コロナ・ブックス編集部のレビュー一覧
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フジモトマサルさんの絵に触れたのは村上春樹さん『村上さんのところ』で、その頃(2022年)にユニクロから村上春樹Tシャツが出て、フジモトさんの絵にとても惹かれていた僕は、猫がペンを持っているTシャツとシールを買った。どちらも使う勇気がなくて大切に仕舞っていて、そのまま4年が過ぎていまいました。村上ラヂオを毎月聴きながら。
こんなことを書きはじめたのは、フジモトさんが白血病のために46歳で亡くなって村上さんをはじめとしていろんな方が本書の中で、フジモトマサルさんとの関わりを述べているからだ。特に、糸井重里さんはたった一言でフジモトさんを言い表してしまう、さすがコピーライターの技をみせていて、うんうん唸らさせられてしまった。
多くの方の懐古と、フジモトさんの懐かしくも妖しい世界が楽しめます。これは仕方のないことだけれど、フジモトさんの仕事が縮小されて掲載されているのは残念。もっと大きな画面で味わいたかった。 -
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2013年に46歳で亡くなった独特の魅力満載のイラストレーターのフジモトマサルを語る本。断片的ではあるが結構たくさんのイラスト、マンガが収録されていて嬉しい。いろいろな人が語る部分についてはどうでもいいけど。フジモトマサルとの対談や人となりを伝える話はいいな。とにもかくにも動物たちが人のように闊歩しまくるフジモトマサルのイラスト、マンガは最高だ。本としてある意味処女作ともいえる「ダンスがすんだ 猫の恋が終わるとき」なんか無茶苦茶いいよな。回文で魅惑的な黒猫の恋の話が進んでいくのだ。ナゾナゾ集もいいけど、難しい。ほとんど答えは分からないぞ。
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Posted by ブクログ
フジモトマサルさんの作品(絵、マンガ、エッセイ、なぞなぞ、回分など)が大好きで、村上春樹の挿絵(『村上さんのところ』)になったときは、「そろそろ世の中もフジモトさんの良さに気づき始めたな。これからすごくメジャーになってグッズとか出るようになるに違いない。ああ嬉し寂しい」と思っていたので、亡くなったと知った時は本当にショックで、叫んだ。「フジモトさんが死んじゃった!」って。若すぎる。早すぎる。
フジモトさんの絵ほど「この世界でずっと暮らしたい」と思える絵はない。
本好きな動物たちが、自然や音楽や温泉や小旅行を愉しみながら穏やかに暮らす世界。暴力も騒音もなく、小さな音で流れるクラシック音楽と自然の音と生き物が暮らす生活音だけが聞こえる世界。(たまに電車は通る。)そういう世界で、動物たちとたまにお茶を飲んだりしながら、いい本だけを読んで生きられたら、どんなに幸せだろう。
この本を読んで、見て、またあの世界に行きたくなってしまった。
白血病の闘病は辛かっただろうに、作品はそれを全く感じさせなかった。ちっとも乱れたり、粗くなったりしなかった。最後まで。
インタビューを読むと、42歳で死んでもいいように仕事していたとあるが、そんな、悲しすぎる。欲がなさすぎる。すごく才能があったのに。
この本で、小さい頃から好きだった本は、うさこちゃんとひとまねこざる、エルマーの冒険、ブリッグスのサンタと知って、すごく納得。デッサンはしっかりしていながらシンプルな線。子ども心とファンタジーと冒険、そして孤独と皮肉。
私としてはやっぱり、大きいポスターみたいなものが欲しい。カレンダーや『という、はなし』の絵をいつも見ることができたら幸せ。あと、本も再版してほしい。出版社の方、よろしくお願いします。 -
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『谷口ジロー 描くよろこび』平凡社。
本日2018年10月26日の発売日に迷うことなく行き付けの本屋に向かい、1冊だけ書棚に並んでいたのを見付けて購入した。そして、早速読み終えた。やはり谷口ジローは凄い!
