唐木田みゆきのレビュー一覧
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(日本で言うところの)昭和気質な元気で強気なおばあちゃんと4人の若者たちの物語。
笑いあり、涙あり、心にズキッとくるところもあり、逆に励まされたり心が温かくなるところもある、そんなコージー・ミステリ。
事件は
①ティーハウスのど真ん中で人が死んでいた
②その後、ティーハウスが荒らされた
という2本立てだが、そんなことよりも人間ドラマ。
ミセス・ワン(ヴェラ)と4人の若者との関係を読むドラマ。
本作の「推し情景」は中国系のお茶と料理。
自分はどちらもあまり造詣がないためその部分にはあまりピンとこなかった(「うわ~おいしそう」とかは特に思わなかった)が、それでもなお非常に好きだった作品。 -
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『ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体』
ジェス・Q・スタント 著
唐木田 みゆき 訳
著者は子どもから大人まで幅広い年齢層を対象に小説を執筆ている作家で、オックスフォード大学でクリエイティブ・ライティングの博士号、カリフォルニア大学バークレー校で英文字の学士号を取得している。インドネシアとシンガポールで育ち、現在は夫と2人の娘とともにジャカルタ在住。
著者の育った環境が本書にも活きているのでしょう、文化の違いも愉しめる要素になっていると思います。
主人公のヴェラ・ワン・チュウチュウ(以下;ヴェラ)は六十歳、毎朝四時半きっかりに目覚め、息子のティリーにメールを送り付けます。(殆ど一方的な内容も面白いです。)
ある朝、<ヴェラ・ウォンの世界に名だたるティーハウス>(店名では“ウォン”読み)の真ん中に死体がころがっていたことから、事件がはじまります。
しょっぱなからヴェラのとる行動が面白いんです。警察官たちのために頭の冴えるお茶を準備したり、店を少し?片づけたり、遺体の周りに油性マジックで慎重に線を引いたり!これには残念ながら警察官は、感謝するどころかかなり腹を立ててしまいますが、ヴェラはそんなことではめげません。(笑)それどころか、死体が握っていたUSBメモリーをこっそり抜き取り、警察官に内緒にしてしまいます!
この行動には流石に少し後ろめたさも感じながらも、直ぐに自分のしたことは正しかったと気持ちを切り替えて、独自の犯人捜査に乗り出します。(“ヴェラ・ワンの殺人事件簿”も読み物として面白いですよ。)
本の構成は、主人公のヴェラと4人の容疑者、ジュリア、リキ、サナ、オリヴァーの語りで構成されていて、それぞれの心情に共感しながら読み進めていく面白さもあります。そして、容疑者たちそれぞれの心理状態を、最高の手料理とお茶で解きほぐしていくヴェラのお人柄がとてもいいんですよねぇ。犯人については触れませんが、大団円で終わっていると言えると思います。
お料理上手で、お茶選びも最高、周りの人たちの為に動き回りまわるヴェラのことが大好きになりました。(*´ω`*)
第二弾の翻訳が待ち遠しいですね〜 -
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ネタバレテスラとエジソンが、電流の交流vs直流で戦ったことは知っていましたが、そこにウェスティングハウスやJ.P.モルガンも絡んでいたという事までは、勉強不足のため知りませんでした。
本書は、歴史的な事実を下にしながらも、適切に改変され、丁度良い物語小説に作り上げられています。
作者は、元々映画の脚本家であるので、確かに映画やテレビドラマのような、ギリギリのピンチまで追い込まれながらも、大逆転してしまうという物語になっていますが、実はそれって、本当にあったりしているんですよね。
意外だったのが、主人公の弁護士と、それに関連する女性の話。この人物たちについては、完全に作者の創作上のものと思っていたんですが、実はどちらも実在の人物。本書で描かれたようなドラマティックな出来事があったかどうかは知りませんが。
中々面白かったです。 -
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ティーハウスのオーナー、ヴェラ・ワン・チュウチュウは60歳。たくさんいた常連客も高齢化で、今はたった一人。そんな店で、一人の男が死んでいた。警察がやってきたけれどヴェラが期待するような科学捜査などは行われず、事故で決着してしまう。それを不満とするヴェラは、独自の方法で容疑者を特定して犯人探しに乗り出す。あまりに独善的で、最初は苦手なタイプと思ったのだけど、彼女の武器は美味しいお茶と料理。気がつくと、私自身が彼女のファンになっていた。(正確には、彼女の料理のファン。考え抜かれた薬膳茶も捨てがたい。)最初は人生に問題を抱えていた容疑者たちも、ヴェラの勢いに巻き込まれていくうちに、自信を取り戻していく。舞台がサンフランシスコのアジア系移民の多い地域で、登場人物もアジア系。「アジアの親たち」という表現が出てきて、ヴェラ自身も典型的なアジアの母親なのだけれど、これまであまり読む機会のなかったアメリカに住むアジア系の人々の姿に触れることができるのが興味深い。
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ヴィラ·ウォンの世界に名だたるティーハウス!!!
