川島隆のレビュー一覧

  • 変身

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    ネタバレ

    良かった。あとがきや解説も含めて非常に後味の残る作品だった。

    「変身」が、「一匹の巨大な虫」が何を指しているかは各々に任せられているとして、性役割的の歪さを女性の立場から描いた文章は現代では流行っていて非常にありふれたものになりつつある今、男性の立場からの生きづらさのようなものを描いたものは受け入れられづらくなっている印象になる。
    いや逆なのか。男の視点からしか描かれていなかったからこそ、現代の潮流が女性の視点に寄っているみたいなことなのかな。

    とにかく、すごく新鮮だった。

    だからこそ村上龍は「すべての男は消耗品である」と述べた上で消耗品として生きていくことの覚悟を説いたわけで。

    消耗

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    2026年05月09日
  • 変身

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    ネタバレ

    みなさんお久しぶりです。観想的やすこです。本書はホモ・サピエンスが築き上げた社会の不条理さや冷たさをグレゴール・ザムザの悲しき人生の末路を描写することで皮肉的に表現しているのです。グレゴール・ザムザは家族想いの健全な男性でした。両親と妹との4人での生活を支えるため毎日懸命に働いていました。しかしながらそんな彼が醜い蟲へ「変身」した途端に彼の家族もまた変わってしまったのです。家族たちは彼へと冷め切った目線を向けるように「変身」を遂げるのです。わたくしやすこ的解釈としては本書のタイトルはグレゴール・ザムザの穢れた蟲への変身を指しているのではありません。身の回りの状況が変わった途端に、態度をくるっと

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    2026年04月26日
  • 変身

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    10代で読んだ時、「つまらない」と感じて
    他の作品にも手が出なかった。

    今回チョットしたきっかけがあって
    再読してみた。
    なんと こんな話だったのかと改めて驚き
    社会の中にあっても、家族の中にあっても
    私達は何と孤独なことかと涙した。
    他の作品も読んでみようと思った。

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    2026年03月29日
  • 変身

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    とても面白かった。解説ありきで楽しみました。
    突然虫になったのに、遅刻とか細かいところを気にしていて人間味があった。絶望的なストーリーなのにくすっと笑えるのが不思議。私が虫になったらどうしよう。父に投げつけられたりんごが死因で、家政婦さんにホウキで突かれて発見されたらどうしよう。笑
    批評も読んだ方が楽しめそうだから見つけたら読みたい。浅い読み方しかできなかったけど十分に読み物として楽しめた。訳者の川島さん、本当にカフカが人間として好きなんだろうな笑笑

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    2026年03月28日
  • 変身

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    この作品には、なんとか社会に適応しようとして、無理をすればぎりぎりそれができてしまう人間の苦しみが書かれていると思った。
    無理をしての成功と平和だから、それを続けるも地獄、ドロップアウトするも地獄。ドロップアウトした自分には価値がないと恐れていた。
    本人からすると綱渡りだが、傍から見ると、大丈夫な人にしか見られない。無理して得ている成果も当たり前のこととされ軽くなっていく。

    絶望名人のカフカは、出世に興味がなかったけど、勤めに出ればわりと仕事はできて、出世コースだったと知って、やっぱりという気がした。

    家族に焦点が当たる終わり方が残酷ですごくいい。
    小間使いのお婆さんは理解者だったのかな。

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    2026年02月13日
  • ポケットマスターピース01 カフカ

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    ひとまず変身を読んだ
    -どんな虫になったんだろう?たぶんかなり大きい?
    -家族の一見薄情にも見える態度がケアの現場で目にするような現実とリンクした。ケア対象の死が安堵と希望をもたらしてしまう。
    -人の価値が家族への貢献度になっているリアル
    -愛とはいったい

    流刑地にて
    -これ無理なやつ…
    -士官はアドルフ・アイヒマンですか

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    2026年02月07日
  • 変身

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    理由もなくグレゴールは虫になる。家族を養っていた彼が、邪魔者となり、ついには世話をしてくれていた妹からも「追い出してしまおう」と言われてしまう。

