木村博江のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰もが使いやすいデザインを考えていると、人の脳の動きが気になって、認知心理学にたどりつく。でも、人間誰しもこうした錯覚に陥るわけで、とすると、いついかなるときも絶対に誤操作しない、究極に使いやすいデザインなんかないよね…と思ってしまう。それこそ究極には、「棒」みたいなミニマルなものが、実は全ての人に対応できるのだろう。多少のミスが命取りにならない仕組みだったり、多少使いにくくても愛着があれば、その使いにくささえ魅力に感じるデザインだったり、そんなところが落しどころなのかなと思った。ちなみにこの本の著者は、以前受けたセミナーで見た、ゴリラの動画の原作者でした。そういえば認知心理学はマーケティングの世界にも限りなく近づいていきますね。面白い。
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Posted by ブクログ
・あることに注目すると他が見えなくなる。
・人の記憶は作り替えられてゆく。
日ごろ感じていることが、実証的な説明に納得する。
・自信と能力は比例しない。
・脳トレは脳全体を活性化しない。
今まで騙されていたorz...
世の中のスピードは産業革命以後、自動車、新幹線、飛行機...と高速化している。情報通信手段も手書きの手紙から、テレックス、電話、パソ通、インターネットと高速化し、情報があふれる時代になった。
人の脳の容積はここ数百年ではほとんど変わっていないと思うが、人の処理すべき情報の量は莫大に膨れ上がっている。この世の中を人が生きてゆくには、情報の取捨選択、間引きと補間が必要なのだろう。社会の速度に旧来の脳が付いてゆく為に錯覚が起きるのではないだろうか。
これからの私も当然ながら警察、司法、自動車や飛行機の開発者は、「人は錯覚する」ことを強く意識しなければいけないと感じた。
とりあえず、ウォーキングを始めよう。 -
Posted by ブクログ
この世界は錯覚に満ち溢れている、ってね。
目の錯覚とかそういう類の、脳が勘違いしましたみたいな話が好きだから、この本を手に取ってみたわけで、実際読んでみたら、いろいろと面白いことが書いてあって、とても為になるんだけれども、どうにも情報量が多すぎて読んだそばから忘れてしまう。
いつも思うんだけれど、ノンフィクションを読むにはオレの脳ミソの容量は全然足りない。
巻末の膨大な参考文献然り、1995年1月25日ボストンのハンバーガーレストランで~とかそういう情報、一つも覚えれらない。
どうせ読んでも覚えてないなら、読む意味ないんじゃないか。とも思うんだけれど、本書を読む限りでは、バッチリ覚えているぜ!って記憶でも、思い込みやら、その時の状況やらで記憶が歪められてしまうらしいので、だったら覚えてなくても良いかって気になり、ちょっと救われたり。
高校の時の同級生と飲むときに、良く高校時代の話とかをするんだけれど、みんなが盛り上がっている中、自分だけ覚えていなかったりして、とても寂しい気分になる時が良くある。
でもまぁその昔話ですら、本当にあったことなのか分からないんだなぁとか思うとちょっと救われたり。
お前は話が二転三転する。とか、前と言ってることが違う。とか良く言われるんだけれど、その二転三転ですら、本当に二転三転しているのか怪しいもんだなぁとか思うと、ちょっと救われたり。
以下、本書の見出し的なやつ。
実験1 注意の錯覚
見えているはずのものが見えない的な。
有名なゴリラの実験とか、えひめ丸沈没事件とか。
実はこの実験1だけ読めば、あとは読まなくて良かったかも。
実験2 記憶の錯覚
衝撃的な出来事ほど、人の記憶に鮮明に残るように思われるが、それこそが錯覚なのだ。みたいな。
9.11の事件を例にして、皆の記憶がいかにあいまいなのかを調査。
日本で調査するなら3.11の地震発生時、何をしてた?って感じかな?
