呉兢のレビュー一覧

  • 貞観政要 全訳注

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    「貞観の治」と呼ばれる理想的な治世を行った唐の太宗李世民と臣下の問答を集め、古来より読み継がれてきた「貞観政要」40篇の全訳註。各章毎に古典の出典や時代背景を解説、本編も読みやすい文章で訳されており、800頁近くのボリュームのある古典ながら、途中で飽きる事なく面白く読むことができた。著者は「貞観政要」を手放しに礼賛せず、虚飾性や正当化された箇所に対してはしっかりと指摘しており、流石は歴史学者による訳註だと感じた。治世当初の10年は人民の動向を恐れ臣下の諫言に素直であったが、その後は傲慢で直言を嫌がる様子も見られ、最終篇では魏徴によって「有終の美を飾れない十ヶ条の理由」を上奏されるまでになってい

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    2025年03月30日
  • 貞観政要

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    最高の名君李世民。日本にもこんな政治家が現れてくれたら良い。自民党のおばかたちは爪の垢を煎じて飲むのが良いわ〜♪

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    2024年12月29日
  • 貞観政要

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    ネタバレ

    唐代の名君の誉れ高い太宗(李世民)の言行録。
    このちくま学芸文庫版は、全280篇のうち70篇のみを収録したダイジェスト的なものですが、「貞観の治」と言われた平和な時代の臣下達との問答から学ぶところが多い古典です。
    日本においても徳川家康や明治天皇が強い関心を寄せた帝王学のテキストなのですが、あまりに面白いので連続2回一気に読み切ってしまいました。

    まず、中国には諌議大夫という諫言専門の役職があったのが驚き。
    中には諫言が過ぎて彼らを殺してしまう皇帝もいる中で、太宗は臣下の諫言を素直に聞き入れて、我が身を正そうとするのが素晴らしくもあり、微笑ましくも思えてしまいます。
    そこいらのビジネス書では

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    2024年10月02日
  • 貞観政要 全訳注

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    唐王朝の皇帝・太宗と臣下との議論・諫言の様を後世の手本として編纂した書の解説付き全訳。記された治世後期の太宗の姿からは、権力者が謙虚さを保ち続けることの困難さが伝わり興味深い。原文併記や典拠・史実の解説がありがたい。

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    2022年05月25日
  • 貞観政要

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    帝王学の本。
    物事を成すときと、成してからの振舞の違いについて、部下との問答形式で書かれている。
    大変参考になった。
    人と接する時には貞観政要に書かれていることをしっかりと実践していこうと思った。

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    2022年01月25日
  • 貞観政要

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    この本は大変ためになった。

    部下に耳を傾けて、省みることの重要さが説かれていました。
    天下を取った後に、
    守りながら攻めて二代三代と続くためのコツが記されています。

    北条政子も徳川家康も、
    この本を熟読していたそうです。

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    2021年09月30日
  • 貞観政要

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    人を雇う立場になるにあたり、心得として本書を求めた。その立場になってしばらく経つが、折々に本書の内容が心に浮かんでくる。ことある毎に読み返し、行動の羅針盤として大いに活用している。

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    2021年05月16日
  • 貞観政要

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    古典の中では1.2を争う読みやすさ。
    4コマ漫画を読んでいるような簡単、明快。

    聞き慣れない古典だから敬遠しがちだが、考え方は今にも通用するものでスッキリするものが多い。

    内容は専制君主が今でいう、不正の3要素を持ちながらいかに不正に流されないか、いかにすれば正しい道を歩めるかを記している。

    李世民の心構えはリーダーをはじめ、誰かの上に立つ人として心得ておきたいものだと思う。

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    2021年01月14日
  • 貞観政要

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    帝王学の源流と言われる。

    組織のトップはもちろん、上司と部下が存在するのならば
    1度は読むべき本だと思う。

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    2020年12月22日
  • 貞観政要

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    唐の太宗(李世民)が臣下を交わした問答を史家・呉競がまとめた。
    トップマネジメントのあるべき姿勢をまとめている。訳者によると以下の5点
    ・安きに居りて、危うきを思う
    ・率先垂範、わが身を正す
    ・部下の諫言に耳を傾ける
    ・自己のコントロールに徹する
    ・態度は謙虚、発言は慎重に
    3番目はなかなか出来るようでできない。王だけでなく、部下がいる人には大なり小なり当てはまると思う。
    王の言葉、行動を逐一記録する役人が居て、王はそれを検閲しないのが常だったらしい。太宗は生前にこれを提出させ、自分の宜しくない行状を更に詳しく書くように言ったとか。

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    2020年12月01日
  • 貞観政要

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    西の「君主論」東の「貞観政要」

    ともに君主としての要諦を後世のためにに書き記したものではあるものの、「君主論」は他者を支配するのための書であり、「貞観政要」は他者を治めるための書、といった印象であった。