寂れた店の、大仰なキャッチコピーが、最後に燦然と輝いて泣きそうになる。
こんな展開になるとは思わなかった。
ヴィラも、ジュリアも、リキも、サナも、オリヴァーも。登場人物みんな初登場は、イラッとする要素がある。
誰も清廉潔白ではなく、「さすがにそれはやっちゃダメ」という、共感、応援できない要素が、全員にある。
なのに、どうしよう。
読み終わったら、みんな大好き…!
弱さも間違いも、ヴィラがずいずいと、おせっかいにかき乱して。後悔も間違いもぶっちぎって前にすすめようとする。
全員にどこか哀愁があり、憎めない。
幸せを祈ってしまう。
執拗に押し付けられる(笑)お茶とご飯がどれもとっても美味しそう。
登場人物は誰もが家族の愛に飢えていて、でも愛を知ってるからこそ、温かいお茶と、ほやほやの料理のありがたさと美味しさにちゃんと気付ける。
だからこそ、なんでみんな踏み外したのー!とも思うし、踏み外しきれない人の良さに、モダモダもする。
全員の未来を祈りながら読むのが良い。
世界に名だたるティーハウスが、存在すると想像するだけで、いまは少し愉快な気持ちになる。 -
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めちゃくちゃパワフルなおばあちゃんが主人公!
笑えて、ちょっぴり切ないミステリー
autumn522akiさんのレビューに惹かれて読みました
ありがとうございます(◍•ᴗ•◍)✧*。
主人公・ヴェラは、サンフランシスコのチャイナタウンに店を構える中国茶専門店〈ヴェラ・ウォンの世界に名だたるティーハウス〉の店主。
昔は繁盛していたが、今は開店休業状態。
そんなある朝、店の真ん中に死体が転がっていた!
ヴェラは刑事ドラマが大好きで、まるで探偵になった気分で捜査に乗り出す。
事件現場に現れた若者たちを勝手に容疑者扱い!
なのにヴェラは彼等を容疑者として疑いながら、美味しいご飯を食べさせたり、何かと世話を焼く。
すごくお節介で強引なんだけど、思いやりに溢れており、なぜか人を惹きつけてしまう。
若者たちは次第に母親のように慕っていく…
一人ひとりの体調に合わせて調合した中国茶を淹れ、すっごく美味しそうな手料理をふるまうヴェラ。
小さな子供の扱いも手慣れたもので、すぐに信頼を得る。
それにしてもお料理が最高に美味しそう!
うん、絶対に美味しいよ(๑´ڡ`๑)
ヴェラとその息子、容疑者にされた四人の若者たち、ティーハウス唯一の常連客…
少しずつ彼らの人生が見えてくるのだが、皆それぞれの不安や苦しみなどを抱えている。
胸がキュッとなる切なさもあるが、ヴェラの強引さが可笑しすぎて思わず笑ってしまう。
でも、そんなヴェラだっていつも強いわけじゃない。寂しいし、悲しみも抱えている。
だからこそ惹き込まれちゃうのかな。
読み始めこそ、あまりにも強引な主人公に圧倒されて、ちょっと嫌いかもと思ったけど…
だんだんチャーミングに思えてくるの(*´ω`)
もちろん〝謎の死体〟も解決しますよ!
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ミセスワン 中国茶専門店のおばあさんが主人公
お店は 今はさっぱりで
お客さんはアレックスだけ
その朝 おきてきたら 店に死体が転がっている。
うわあい!探偵ごっこができる!
と5人の容疑者を探る
でも 仲良くなって友だちになる。
このワンさん 中国茶もすごく飲んでみたくなるし
作る料理も美味しそう!
容疑者にされた5人は みんな自分に自信がない。
ワンが その自信を立て直す、
うわあ 凄腕!
犯人は いなかったのか?
最後にどんでん返しが待っています。
ちなみに ワンさんの息子ティリー君は とてもいい子で有能でした。
こんな息子が欲しいわ!
