軍事法規研究会のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
月夜に完成する 旋律
何年たっても成長が止まった美少年のように浮世離れした美しさを放ち続ける緒方軍医。その「止まった時間」は小節線のないサティの『グノシエンヌ』の旋律そのものだ。
懸想相手であり義兄の吉良は 緒方にとって「太陽」だった、「女にはなれない体 不完全なこの男の体をいっそ焼き尽くしてはくれないだろうか。」
1923年 関東大震災 緒方は姉を亡くす 家が『2人の家』になる
シベリアへ発つ直前、吉良は短刀を自身の懐からだし「朔、貴様の手で消えない証をつけて欲しい」と乞う。腹部に刻まれたその傷を、極寒の地でいとおし気に撫でる吉良。この場面を彩る『リーベストラウム(愛の夢)』は。、墓の前で後悔せぬよう「愛しう -
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少年から青年へ
少女から女性に 現実は青年に
宴会で女装 他軍師はその姿に欲情しかし発せられる言葉は「君は良き男だ」
女の子でいたい 女性でいたい しかし
男らしくねばならない…
1巻同様魅力的なタイトル
表題はピアノ曲の曲名
自身の見解でコメントしてみたいと思う
ラ・カンパネラ(リスト)
原曲はバイオリン協奏曲(パガニーニ)
同じ旋律で異なる楽器 身体は1つ しかし心も体もそれぞれ別々
意味「鐘」
ロマンス(グルリット)
彼の「ロマンス」はピアノ連弾で演奏される事が多い
2人で同じ曲を奏でる 素敵な展開を表題だけからも想像できる
意味「情愛 性愛」
ノクトュルヌ(リスト)
ノクトュルヌはフラン -
購入済み
一言あります
曽祖父が中隊長として参加していた旅順攻撃の下士卒の食糧事情、脚気の認識と興味深い内容なんですがもう少し人物の描き分けをして欲しい。千歳とそっくりな人物が何人も登場するので「これは誰だ?」と思いながら読みました。
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Posted by ブクログ
オレにとっちゃ「軍隊は糧を稼ぐためのシノギ――」
うまいメシを腹いっぱい喰うんだ――!!
時は明治、日露戦争開戦の頃。陸軍の糧食に魅せられた青年・千歳は、「うまい飯が食える」ただそれだけのために歩兵第一連隊に志願する。
兵舎で、そして戦場で食べるメシのうまさと、戦争という極限状態を生き抜こうとする人々が繰り広げるドラマ。
同じく明治時代を舞台とした『ゴールデンカムイ』の作者・野田サトル先生もご推薦だとか(帯より)。
とは云え作品の雰囲気はかなり違って、こちらは史実をベースにした本格歴史漫画。考証協力の軍事法規研究会によるコラムも読み応えがありました。
生きるとは喰うこと。
シンプルで激し -
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日露戦争のミリタリーグルメ漫画
明治時代の風俗に興味があり、本を探していたところこの漫画を知り、評価も良かったため購入しました。
当時の陸軍の生活、食事が丁寧に描かれているように思います。
面白おかしく描くだけでなく戦争についても描かれています。(そのためグロテスクな描写があるので注意)
次巻以降も購入しようと思います。