リズ・フィールディングのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
グレースは姉夫婦のために代理母となって赤ん坊を産んだ。ところが、まもなく二人は事故で亡くなり、子供だけが残された。そこへ、連絡を受けた義兄の弟のジョシュが帰ってくる。十年前、野望を抱いて町を出ていったジョシュのことを、グレースはひそかに愛していたが、安定した家庭を夢見る彼女に、世界を飛びまわる実業家の彼はふさわしくなかった。しかもジョシュはグレースの代理出産に猛反対し、それ以来、二人の関係はぎくしゃくしている。ただ、彼が反対するのには大きな理由があった。そして今、グレースは残された子供について、驚愕の事実を知ることになった。
設定はかなり深刻なのになぜかストーリーは表面的であっさり。お互いに葛藤が深い割にはたんたんとしているというか。だいたいバージンをヤリ逃げしたヒーローに好感が持てない。 -
Posted by ブクログ
ジニーは親友ソフィーの仕事のミスを秘かに修正するために、彼女の上司の寝室に忍びこみ、フロッピーを探していた。地味な生活を送る臆病なわたしだけど、小さいころからいつもかばってくれたソフィーのために成しとげよう。すると、突然ベッドのなかから低いしゃがれ声がなにやらつぶやいた。留守のはずの主、リチャード・マロリーにちがいない。ソフトウエア業界の天才にして名うてのプレイボーイと評判の彼が、磁力を放つ青い瞳でさえざえとこちらを見つめている。ジニーが必死に場をとりつくろおうとしていると、リチャードは言った。「このまま、ここにいてほしい」。
一目惚れ同士ということか。展開はご都合主義な感じ。仕組まれた出会いが出来すぎ。それでもヒーローが魅力的。ハムスターを抱えてヒロインを訪ねる件はGJ。 -
Posted by ブクログ
ことの発端はブラックベリーだった。高い塀の向こうの隣家の庭に、パイを作るのに絶好のブラックベリーの実がなっていたのだ。ケイは罪悪感を覚えながら、売り家の札が立つ隣家の敷地に入った。ところが入ってみると、すさまじいほどに庭が荒れている。聞いた話では、屋敷の持ち主ドミニク・レイヴンスカーは園芸好きな妻の死後、決してここに足を踏み入れなかったという。会ったこともない他人の家とはいえ、あまりに悲惨なありさまに、庭師であるケイは我慢できずに、伸びた雑草を取り除こうとした。すると一人の男性が屋敷の中から現れ、彼女に近づいた。「サラ…」彼はケイを見つめ、いきなりキスをした。この人はドミニクだわ。私を亡き妻と間違っている。
ヒロインの過去にヒーローの過去、決して消せない過去から、いかに立ち直っていくかが焦点。やはり母は強のヒロインはしっかりしている。ヒロインを助けた夫妻の存在は、含みがあるわりにそれだけで終わってしまって残念。 -
Posted by ブクログ
従妹の結婚披露宴で、一人ダンスの輪から外れていたマティは、そばでもの思いにふける男性が気になり声をかけた。彼はセバスチャンといい、ニューヨークの銀行家だった。男性とは楽しくつき合い、決して深入りをしないのが、マティのいつものスタイルだ。悲しいけれど、わたしみたいな人間にはそれがふさわしい。ハンサムなうえに、ウィットに富んだ会話のできるセバスチャンは、この場かぎりの話し相手としては最高だ。だがマティは考えてもいなかった。自分が彼の心に、強烈な印象を残してしまうことまでは…。RITA賞はじめ数々の受賞歴を誇るリズ・フィールディングが、交通事故で車椅子生活を余儀なくされた女性をヒロインに据えて描く心温まるストーリー。マティは「妻という名の契約」のフランチェスカの従姉にあたる。
「妻という名の契約」のスピン。
結婚式での出会い。下半身が不自由なヒロイン。卑屈にならずに必死に生きてはいても、やはり臆病になるところはある。そんなヒロインに惹かれていくヒーロー。けっこうあの手この手で頑張って微笑ましい。ヒロインの気持ちも、ヒーローの思いもよく料理されていた。 -
