かつてこの世界に呼ばれた軍神と瓜二つの顔をした主人公(女性)
先代はどれだけ中性的な、もしくは女性的な顔をしていたのだろうと変なところが気になった。
御するのが大変そうな将軍に好かれることになるので、多分彼女が男性的な顔をしているのではないと思うのだが。
剣に貫かれて(と粗筋にあったが、実際にささ
...続きを読むったのかは具体的な描写がないので分からない。右手で刀を持てたようなので、ただ当たっただけか衝撃で弾き飛ばされたようにも思える)異世界に召喚されるという最初からかなりのハードプレイ。
しかも馬にも乗ったことがない現代人に戦をしろという無理難題。
彼女、公には男性ってことになっているが、生物学的には女性なんですけれども。
多少雑学や知識はあっても、実戦知らずの女性ですけれども。
しかも頑張っても元の世界に帰れる保証もないし。
(恐らく剣に貫かれている?段階で、元の世界の彼女は死んでいるのではとも考えられるし)
しかも彼女が軍神としてやらなくてはならないことは、敵国への対応もだが、皇族の後継者争いの解決も含まれてくる。
これは果たして軍神の仕事か。
彼女と手を組むのは今は劣勢の方の皇子。
優勢の皇子の方は、どうもきな臭い感じ。
事実、色々企ててはいたのだが、明らかになってみると、少し頭の足りていないというか詰めの甘さが気になるというか。
頭をフル稼働しなくてはいけなかったのは、やはり戦の方だったかなという気がする。
本当に女性相手に容赦ないことをさせているからなあ。
その無茶を強いたのは将軍。
彼がまた最初は嫌な奴だったのだが、彼女に好意を持ちだしてからは、多少気の毒になったと言うか可愛くなったと言うか。
そして、しつこさが増したと言うか。
彼女の受難は軍神としての仕事が終わったあとも続く。
恋愛面は皇子との三角関係になるのかなとも思っていたが(皇子は色々未練がありそうだった)彼女がさっさと去ったため、三角関係には発展せず。
でも、前述通り、しつこい将軍から逃れるのは大変そうだ。
恐らく元の世界に帰れないこれからをどう生きていくのか、少し同情しつつも気になるところではある。