あらすじ
大好評『殺人記念日』著者新作サスペンス 亡き祖父の遺産を相続するため、ベスたち兄妹は二十年前の祖父とのアメリカ横断の旅を再現することに。だがその旅には秘密が……
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Posted by ブクログ
祖父の遺骨を携えて、生前の祖父と一緒に行った旅程を一からなぞる兄弟の話。問題なのは兄弟があの時より一人減っていること、生まれも育ちも違う兄嫁が加わっていること(途中で帰ったけど…けど?)、じわじわ追跡してくる謎の車、不穏な空気。読んでいて心休まることがない、けど、引き込まれる。語り手である次女が色んなことを読み手に隠していて、旅が先に進むごとに少しずつその隠れ蓑が剥がれていく。
色々あってちゃんと目的地には辿り着くんだけど、これほど辿り着かなければよかった、思う目的地があるだろうか。。
あまりに誰も救われない結末に、しばらく何も考えられなかった。いやいやいや…となるけど、逆にむしろ爽快なくらい。留置場で姉を待ち続けている母親を思うと尚更。
Posted by ブクログ
中盤からじわじわハマっていく感じ。
最後は『殺人記念日』の作者らしい急展開。
『俺たちに明日はない』を映画で観たときに、ボニーとクライドの話をWikipediaで読んだりしていたからか入り込みやすかった。
後日談が欲しかったな。
Posted by ブクログ
祖父の遺産を受け取るため遺言に従って旅に出る三兄妹。昔に祖父と言ったアメリカを横断する旅行の再現をする。その道中で不思議なことが起きたり家族間の知らなかったことや居なくなった長女のことへの疑問が出てくる。仲のいいわけじゃない兄妹で道中は不満、苛立ちがありながら遺産のためになんとか進んでいく。あまり起伏のある展開ではないけれどラストで大きなものが待っていて意表をつかれる展開。前作の『殺人記念日』もそうだけれど一癖ある作品でこの先も読んでいきたい作家さん。
Posted by ブクログ
なかなかいい感じーと思って読んでいたが、最後であっけにとられた。これとんでもなく陰惨でグロいラストだったのかもしれんが、いろんなところにお伺いたてないといけなくなり、編集部から全カットを余儀なくされたような、そんなぽかーんな書き方。本人もそれが不本意キマワリなかったようで、結構ぶつ切りにまとめている。伏線をきちんと回収してから終わらせて欲しかった。非常に残念。雰囲気はうまい。最近感ある。