ダニエル・カーネマンのレビュー一覧

  • ファスト&スロー (上)
    名著の誉れ高い本だけに、やはり内容の詰まり具合が半端ではない。それにしても上巻でこんなにいろいろ書いて、下巻に書くネタあるんかいな、と心配するくらい。
  • ファスト&スロー (上)
    自動で働く速いシステム?、怠惰で遅く努力を要するシステム?。人間は、経済学でいう「合理的かつ利己的で選好が変わらない」エコンとは全く異なる存在である。

    各章、オフィスでの井戸端会議会話例で締めくくられていますが、読み終えてなるほどと思いました。オフィスでの意志決定が良質なものになれば、人間の社会は...続きを読む
  • ファスト&スロー (下)
    一定の規則性が存在しない状況では、直感は信用できない

    直感の妥当性は下記条件で満たされる
    ・十分に予見可能な規則性を備えた環境であること
    ・長期間にわたる訓練を通じてそうした規則性を学ぶ機会があること

    計画の錯誤を減らすには
    「多くの人は過去の分布に関する情報を軽視または無視しがちであり、この傾...続きを読む
  • ファスト&スロー (上)
    認知心理学の権威による著書。
    人の判断にまつわる研究の成果を詳しく記した本。ファスト&スローと言われると脊髄反射と脳かと早とちりするけど、実際には脳を構成する2つの思考システムのこと。ファストは直感的な判断を司る自動運転プログラム群、システム1。スローはいわゆる人間的な知的決断を下すシステム2。それ...続きを読む
  • ファスト&スロー (上)
    第一部
    井戸端会議において他人や最終的には自分自身について、判断や選択のエラーを突き止め理解する能力を高めるのが本書の目的

    システム1(早い思考)とシステム2(遅い思考)

    「注意を払う」とよく言うが、これはまさに当を得た表現である。というのも、注意は限度額の決まった予算のようなものだからだ。この...続きを読む
  • ファスト&スロー (上)
    人間の判断がどういう場合に歪むのかを書いている。
    歪みの力は極めて強く、それを免れるのは困難。
    知っておくべき内容。
  • ファスト&スロー (下)
    やっと読破しました。読み応えありますが、行動心理学のいろんあケーススタディをあらゆる観点から実験しており、興味深い実験が多いです。どんなに文明が進化しても、人間が正しい判断を常にできるとは限らないことがわかります。
  • ファスト&スロー (下)
    「ファスト&スロー-あなたの意志はどのように決まるか?-」の読書会 
    日付:2013/12/16 作成者:とことこ(大塚 拓)         
    〇この本を一言で表すと?
    人間のいい加減かつ複雑な意思決定方法を実例を交えてわかりやすく説明した本

    〇全体の感想・その他
    ・システム1(早い思考)とシス...続きを読む
  • ファスト&スロー (下)
    下巻は、ノーベル賞を受賞したプロスペクト理論と、幸福感に関する実験。プロスペクト理論はさすが本人、どうやってその考えに至ったかがストーリーになっていて分かりやすい。幸福感について、実験結果は当たり前なのだが、考察が興味深い。本人が幸せに感じることが本当に幸せなのか?社会福祉は、本人が選択する幸せを与...続きを読む
  • ファスト&スロー (下)
    p16 「十分に予見可能な規則性を備えた環境」=閉じた環境。長期的にパラメータをある程度限定でき、その個数の変動が小さいと考えられる場合

    p65 ジャックとジルの例えがベルヌーイの誤りを指摘しているようには理解できない。前段との違いは起点(参照点?)が過去であること、マイナスの変化を含んでいる事だ...続きを読む
  • ファスト&スロー (上)
    意思決定論を専門にする認知心理学者だが、プロスペクト理論の創始者であり、行動経済学の先駆者&代表的な学者としてノーベル経済学賞
  • ファスト&スロー (上)
    認知的錯覚について様々な種類が紹介されている。
    話の軸は「システム1(直感)とシステム2(熟慮)型の認知」、「エコン(経済人)とヒューマン(普通の人間)」、「経験する自己と記憶する自己」

    幸せの感じ方の議論が「経験する自己と記憶する自己」の流れであり重要
  • 「バカ」の研究
  • 「バカ」の研究
    ずっと積読になっていた本。読めてスッキリした。タイトルよりもずっと奥深い本だったな。トランプ大統領を念頭に考えている人が多いのはちょっと笑えた。バカになるのは簡単。自分もすぐにバカになる。時代に関係なくバカはいるし、バカな人が偉くなることもある。大切なのは、どう考えてどう行動するか。バカにならないよ...続きを読む
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?
    【感想】
    本書は行動経済学の世界的ベストセラーである「ファスト&スロー」の著者、ダニエル・カーネマンによって書かれた意思決定論である。「ヒューリスティクス」や「システム1」など、ファスト&スローに出てきた概念も登場するため、事実上の続編といってもよいかもしれない。

    本書のテーマは「ノイズ」という概...続きを読む
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?
    ・どんな意思決定にも予測的判断がかかわってくる。予測的判断においては、正確性が唯一の目標であるべきだ。だからあなた個人の価値観は事実から切り離しておくように
    ・人間はご機嫌だとでたらめを受け入れやすくなり、また全般的に騙されやすくなる。つまり、つじつまの合わないところを探し出したり、嘘を見抜いたりす...続きを読む
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?
    判断ある所にはノイズがある。アルゴリズムで判断した方が直感よりもノイズが少ないという理論は理解できるが、そればかりで面白味のない世の中になるような気がする。その弊害も指摘されているが、思ったよりもノイズが多いこととその弊害も多いことがわかった。
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?
    人の判断には様々なノイズが入り込んでいる。経験や直感から下した判断より、機械的に平均を求めた判断の方が正しい。自分の勘を頼りにすることもあるが、冷静に数字や事実を分析する必要があると感じる。
  • 「バカ」の研究
    あんなバカ、こんなバカ。

    自らも当てはまるので耳が痛い。もうやめて、となるが、耐え切れない人はイライラするだろうか。大丈夫。自覚がある人は、ダニンググルーガー効果のように自己過大評価をしている訳でもなく、自己愛性パーソナリティ障害でもなさそうだ。合理性を追求するが故の認知バイアスによる誤解は溢れて...続きを読む
  • 「バカ」の研究
    ★「バカ」と一括りにしてしまうのは簡単、でもとても奥深いワードである

    タイトルに一目惚れをし購入。
    「バカ」って言葉は不思議ですよね。
    侮蔑で悪い単語と受け取ってしまえばそれまでですが、とても奥深い!

    ・なぜあの時「バカ」な行動をしてしまったのだろう
    ・あの人はなぜ「バカ」な発言をしたのだろう
    ...続きを読む