Posted by ブクログ
デイジーは、兄の親友のロバートに子供のころから片思いをしている。十六歳のクリスマスにふたりはキスをするが、半年後には彼が別の女の子とキスしているのを見てしまう。以来、デイジーはロバートの妹分を演じてきた。独身主義者で次々とつき合う女性を替えるロバートに、もう傷つけられたくないと思うからだ。兄の結婚式でデイジーは花嫁のつき添いを務めることになり、準備に忙しい兄たちを見て胸がきゅんとなる。ロバートのことは忘れよう。待つだけの存在からは卒業するわ。あるパーティで出会った男性と会場を抜け出そうとしたデイジーは、とたんに、ロバートに連れ戻された。「君はぼくのものだってことを忘れてもらっちゃ困るよ」そう言って彼はキスをしてきた。
ヒロインが大切な存在になったことに気がつかないヒーロー。ヒロインの葛藤がドツボまでいかないせいか、全体にさらっとした印象。 -
Posted by ブクログ
長い確執の歴史を持つ二つの家の跡取り同士でありながら、フルールとマットは深く愛し合うようになり、密かに結婚式を挙げた。それが憎み合ってきた両家を結ぶ、第一歩となるはずだった。ところがその夜フルールの母とマットの父が乗る車が事故を起こした。彼らの駆け落ちが発覚し、フルールの父は虚脱状態に陥ってしまう。ともにこの地を出ようと言うマットに、フルールは家族のために残ると告げるほかなかった。六年後、音信不通だった彼から一通の手紙が届いた。フルールは不安に震えながら、思い出の納屋でマットと再会するが彼の真の目的は、誓いを破ったフルールに対する復讐だった。
常識的な判断は難しい。ヒーローの言い分もヒロインの言い分もどちらもわかる。が、子供の件は知らせるべきだったかと。あとヒーローは子供だったな。 -
Posted by ブクログ
シルヴィー・デュシャン・スミスは今をときめくイベントプランナー。今回は、亡き母が設立した慈善団体のイベントとからめて、シルヴィーにとっての“無の結婚式”を企画することになった。美しい庭園を持つ大邸宅を使い、彼女自身が花嫁を演じる筋書きだ。準備のため現地を訪れたシルヴィーは、ある男性を見かけて動揺した。邸宅は数カ月前に大金持ちのビジネスマンに買い上げられたと聞いたが、まさかトム・マクファーレンのものになっていたなんて。彼は、不実極まりない男性だ。シルヴィーが妊娠を知らせる手紙を届けたのにもかかわらず、半年すぎてもなんの連絡もよこさないままなのだから。
ヒーローが自己中。結婚がダメになったのはヒロインのせいじゃないだろうに態度が褒められない。そのくせヒロインと関係するし。でもへたれ属性がいい具合にあって、その点は良かった。 -
Posted by ブクログ
エリーは作家の卵。ついに有名雑誌のコラムに連載が決まった。だが問題は、彼女がついた一つの嘘。自らを貴族の出と偽って、貴婦人の日記風に書いてしまったのだ。本当のエリーはお屋敷には住んでいても、留守を守っているだけ。掃除をしたり庭の手入れをしたりするのが仕事だった。その日も、梯子にのぼって本棚の掃除をしていたはずだった。途中から、本を読むほうに夢中になってしまったけれど。「おもしろい本なのかい?」―見知らぬ男性の声にはっとする。そして体勢を崩した彼女は、突然帰宅した家主の上に倒れこんだ!それがエリーとベン・フォークナー博士の最初の出会いだった。
リズ・フィールディングのヒロインらしく自分に自信が持てていないヒロイン。ヒーローと出会って互いの過去の傷を認識して癒し合う過程がなかなか。結局、ヒロインに振り回されるヒーローが良かった。 -
Posted by ブクログ