    もちろん両方とも長年語り継がれてきただけあって名著である。なので、両方のエッセンスをしっかりと頭に入れておく必要はあるものの、今の時世から見ると「君主論」よりも「貞観政要」の方がリーダーの書として役立ちそうに思う。

    本書は貞観政要の内容がすべて書かれているわけではないが、漢文書き下しの他現代語訳も用意されており、古典を読んだことがない人でも理解できる内容となっている。ただ、、例えば、出口

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    2020年04月12日
  • 貞観政要

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    隋が、40年程度の治世しか無かった事を参考に、約300年長安に都を置いて政治を行う基盤を作った、李世民とその臣下のお話。特に中国では既に紙が発達したこともあり、兄弟を殺害した皇帝として風評されるのを恐れて、自身の帝王として、後の世に名を残すまで善政を行った。トップとは?リーダーとは…適材適用、公平、委任、換言…こういうキーワードが本文中にもいくつも出てくるマネージャー必須。

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    2020年03月01日
  • 貞観政要

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    貞観政要の内容がわかりやすくまとめてある。
    自分が感じたのは、平和な時にも緊張感を忘れない、
    諫言を受け入れる姿勢を作る、といったところが重要か。
    上に立つものは常に謙虚であるべきだ。

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    2020年01月03日
  • 超約版  貞観政要

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    見やすくて読みやすい。帝王学入門書に良い。
    順調な時ほど調子に乗らず身を引き締める。そんな処世術が沢山書いてある。今の時代にこんないいリーダーがいたらきっとこぞって就職したくなりそう。

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    2024年11月19日
  • 貞観政要

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    人材集めの箇所
    礼につくして、謹んで教えを受ける。これは自分より100倍すぐれた人材がくる。

    頭ごなしに怒鳴りつけ叱りとばす。これでは下僕のようなものしかあつまってきません。

    など、人材の箇所は気づきが多かったです。

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    2024年05月19日
  • 貞観政要

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    ビジネス系の雑誌でたびたび紹介される帝王学の名著。何度も登場するとなると気になる。

    人事は大事、とか、ダメなところを指摘してくれる人がいる環境を持て、とか、上に立つ人は自分を律して、足るを知るということを覚えろ、とか(だいぶ平たく言っているので、本当はこの100万倍は含蓄がある)様々な教訓が大宗のエピソードと共に語られている。
    別に人の上に立つ立場ではないけれど、良いことが書いてあるし、背筋が伸びるので時々、本棚から取り出して読みたい。語られる内容からは太宗の人柄が出ており、とにかく謙虚で実直で誠実。かといって、完璧な人ではない事もエピソードや解説を見るとわかる。それがこの本を「皇帝という遠

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    2024年02月14日
  • 貞観政要 全訳注

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    唐の2代目皇帝の太宗と臣下とのやりとりに関する記録が綴られた書物。そこには古人の書物や古代の皇帝の中でも長く続いた聖君とすぐに滅びてしまった暴君の政治の事例が書かれており、それらを通じて主君としてどうあるべきか、また、臣下としても主君とどう向き合うべきかについて学び考えさせられる。現代のリーダーシップを学ぶ本であるということがよく理解できその通りだと思う良書である。何度も読み返したい。
    常に臣下や人民に対して哀れみの心を持ち、人民のことを第一に考えること、自分に謙虚の気持ちを持つことの大切さを何度も認識させられる。また、初めの頃はそれが実行できていても、だんだんと慣れてきて怠慢になったり、功績

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    2024年01月03日
  • 貞観政要

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     唐の二代目太宗(李世民)が臣下らとのやりとりから政治の要諦を、呉兢が編纂したもの。太宗と部下との問答で、それぞれが短めにまとめられており、また本書は訳文の後に原文、書き下し文とも登載してくれているので分かりやすい。
     名君の誉れ高い太宗は、勿論ある程度美化と言おうか、後世の人々に読まれることを意識されたところもあろうが、唐の時代がまだ成立して間もないことから如何に政治を安定させ、長期政権化させるのに苦心しているところが見受けられ、まとめられたのはこの文量であるが、太宗は政治について、どういう風に治世を行なっていくかをよくよく部下と語らっていることが滲み出ていよう。
     単に政治だけの話しだけで

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    2023年10月29日
  • 超約版  貞観政要

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    尊敬できる先輩から頂いたので、普段はこういうの読まないんだけれど、この人からならと思い読んだ。文体は大変読みやすく、中学生でも大丈夫なくらい。内容は良いことが書いてあり、納得感あるものでしたが、新たな発見というよりは「あー自分は大体できてるわ」と思いました(笑)

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    2023年09月06日
  • 貞観政要

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    唐は隋の煬帝、秦の始皇帝の悪政、漢の高祖のいい面悪い面を分析し、反面教師にしたから、栄えた。創業から事業継続へのスイッチもうまく転換した。1400も前の中国の国政が今に通じるのは、人間って思ったより変わってないってことか。

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    2023年07月02日