オレは職場にいて、レジを打っていたと思うんだけれど、本書を読む限りではオレの記憶も相当怪しい。
実験3 自信の錯覚
自信ありげな医者とかは有能に見えるけど、実は無能なやつほど自信過剰なんだよね。みたいな。
レイプ被害者が犯人の顔をバッチリ見たぜ!そうコイツ!って証言したにもかかわらず、犯人は別のやつでした。って事例には度胆を抜かれた。
実験4 知識の錯覚
トイレは知ってるがその仕組みについては知らない。自転車は知っているがやはり、その仕組みについては知らない。
あなたの知識、実は上っ面だけなんじゃぁありませんか?みたいな。
実験5 原因の錯覚
セックスで若返る、アイスクリームが売れる日は水難事故が多発する。 様々な物事に相関関係こそあれ、必ずしも因果関係があるわけではない。みたいな。
日本でいうなら、アニオタ=犯罪者みたいな最近流行りのやつね。
実験6 可能性の錯覚
人間は普段脳ミソを数%しか使ってないから、今こそあなたの中に眠る力を解放しましょうみたいなやつ、あれ全部ウソなんで!みたいな
この章はちょっと反証がこじつけっぽかったかなー。
なんだかもうお腹いっぱいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ占いに念力に幽霊に予知夢。我々の常識を超える現象――超常現象とされる出来事はいくつもある。
だがその中には勘違いや思い込み、誘導や誤導など、人為的な原因がある、超常現象ならぬ“通常現象”も数多くある。
プロのマジシャンで心理学の教授が、人がどのようにして通常現象を超常現象として捉えるのか、「いかに人は思い込みが激しく、騙されやすいか」を解説した謎解き本。付録として、簡単な超常現象実演キットを収録!
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本書では科学者のファラデーや心理学者のウェグナーが、交信術の一種であるテーブルターニングの科学的解明を試みている。テーブルターニングの情報が日本に輸入されると、それは「コックリさん」と名を変えて一時流行るが、明治の哲学者、井上円了がファラデーやウェグナーと同様に研究し、追跡し、その起源が西洋のテーブルターニングで、ただの心理的作用・物理的作用であることを突き止めた。
円了先生にはお化け博士の異名もあり、哲学者として怪異を研究し、怪異を四種に分類している。
・誤怪:心理的要因によって認識される怪異。見間違いや思い込み。
・偽怪:人が人為的に引き起こした怪異。作りや騙り。
・仮怪:自然発生した怪異。現在では“自然現象”と捉えられている現象。
・真怪:現在の科学では解明できない怪異。
そして、「世間でいう怪異の5割は偽怪、3割が誤怪、2割が仮怪である」と私見を述べている。
本書で紹介されている超常現象は、いずれも円了先生が「偽怪」「誤怪」に分類した通常現象だ。だが、一口に超常現象と言っても、そのバリエーションは無数だ。中には真怪、現在の科学では解明しきれない、説明しきれない現象も数多くある。実際、科学誌には「観察はできているが、なぜ起きるのか解明できていない。今後の発表が待たれる。」というような記事が数多くあるし、麻酔薬にだって、なぜ効くのか、未だに不明ながら使用されているものもある。
人によっては真怪に該当する現象の一部は「気(気功)」で説明できると述べているし、実際「気(気功)」の科学的考察・研究は、ニッチながらも進んでいる。つまるところ、世の中は超常現象ならぬ、「真怪現象」で溢れているのだ。
現在、真怪とされる現象はいずれ科学で解明されるだろう。しかし、決してなくなりはしない。一方、誤怪や偽怪は排除されるものでなく、そうと認識していればマジックやイリュージョン、肝試しといった娯楽として楽しめる。これらもまた日常に必要な存在だ。
無知は罪ではない。だが知識を蓄えれば騙されにくくなり、楽しみも増え、潤った人生を送れる筈だ。 -
Posted by ブクログ
不思議な現象、オカルトと呼ばれている物事を科学的に解明している。マジックの種明かしのよう。
第1章 占い師のバケの皮をはぐ
第2章 幽体離脱の真実
第3章 念力のトリック
第4章 霊媒師のからくり
第5章 幽霊の正体
第6章 マインドコントロール
第7章 予知能力の真偽
タイトルからわかるように不思議現象に対して辛辣で、脳科学や心理学の面から「何故騙されるのか」を具体的に書いているので分りやすい。
ただし、世界に不思議な事がひとつもないというのは、世界が色褪せてつまらなくなるかもしれない。
それすら乗り越えて現象として楽しむのはありな気がする。 -
Posted by ブクログ
この本よりも極東ブログさんの書評のほうが読み応えがある。けど、訳もしっかりしているし、それぞれの事象の掘り下げも問題なく、好感の持てる書。一番気に入ったのは、空中浮遊とかのメカニズムがすげえというよりは、自分が体の中に収まっているっていう推定をするほうがよっぽど大変だよねってところだな。ラマチャンドランの著作も読んでいるけれど、そのようなまとめ方をしてなかったんだよね。あと、夢に関しては、友人が、彼の父が亡くなる際に夢に出てきたということを聞いたときに、まあそういう解釈で別にいいじゃあねえかと思っちゃったんだよね。これは、現時点ではどっちサイドを取るのかという案件かと。