あらすじ
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漫画家・谷口ジローの画業とその深層に迫る決定版的一冊!!貴重な原画ギャラリーを中心に、松本大洋スペシャルインタビューから風景描写のモチーフとなった武蔵野探訪、書斎間取り図&本棚大解剖、全作品リスト、貴重なプライベートショットまで、さまざまな視点から谷口作品の魅力を徹底解剖。特別付録に幻のデビュー作「声にならない鳥のこえ」単行本初収録!!
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Posted by ブクログ
『谷口ジロー 描くよろこび』平凡社。
本日2018年10月26日の発売日に迷うことなく行き付けの本屋に向かい、1冊だけ書棚に並んでいたのを見付けて購入した。そして、早速読み終えた。やはり谷口ジローは凄い!
昨年惜しまれつつこの世を去った谷口ジローの作品の魅力を存分に味わえる良書である。谷口ジローの数多くの作画原稿の一部と共に多くの原作者や同業者、評論家などのインタビューが収録されている。残念ながら、谷口ジローの作品は単行本初収録となる幻のデビュー作『声にならない鳥のうた』1作のみの収録だった。刊行案内にインタビューに原田宗典の名があり、密かに『エンジェル・エンジン』の完全収録を期待していたのだが……
谷口ジローの名を初めて知ったのは関川夏央との共作『事件屋稼業』との出会いである。その後、古い作品は古本屋で探し回り、新刊は常に発売日に本屋へ足を運んで購入した。購入した作品は何度も何度も読み返した。初めて読んだ『事件屋稼業』との出会いから、極めて稀な画力と表現力を持つ谷口ジローの作品に魅了されてしまったのだ。以前から何故に日本でこれほどの漫画家、芸術家が評価されないのか不思議に思っていたのだが、ここ数年で海外で高い評価を得たことは遅過ぎると思うと同時に1ファンとしては本当に嬉しいことである。
『事件屋稼業』『坊っちゃんの時代』『孤独のグルメ』『神々の山嶺』『センセイの鞄』『サンドウィッチは銀座で』『猟犬探偵』といずれの作品も魅力溢れ、何度読んでもその素晴らしさを感じることができる。まだまだ『エンジェル・エンジン』を始め、多くの単行本未収録作品があるので、是非とも近いうちに谷口ジローの初収録作品集としてまとめ、刊行して欲しいというのが1ファンの切なる願いである。
Posted by ブクログ
漫画家、谷口ジローの半生と数々の作品を振り返る一冊。原稿は勿論、仕事場のデスクや本棚、自宅の周りの風景など写真が多いのが良かった。できれば先生ご自身が語る言葉ももっと聞いてみたかった。
Posted by ブクログ
描くひと 谷口ジロー展
2021.10.16〜22.2.27
世田谷文学館
テレビ東京『新美の巨人たち』
谷口ジロー
「歩くひと」×寺島しのぶ
2021.12.18 放送
この番組で、絵、スゴイ!と興味がわく。
とりあえずどんな人か知りたくて読んでみた。
谷口ジロー( 1947−2017)
「孤独のグルメ」を描いてたのは知ってたけど、フランスで人気とか、興味深い。
今回の気づき
◎バンドデシネBDフランスの漫画のこと
◎ジャン・ジロー(通称メビウス)(1938−2012)
谷口ジローや宮崎駿に影響を与えたフランス人
漫画って、アメリカからの影響しか知らなかったし、日本が世界に影響を与えてるって思ってたけど、違うかも?
アート好きなので『千年の翼 百年の夢』気になる。
Posted by ブクログ
谷口ジロー氏の業績を作品とともに振り返ることのできる一冊でした。多くの方からの寄稿もあり、多面的に谷口ジローを知ることができました。
ぜひ、全国での展覧会実施を願います(^人^)
Posted by ブクログ
1995年「歩くひと」が仏語訳されたことを端緒に 何気ない日常の瑞々しいポエジーが高く評価されたものの バンド・デシネ(以下BD)を大いに愛していたことは強調しておいていいだろう 久住昌之くすみまさゆき 遥かな町へ/「父の暦」に続く鳥取を舞台とした作品で そのラストによって『神々の山嶺』はたいへんに勝れた物語となった しっかり輪郭線を描いてくださった もともとフランス知識層は、ハリウッドで受けるのがクロサワなら、寧ろオズヤス(小津安二郎)の静謐な文学性を好む傾向がある。 文芸に拮抗できるコミック創りを 挿話 メルクマールになる作家でもあったのだろう マンガ論言説げんせつ 狩撫麻礼かりぶまれい 清瀬は永く結核療養所で知られた土地である 関川夏央なつお 堀割の縁に敷石と草が描かれていれば 偶然にも「遥かな町へ」がフランスで映画化された際に音楽を担当したのがエールで谷口はとても喜んだ 昂らせながら しかし肝心要の肝の部分は外していない しゃが嗄れた部屋 弘兼憲史 矢作俊彦 挿画を担当 事件屋稼業 多臓器不全で逝去 よそ他処