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    2026年01月08日
  • 変身

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    有名な出だしの意味不明さと、海外古典の敷居の高さ、さらに『海辺のカフカ』の影響でなんとなく敬遠していたのだけれど、思い切って開いてみたら意外にも軽やかな世界。虫は何の象徴か、と考えると底なし沼なのだろうけれど、素直に物語が面白い。
    「虫けら」がどんな姿なのか、あえて詳しく描かれていないところがいい。
    家族が虫を嫌悪しながらも同居を続けてしまうあたり、現代の引きこもりや介護の問題と重なる。でも、書かれた時代にはそんな社会的背景はなかったはずで、では一体何の象徴か。考えたらハマる深くて奇妙な読書体験。おすすめ。

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    2025年10月25日
  • 変身

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    ネタバレ

    特に印象的だったのが、グレゴールの家族がもっと手頃な家に引っ越せば成り立つにも関わらず「良い家」に住み続けることの描写と、グレゴールという大黒柱が不在になったことで逆に家族がそれぞれに出来る仕事で家計を成り立たせていく描写。 与えられ続けた恵まれた環境を手放せない執着と、頼るべきところが無くなってもそれなりに現実を維持させ続けられる強かさを感じる。 人間の弱さと強さの両面が描かれていて、とても印象深く、何度も繰り返し読みたくなる。

    人は何をもって他者をその人と見なすのかという点でも考えさせられる。 なぜ家族は虫になったグレゴールを彼であると認識できたのかというのも、その思考材料になりそう。朝

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    2025年05月02日
  • 変身

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    グレゴールの立場、ザムザ一家(グレゴール以外)の立場、どちらの気持ちも分かる。…お互い、思う通りの結末を運ぶのは難しすぎるこの世の中。昔も今も、変わらずどうしようもないことってありますね。

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    2025年03月27日
  • 変身

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    論理的な理由づけを放棄して読める本は貴重で好きだ。作中に散りばめられている全ての要素に想像の余地があり読んでいて楽しかった。

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    2025年02月23日
  • 変身

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    村上春樹「海辺のカフカ」を読む前に、1冊くらいカフカを読んでおこうと手を伸ばした。

    本編100ページに対し、解説70ページ。
    噂に違わず、難解なのかと構えたが、意外と読みやすい。

    グレゴールは朝目覚めると、虫になっていた。
    ベッドから降りる。シーツをかぶる。壁を這い回る。本人は真剣そのものなのに、笑える。
    だが全般に漂う、閉塞感と絶望感。カフカの特徴らしい。

    現在のチェコに生まれた比較的裕福なユダヤ人で、ドイツの女性と婚約を二度(破棄も二度)したカフカ。ナチスドイツも出てきた時代の、サラリーマン作家。そういった背景も含めて触れたほうがいい作品だと思いました。

    三部構成のうち、二部はやや

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    2026年06月05日
  • 変身

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    ネタバレ

    グレーゴル・ザムザは巨大な虫に、変わってしまった。
    虫に変身したことで、厳しい労働環境、家内で自分が働かなければというしがらみから解放されたようにおもわれた。しかし、「…ふたたび仕事にとりかかった(102)」から、虫となった今では生きる行為が肉体労働に値するほど大変である状態となり、解放されるどころか肉体的にも精神的にも不自由な、閉鎖的な狭い檻に閉じ込めまれてしまっており、字面での労働も虫としての働きも本質的には同義であるようなふうにも思えた。
    商人として海外を飛び回わった過去と、虫として部屋の中を動き回っている今との、彼の周りに広がる世界がコントラストになっており、逆説的にこれまでの商人とい

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    2026年05月21日
  • 変身

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    ある日突然ベッドの中で巨大な虫けらに姿を変えていた主人公。家族の接し方は、まあそうなるよな……という何とも不条理な物語。けれど、わたしたちはどんなに幸福に暮らしていたとしても、事故にあったり病気を患ったりして、虫けら同然になるかもしれないんだよな。