中国人のママがみんなこんなふうだったら 大変ですね。中国の人に聞いてみたいなあ! -
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★5 悩んでる人は読んでみて!パワフルおばあちゃんの事件簿 #ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体
■あらすじ
アメリカ、サンフランシスコの中華街で中国茶の専門店を営むヴィラ・ワン。60歳の彼女は既に夫を亡くし、息子とは別居、日々細々とお店を営んでいた。ある日、彼女の店で身元不明の死体が発見されてしまう。
刑事ドラマに興味があった彼女は、警察に捜査協力を乗り出すも迷惑がられてしまう。しかし彼女は現場捜査や関係者への聞き取りなど勝手に捜査を始めてしまう… 何でも気がすむようにしないといられない、超絶パワフルおばあちゃんの事件簿。
■きっと読みたくなるレビュー
爆笑★5 今年一番のスーパーキャラが登場、おもろい! 実は新幹線の中で読んでたんですが、面白すぎてニヤニヤしまくり。ちょっと周りの人にキモがられたかなー、迷惑かけちゃったごめんなさい。
そうなんです、この主役のおばあちゃんヴィラが強烈なんです。自分を信じて疑わない、やりたいようにやりまくる、周りの目なんか気にしない。決して友達にはなりたくはありませんね、でもカワイイひとなんですよ。
勝手に現場捜査をするし、警察にはTVドラマにでてくる科学捜査班を呼べと依頼するというハチャメチャぶり。彼女は現場を取材にきたポッドキャスター、レポーター、被害者の妻など「あんた容疑者ね」と次々と容疑者に認定していく。そして勝手に尋問を始めちゃうという…
でも彼女は手料理が上手で、子どもの面倒見がいい。誰に対しても我が子を甘やかすように人当たりがよく、ユーモアもあって、思いやりもある。決して悪い人ではなく、素直なだけで憎めない人なんですよね。
そういえば、近所のおばちゃんがこんな感じだったな~。周囲の人からは嫌われちゃうようなアクの強い人だけど、実は優しくって、さみしがりやなんですよね。私が小さいころを思い出しちゃいました。
さて物語の筋としては、ヴィラが殺人事件の犯人を追っていくというもの。容疑者には人それぞれ隠された背景があるのですが、ヴィラと関係性を深めていくうちに、少しずつ明るみになっていくんです。
その時にヴィラから放たれる含蓄のあるセリフが、彼らの心の氷を解かしていくんすよ。ヴィラとの出会いによって成長していく姿が微笑ましくて泣けるの。寅さんみたいな感じっていえば、イメージしやすいかなー。
なおミステリーとしても丁寧に仕込まれていますよ、犯人とその背景を見抜ける人はいるかな~。最近疲れてるのよねって方には、ぜひ読んでもらいたいミステリーでした!
■ぜっさん推しポイント
人生うまくいかないことが多いけれど、一番大切なのは人間性だと痛感しましたね。ヴィラ、息子、被害者、容疑者などなど、登場人物をひとりひとりの人間性を吟味していくと、それがよーくわかりますよ。
最後になりますが、本書の装画が可愛くて大好き!これは飾りたくなるなー! 作者は続編も書かれているようなので、ぜひ翻訳を期待してます。本棚に表紙を並べなくなるシリーズにもなりそう! -
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祖父の遺骨を携えて、生前の祖父と一緒に行った旅程を一からなぞる兄弟の話。問題なのは兄弟があの時より一人減っていること、生まれも育ちも違う兄嫁が加わっていること(途中で帰ったけど…けど?)、じわじわ追跡してくる謎の車、不穏な空気。読んでいて心休まることがない、けど、引き込まれる。語り手である次女が色んなことを読み手に隠していて、旅が先に進むごとに少しずつその隠れ蓑が剥がれていく。
色々あってちゃんと目的地には辿り着くんだけど、これほど辿り着かなければよかった、思う目的地があるだろうか。。
あまりに誰も救われない結末に、しばらく何も考えられなかった。いやいやいや…となるけど、逆にむしろ爽快なくらい。留置場で姉を待ち続けている母親を思うと尚更。 -
Posted by ブクログ
ネタバレルーシー・フォーリーの初翻訳。もしかしたらデビュー作かも。かなり評価は迷ったけど、星4寄りの星5で。
アイルランド沖の孤島で行われる有名俳優と若き女社長の結婚式。
嵐が近づく中、いよいよ式も盛り上がってきたところに停電が。そして響き渡る悲鳴。どうやら誰かが殺されたようだが。。。という冒頭に始まり、おおよそ5人の視点で物語は進む。
おそらく一番評価が割れるところだと思うが、誰が殺されたのか、本当に最後の最後まで伏せられた状態で進む(途中ダレるかどうかで評価が分かれそう)。中編だったら、文句なしの作品だったかもしれない。
殺した犯人ではなく、殺されたのは誰なのか、そこに特化したスリラーであり、そこまでの過程が5人の視点と現在の状況とで交互に示される。それぞれに抱える事情があり、後半その事情の矛先が同じ方向を向いた時、悲劇が起こる。
それぞれの視点で明かりが消えた時、一体誰が殺されるのか。ラストのたたみかけが非常に良く、色々と予想はしやすいのだが楽しめた。
そして、明かりが消えた。 -
Posted by ブクログ
一応ミステリなのかな?いわれればありそうでなかった、シュミレーションモデルを推理の材料にしちゃうミステリ。確かに要素を恣意的に選択してプログラムかけたら傾向でまくりだろうなと。
しかし主人公が天才過ぎてちょっとやりすぎ~。生物、化学、医療系、プログラム系、実地もおっけーとかないやろw題名からインディージョーンズの生物学者ver.なのかと思ったけど、生物学者の範疇超えすぎw
あと、人の感情がわからない病(単語忘れた)だったら、話相手の微妙な心の機微とかわからんのではないかと思った。
ま、なんちゃって理系だもんで全体的には好きです。海外ドラマとかにしたら受けるかもしれない。読み物としては万人にはオススメできない。