藤崎彩織のレビュー一覧

  • ふたご

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    『言葉があれば、役立たず、お前なんて才能がない、という声から自分を救えるかもしれない。居場所なんてない、お前なんていない方が良かった、という声から自分を守れるのかもしれない。』

    思っていた以上に切ない物語だった。
    「お前の居場所は俺が作る」という月島の言葉、言われた時は嬉しいけれど、ずっとずっと心のどこかに残る呪いのような言葉で、解説にあった通り強烈な言葉には魔力があり、言葉ひとつでその人の人生を奪ってしまうのかと思うと少し怖くなった。
    「点滴のしずくが定期的に落ちていくように、私は泣き続けた。」のように物語にちょくちょく出てくる比喩表現が本当に素敵。
    セカオワの曲を聴きながら読んでいたが、

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    2024年10月23日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    妊娠期の話はもうちょっと中身を深く書いて欲しかったなと思いながらも、育児編では共働きの中育児をする大変さに共感でき分かる〜〜となりながら読完。
    私もずっと育児はきっと向いてない。でも仕事と育児の両立は難しくて、子どもが体調を崩そうもんなら色んな人に頭を下げながら時間を確保してる。正直、大変だけど我が子の寝顔を見ながらこの子の幸せを願える、そんな気持ちになれるなんて幸せなんだよなあ。
    さおりちゃんの育児編の続きを読める日がくるといいなあ。

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    2024年05月15日
  • ふたご

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    ネタバレ

    初めの2章で心を掴まれ、かつて私が受けたいじめや重い足を引きずって登校した過去が思い出され、読むのに2週間以上かかってしまいました。
    「頑張りたいのに頑張れない」そのことを最近友人から聞き、お互いに共有し合っていたのですごく私にとってタイムリーな話題でした。パニック障害や鬱のことは私にはわかりません。当事者ではないので分かるつもりになることも許されないと思います。当事者になったとしてもその人の苦しみを分かったフリをすることは許されないでしょう。
    でもその生きづらさを共有する心強さや反対に理解されないもどかしさは少し自分と共通するものがありました。





    最初は失恋を思い出して過去をゆっくり

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    2024年04月26日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    ネタバレ

    SEKAI NO OWARIのサオリさんの妊娠、出産、子育てエッセイ。
    久しぶりにマタニティ・子育てエッセイが読みたくなって読んでみた。

    つわりが辛いときに、「妊娠(つわり)は病気じゃない」と慰められる辛さ、すごく共感した。
    猛烈な嘔吐とフラフラの体で仕事も家のこともしながら点滴に通うギリギリの精神状態で、この一言は「病気じゃないから心配しなくていいよ」じゃなくて、「病気じゃないんだから頑張れ」にしか聞こえなくて、ますます追い込まれる。
    こればかりは経験者にしかわからない。
    サオリさんは、もっとハードなスケジュールとライブ公演が控えてるという責任感で、どんなに辛かったことだろうと思った。

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    2023年12月27日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    ようやく最新作に追いついた。今回は妊娠出産・育児にフォーカスされていて、とてもリアルなエピソードばかりだった。しかも一般的な働いている女性と違ってハードなスケジュールを産休0日で乗り越えていてすごすぎると思った。さおりさんのは一例ではあるがこんなに精神的にも身体的にも辛いのかと不安になった。でも読み進めるうちに苦しいことがあるけれどなんとかなるのかも、嬉しいこともいっぱいあるんだなと思い始めたから不思議だ。もし自分が妊娠したらもう一度読み返したい。文字が読める状態であることを願う。

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    2023年12月12日
  • ねじねじ録

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    さおりさんの2冊目のエッセイ。ねじねじ録も元気をもらえて、たまには頑張らなくてもいいよねと思わせてくれるエッセイだった。読書感奏文にはなかった子育ての話が微笑ましくて、特に虫と雑草の話は考えさせられた。自分に子どもが生まれるまでにいい答えが出せる自信がないけれど、ここはポジティブに、それまでに少しでもいい答えになるようにねじねじ考えてみようと思った。

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    2023年12月12日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    同時並行でいろんな仕事がある中で、1人の赤ちゃんを大事に育てていく苦悩や幸せが溢れてた。
    出産がある女性だからこその悩み、仕事をもっとしたいからこその不安、いろんな感情が混ざっていて、でも彩織ちゃんの優しさがすっと伝わってきた。

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    2023年11月11日
  • ねじねじ録

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     読みやすい文章。セカオワのこと、家族のことなどのエピソード。悩むことって大事。ねじねじ悩み、何を思うのか。悩んだ人にしか見えないものがある気がする。