    これ、ボリュームある訳者解説がおもしろい。カフカの半生。この変身が書かれた背景と、小説の中身のギャップよ。恋愛中にこれが生まれるの情緒不安定すぎるだろ。ラブレターまで一緒に翻訳されて、作品と一緒に遺されているのはいいんですかカフカさん……わたしの中ではだいぶ可愛い印象になったけど

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    2026年03月15日
  • 変身

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    主人公のグレゴールは今まで家族を養っていたのに虫になった瞬間、家族には見放されて最後まで救い用がなく可哀想な話だったな。でも家族の気持ちもわからなくもない。巨大な虫に対して誰だって拒絶する。
    『変身』は“主人公が虫に変身した”っていう視覚的な話でもあるし、“家族が虫になったグレゴールに対する気持ち”が変身、変わってしまったって話でもあるね。 
    「気持ち悪い」と思うのは仕方ない。でも、グレゴールがしてきた恩を家族は忘れちゃいけない。

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    2026年03月15日
  • 変身

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    ネタバレ

    その身体を見てまず考えたことが、自分の仕事を行動についてなの?最初それ?冷静すぎないか?まずキモすぎて激鬱からの死だろ。さらに足やら背中やらから感じるであろう、その身体であるという感覚も相まって吐くと思う。
    可哀想なまま終わった。最後も家族が虫の死を受け入れるのが早い。こうなった以上は死んでもらうしかこの絶望感は無くならないってみんな思ってたんやろうな。
    面白かったです!

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    2026年02月23日
  • ポケットマスターピース01 カフカ

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    私にとって文学は、自分の感受性を鍛えてくれるもの。
    一読するだけでは説明の列挙でつまらないと感じてしまうが、解説や他者の感想を読むと、現実社会とのメタファーに気付けたり、「そういう意味だったのか」「この文章を読んでそういう風に感じる人がいるのか」と、自分の発想に無いもので予想もしていない角度から殴られる感覚が気持ちいい。

    この本は年齢や立場、読む時の自分の心情、誰に感情移入するか等で印象がガラッと変わる作品。
    読み手が「虫」を「病気」「無職」「介護」「鬱」「依存」...何に置き換えるか。

    物語の根幹である「虫」について「どんな虫なのか」「どうして虫になってしまったのか」あえて説明しないこと

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    2026年02月01日
  • 変身

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    ある日起きたら自分の姿が虫になっていた…

    有名な小説でずっと気になっていたのをやっと読んだ。
    長い解説が入っていてカフカの事が詳しく書かれていて面白かった。
    訳す人によっても文章が違うのでいろんな人の訳した本を読んで違いを見るのも面白いかもしれない。

    さて主人公が変身した虫がなんの虫かは読んだ人によって違うと知り面白いなあと思った。

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    2026年01月19日
  • 変身

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    ネタバレ

    有名どころなので読んどくかと思い。
    虫になって段々と体の能力や嗜好も虫化していくところが、気持ち悪くて悲しかった。
    また、分かり合えない家族との距離も切なかった。
    もう一方の主人公はグレゴール自身ではなく家族だったのかもしれないと最後の展開を読んで感じた。

    あとカフカが恋人に毎日長文の手紙(調子いい時は複数通)送りつけて、数日返信なければ電報を打ち、すぐ他の女にもなびくというメンヘラ気質だったと知り、やはりこういう作品は一般人より感覚が繊細過ぎて病んでるくらいの人が書けるんだろうな〜と思った。

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    2026年01月17日
  • 変身

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    朝起きたら、虫に変わっていたグレゴール。そのぶっとび変身ほどではないけど、望まず変身してしまうことは、人にはあるのでは?と思いました。

    そのとき、どうすればいい??最後に救いやヒントはある??と読み進めましたが…。自分なりの解釈がうまくできないままです。

    なので、ほかの方の感想を読みまくりました!笑
    じっくり消化していきたいです。



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    2025年11月30日