君も一族の人間なのだから、レストランの立て直しに力を貸してほしい。新たに事業の責任者となったマックスにそう頼まれ、ルイーズの心は揺れていた。PR コンサルタントとしては店の再建におおいに貢献できるだろう。だが、この仕事を引き受けることは、四六時中マックスのそばで過ごすことを意味する。二人はこれまで、できる限り接触を避けてきた。顔を合わせれば言い争いが始まり、最後には大喧嘩になるからだ。そして、ルイーズはだれよりもよく知っていた、その理由がお互いに対する激しい情熱と欲望であることを。
ヒーローがなあ。仕事人間っていうか、情緒を理解しないというか。そりゃヒロインも考えるわ。しかもヒロインが断るまで、自分の気持ちに気がつかないという。
-
Posted by ブクログ
もう二度と養育係の仕事はしない。あるつらい出来事から、ジャッキーはそう決心していた。ところが知り合いの巧みな言葉にのせられて、小さな女の子を田舎の家まで送り届けるはめになる。そのうえ目指す屋敷に着いてみると、無愛想な男性にすぐさま追い払われてしまった。彼はいったいだれ?なぜこんな横柄な態度をとるの?怒りを覚える一方、ジャッキーは興味を引かれてもいた。魅力的な容姿には似合わない、かたくなで冷ややかな表情。あの男性も私と同じ、傷ついた心をかかえているのかもしれない。
ヒロインがナニーを辞めた理由が微妙。そんなんじゃナニーなんかできないだろうに。確かに責任感は強いだろうが、仕事と私生活は切り離すべき。しかしリズ・フィールディングのヒーローは打たれ弱い。確かにたいした出来事ではあっただろうが、そんなんでいいのか。 -
Posted by ブクログ
恋もキャリアも失って茫然としたまま、ジュリエットはなんとか故郷にたどりついた。ずっと抜け殻のように暮らしているわけにはいかない。少しずつでも前に進まなければ。そう思いはじめた矢先、彼女は意外な人物と再会した。グレガー―ある白馬の騎士!彼は昔、いじめられっ子だった私を救ってくれた。けれどある日突然、町から姿を消してしまった。いつ戻ってきたのだろう?あのときいったいなにがあったの?闇に埋もれていたジュリエットの心が、静かに息を吹き返した。
ヒーローがいまいち。そんなにヒロインに突っかかることないのに。それでも子供のときのヒーローはやっぱりヒーローなんだな。 -
Posted by ブクログ
クリスマスも間近だというのに、ソフィーは恋人もなく、仕事もくびになってしまった。職業紹介所に出向くと、犬の散歩のアルバイトを紹介された。さっそく飼い主ガブリエル・ヨークの瀟洒な家を訪れたものの、だれも呼び鈴に応えない。不審に思ってドアの郵便受けから中をのぞいたところ、ガブリエルと思われる男性が床に倒れていた。彼女は大急ぎで窓から侵入し、気を失っている彼に人工呼吸を試みた。唇を重ねて息を吹きこんだとき、彼は意識を取り戻して不意に尋ねた。「どうして僕にキスをしているんだい?」。
なんともほのぼの。ヒロインがイイ味だしてる。生活設計が出来てないところなんかは、実際に身内にはなりたくないけど。 -
Posted by ブクログ
それは雨上がりの深夜だった。不審な物音に目覚めたドーラは居間に下りていった。滞在しているコテージは姉夫婦の別荘で、二人は今旅行中だ。居間には疲れきった顔の、裸足の少女が震えて立っていた。そしてキッチンには見知らぬ男が…。男は不法侵入しておきながらドーラに驚かされたようなことを言い、このコテージにはドーラが寝起きしていると知ると出ていこうとした。だが女の子は見るからに具合が悪そうだ。熱があるに違いない。ホームレスのような男の格好を見れば不安を駆り立てられもするがドーラは子供を見捨てておけず、泊まっていくよう申し出る。そこへ、警報装置が作動したと連絡を受けた警察がやってきた。気がつくとドーラは、何も異状はありませんと嘘をついていた。
ヒーローは押し入っているのに偉そうだ。ヒロインが結婚しているという誤解が最後まで解けないところがなんとも。