藤水名子のレビュー一覧
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「見得を切る」とは、歌舞伎の演技で、感情が高まった場面でポーズをとることと、自分を誇示するような大げさな態度をとることの2つの意味があります。
実の息子を名乗る男に、覚えのある三郎兵衛。
真偽を追うとそこに!?
謹厳な岡山藩池田家だが、姫君の不行跡が囁かれる。
調べを進める大目付の前に不審な行者が現れるのだが…。
姫君を陥れるのは誰か?
「殿ぉーッ!」、何事にも一大事と言い募る用人だが、「殿のお子だと名乗る者が」にはさすが、大目付松波三郎兵衛も声を呑んだ。岡山藩の仇討ち女子に心当たりがあるものの、子が本物かどうか探り始めると、胡散臭い僧衣の男に出くわす。一方、岡山藩池田家の姫君の行状に -
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公子風狂(曹操&丁夫人)
青青子衿(曹昂)
憂愁佳人(曹丕&甄夫人)
女王の悪夢(郭皇后)
仮面の皇帝(曹叡)
曹操の死(曹操)
以上、曹家にまつわる6編です。個人的には藤さんの三国志作品の中では一番好きです。
公子風狂、青青子衿は2作を通して読んでこそって気がします。青青子衿は曹昂が主役なのですが、描かれているのは曹操の姿でもあるところが面白いです。曹昂が主役なんてそれだけで珍しいですが、かといって無条件で曹昂ファンにお勧めできるかというと……。良い子なんだけど、漢とか大丈夫とかでは無いなぁと……(笑)
これで藤さんは曹昂、曹丕、曹植と曹操の息子たちの話を書いてきたことになるわけですが、