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    2023年10月14日
  • ねじねじ録

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    エッセイ集に書き下ろしを加えた作品で、ボリュームがあるが読みやすかった。
    日常生活の中で自分も経験しているはずなのに、スルーしてしまいがちな気付きがたくさんある。

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    2023年10月07日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    軽くて読みやすくて表現が面白く、良かった。
    男社会での妊娠、出産、頭ではそんな事ないって分かってはいてもついつい被害妄想的に深読みして考えて悩んで、頑張り過ぎて落ち込んでという作者の気持ちがすごく伝わってきた。
    多分、作者自身の性格もあるんだろうなぁととても共感できた。

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    2023年09月30日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    結婚して妊娠した時には読み直したい1冊でした。
    綺麗事だけでなく、リアルな子育て・夫婦の関係・周りとのやり取りが描かれていました。

    さおりちゃんの文章にトリコになりました。
    クスッと笑いながら読め、楽しめました。

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    2023年09月01日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    一人の女性として、人間として、あるがままの感情を綴ったエッセイ。誇張することなく”辛い” ”なんでわかってくれないんだ!”と時に理不尽で暴力的なほど正直な、妊娠・出産・育児での当時の心境が描かれていた。
    こういったエッセイはどちらかというと共感性の高い女性が好んで読むのだろうけど、是非男性にもおすすめだと思う。妊娠や出産を経ての女性ホルモンの変化もわかりやすく書かれていて、人体の不思議を感じた。作家で作曲もできて、いくつも肩書きぐあるsaoriさんも、そこら辺にいる只の女性なんだと当たり前のことを思った。

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    2023年08月24日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    ネタバレ

    女性の産後うつや産後の体調と仕事を、苦しみながら両立する彩織さんは素敵。そして、育児と仕事を、いろいろな人を頼って両立していく姿も素敵。女性側が外で働き、男性側が家で子育てをする大変さなどもあったと思うが、最後を乾杯で〆るところにぐっときた。

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    2023年08月05日
  • ざくろちゃん、はじめまして

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    サオリさんの本は全て読んできたけれど、このエッセイが一番好きです。
    当たり前だけど、人前に出ている仕事をしているからと言って超人なわけはなく、私たちと同じ人間なんだなぁと思いました。
    キラキラ笑顔でステージに立っている裏側で実は尿漏れしていたとか、想像したことなかったよ。
    妊娠初期の悪阻とか症状は人それぞれなんだろうな、それって、PMSとか生理痛が人によって違うのと同じなのかも。女性同士でも分かり合えないとは言うけど、妊娠初期もそうなのかも。
    私は年齢的に妊娠、出産することはないと思うけど、このエッセイを読むとやはり壮絶なんだなぁと思います。

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    2023年06月07日
  • 読書間奏文

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    ネタバレ

    皮膚と心

    女でいること、女らしくいることに少し恥ずかしさを覚えてしまうけれど、ほんとは女らしくいたい。そんな自分の気持ちに改めて気づかせてくれました。

    おしゃれしてみようかな

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    2023年02月01日
  • ふたご

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    依存し合ってるのに、寄りすぎては壊れてしまう、だけどいつまでも離れることができない二人の不思議な関係に惹き込まれた。

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    2022年11月08日
  • ふたご

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    最初は可愛い表紙を手に取っただけ。でも、読み進める中で不思議と月島に惹かれるものがあった。現実にいたら振り回されるような男なのに。。
    お互いなぜそこまでお互いにこだわるのか、理解しがたいような、できるような。

    個人的に出会えてよかったと思う作品。
    続編がどうこうではなく、単純に彼らの未来が気になるところ。

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    2022年05月03日
  • 読書間奏文

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    西加奈子さんの「サラバ!」の章、関西人のご両親とのエピソードが、ぷっと噴き出してしまい、ほっこりして一番好き。多分、関西人はみんな分かるんちゃうかな。

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    2022年02月27日
  • ねじねじ録

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    セカイノオワリのサオリさんのエッセイ集。
    子育てのこととか、コロナ禍をどう過ごしていたのかとか、裏側ではこんなことがありました、ということを知ることができた一冊です。
    装丁がとても素敵です。かわいい。

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    2021年12月12日
  • ねじねじ録

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    たくさんねじねじ悩んで、さおりちゃんらしく乗り越えてきた日々。
    自分の悩んでる時にも開きたくなる1冊。
    さおりちゃんをもっと好きになった

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    2021年10月04日