昨年惜しまれつつこの世を去った谷口ジローの作品の魅力を存分に味わえる良書である。谷口ジローの数多くの作画原稿の一部と共に多くの原作者や同業者、評論家などのインタビューが収録されている。残念ながら、谷口ジローの作品は単行本初収録となる幻のデビュー作『声にならない鳥のうた』1作のみの収録だった。刊行案内にインタビューに原田宗典の名があり、密かに『エンジェル・エンジン』の完全収録を期待していたのだが……
谷口ジローの名を初めて知ったのは関川夏央との共作『事件屋稼業』との出会いである。その後、古い作品は古本屋で探し回り、新刊は常に発売日に本屋へ足を運んで購入した。購入した作品は何度も何度も読み返した。初めて読んだ『事件屋稼業』との出会いから、極めて稀な画力と表現力を持つ谷口ジローの作品に魅了されてしまったのだ。以前から何故に日本でこれほどの漫画家、芸術家が評価されないのか不思議に思っていたのだが、ここ数年で海外で高い評価を得たことは遅過ぎると思うと同時に1ファンとしては本当に嬉しいことである。
『事件屋稼業』『坊っちゃんの時代』『孤独のグルメ』『神々の山嶺』『センセイの鞄』『サンドウィッチは銀座で』『猟犬探偵』といずれの作品も魅力溢れ、何度読んでもその素晴らしさを感じることができる。まだまだ『エンジェル・エンジン』を始め、多くの単行本未収録作品があるので、是非とも近いうちに谷口ジローの初収録作品集としてまとめ、刊行して欲しいというのが1ファンの切なる願いである。 -
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『村上さんのところ』で知って、その時にはもう亡くなられていて、そのあと『長めのいい部屋』復刻版を本屋さんで見つけて買って読んだのが私のフジモトマサルさんデビュー。可愛さと皮肉とSFっぽさというような言葉で言い表せそうな内容とか雰囲気も好きだが、表面的なことでいうと線と字が好きです。
『長めのいい部屋・かわうそ天然気分』の感想に、「こういう作風の人ってどうやって認められて地位を築いていくのだろう。」と書いたが、本書を読んだらその疑問の答えも得られたような気がする。それ以上に、寄稿者各人から見たフジモトマサルさん像も興味深かった。穂村弘さんの、三足千円靴下そして食事会エピソードはじんとした。
フジモトマサルさんの本は買って持っていたい、と思っているであろう世界中のフジモトマサルファンの気持ちがよくわかった。端からネットで検索して買おうというのも味気ないからしないが、これからは私も街でばったり出会って持ち合わせがあったらきっと買ってしまうだろう。 -
Posted by ブクログ
どこかトボけた表情の動物たち 温かみのある線(PCで太さ粗さを調整しているとは) 主線のくっきりした黒やベタ 記号的 カラーは中間色でベタッとした塗り(PCだもんね) 版画とかスタンプっぽい 塗り残しの白が余計にそう感じさせる
要素がすべて整っていて静か 動きを感じさせない
皮肉とウィット どことなくSFチックなのは作者の少年期の読書傾向から
そのあたりについても語られている巻末のロングインタビューがとても興味深かった
「さむがりやのサンタ」すっかり忘れてた 読み返したい 大林「廃市」からの福永武彦期 一緒じゃん(笑)
”いいと思った絵の「何をいいと思ったか」をできるかぎり言語化していく それを蓄積させていき自分の絵に反映させていく”
この言語化はとても大切だ 絵だけでなく音楽でも 単純な言葉で表せなければ比喩を使って とにかくなるべく感じたことを言語化する ひとつの訓練だな -
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描くひと 谷口ジロー展
2021.10.16〜22.2.27
世田谷文学館
テレビ東京『新美の巨人たち』
谷口ジロー
「歩くひと」×寺島しのぶ
2021.12.18 放送
この番組で、絵、スゴイ!と興味がわく。
とりあえずどんな人か知りたくて読んでみた。
谷口ジロー( 1947−2017)
「孤独のグルメ」を描いてたのは知ってたけど、フランスで人気とか、興味深い。
今回の気づき
◎バンドデシネBDフランスの漫画のこと
◎ジャン・ジロー(通称メビウス)(1938−2012)
谷口ジローや宮崎駿に影響を与えたフランス人
漫画って、アメリカからの影響しか知らなかったし、日本が世界に影響を与えてるって思ってたけど、違うかも?
アート好きなので『千年の翼 百年の夢』気になる。