細田昌志のレビュー一覧
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この本の一番のポイントが野口修が沢村の試合に関してのフェイクを認めて話すか?という点。
野口は最後までその点に関しては話さなかった。
ある意味、その点は素晴らしい。
沢村忠の幻想を彼なりに守った。
時間が経ったからと何でも話していい訳ではないよなぁ。Posted by ブクログ -
「野口修を書くということは、野口家について書くということです。そこに触れないと意味がない。あなたは、そのことをわかっていますか」
「野口家というのは特殊な家なんです。古い関係者でも、その背景についてはあまり知らないし、知ろうとしない。蓋をしているものを開けることになりかねないから。いろんなものが出...続きを読むPosted by ブクログ -
今年の3月26日沢村忠死去。死因肺がん。この本の出版は「沢村忠に真空を飛ばせた男」野口修の死には間に合いませんでしたが「飛ばされた男」沢村の存命中になされたことはよかったような気がします。きっと「キックの鬼」はこの本のこと知らないまま召されたとしても。2010年に取材開始、10年かけて著者ひとりでコ...続きを読むPosted by ブクログ
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キックの鬼世代ではないんですが、超面白い。
右翼と興行、政治家とキックボクシング。
ボクシングと空手、芸能界と賞レース。
昭和史としての読み応えが抜群でした。
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出てくる名前がとんでもない人ばかりで読んでてクラクラしつつもその頃の日本がどういうバランスで成り立っていたのかが理解できた
真剣勝負をやりたがった沢村忠に対して「キックを軌道に乗せるのためだ。」と説得する社長の野口修。まるでかつての船木と前田日明のやりとりのよう。
「(サームラは)イイヒトだ...続きを読むPosted by ブクログ -
2020年最後に読んだ本。面白かったです。吉田豪がラジオで紹介してるの聞いて興味持ちました。吉田豪の解説の方が面白いかも。キック全盛期を知らない世代ですが、その後の新日本プロレスや格闘技にどっぷりはまった口なので、そういうものへ強く影響を与えたのがわかります。それと興行は右翼の仕事。Posted by ブクログ
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現在の総合格闘技の源流。キックボクシングを創ったプロモーター野口修。
裏方だけにあまりに知られていないが、五木ひろしをプロデュースし、レコード大賞を受賞したり、ラスベガス講演したり、全然知らないことばかりだった。
父親が児玉誉士夫とも親交があった右翼の大物で元プロボクサーであった野口進氏。芸能...続きを読むPosted by ブクログ -
格闘技興業の世界っていうのもおもしろいねえ。昭和ってなんだか少人数で日本を動かしてた感じがあるけど、そういうんでもないんだろうとは思うけど。Posted by ブクログ
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文字通り、ミュージシャンがなぜ糟糠の妻を捨てるのかについて、著者の立場から分析した一冊。
極力公平性を保つために、それぞれのミュージシャンについての文献を集めて詳細な分析をしている反面、肝心の結論は著者の推論でしかないので、その点は仕方ないとはいえ消化不良だった。Posted by ブクログ