代田亜香子のレビュー一覧
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カリフォルニア州の都市、サンタモニカ
オーシャンパーク
もうすぐ13歳になるジュイエはママと2人で夏を過ごす為この町にやってきた
そこでピカピカ笑顔のサーファーガール、サマーと出会う
ジュイエとサマー
2人の女の子のひと夏の物語
ジュイエのパパは家を出ていった。
両親の離婚はこの年齢の子にとっては、どれほど大きな傷となるだろう。
それ以来様々な物や事に恐怖を覚え、ブラックメイクと黒づくめのファッションで武装し、友人とショッピングモールをうろつく毎日。
一方サマーは明るくて可愛いくて、笑顔溢れる完璧な女の子。
サマーに連れ出され、毎日海へ向かうジュイエは、ボディボードやサーフィン -
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時間があればモールを
うろつくばかり。
生白い肌にブラックな
ゴスメイクとダークな
ファッション。
ミストレスなんとかの
占いの結果を見てから
じゃないと、
カフェのメニューすら
決められないような、
そんな女の子が地下街
から無理やりひっぱり
出され、
カリフォルニアの輝く
夏空の下へ。
そこで生涯忘れえない
ひと夏を過ごすお話─
どこまでも続く海岸線。
沖から浜辺まで連なる
コーディロイの波。
太陽と戯れる健康的な
サーファーたち。
午前中は海岸のゴミを
拾い午後はクタクタに
なるまで波を追いかけ、
生クリームたっぷりで
ピスタチオフレーバー
のジェラートを舐める。
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二人とその周囲に苦悩があって、二人が支え合いながら楽しみながら、それを乗り越えようとする様子が眩しくて、楽しかった。
ジェイエに感情移入してしまって、初めの数日の所は暗い気分、読むのをやめようとも思った。だけど、読んでいくと二人が大切なことを共有して挑戦もして、街のことを好きになって、人も愛おしくなって行く様子につられて、楽しくなって、先が気になってどんどん読んでしまった。
ジェリエのことを、スーパーヒーローのサマーに一方的に助けられる少女、のように思っていたけど、違かった。完璧超人に見えるサマーも人間で、辛いこと塞ぎ込みたくなるようなことももちろんあって、その辛いことも共有してお互いを成 -
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海洋冒険物が好きな方におすすめ。海の魔物、妖精が出てきてファンタジックな作品。しっかりもので臆病な12歳の少年ハービーと、元気でちょっと強引なバイオレット(12歳くらい)の二人が主人公。パート2の今回は、イアリーの海沿いに立つ魔海ホテルの忘れ物係、ハービーのもとに届けらた魚の形の瓶を持ち主に帰すため、荒れる日に小舟を出港させる。ふたりに立ちはだかる相手は海の魔物はガーガンディス? それとも?……船乗りさんたちの活躍、海の男の歌にも注目。とくに、〈人が怪物になるとき〉というテーマとしても読める。映像が鮮やかに立ちあがってくるいきいきしたストーリー。
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インスタの広告で何度も出てくるから、だんだん気になって読んでみた。
翻訳物特有の文章の不自然さや、名前の覚えにくさはなくて、読みやすかった。
ただ世界500万部突破!という煽り文句で期待感を高めて読むと、ちょっとガッカリする。
4人の御曹司×女子高生の謎解きロマンスミステリーっていうから、花男に謎解きがプラスされた感じかの思ったんだけど、謎解きは読者も考えられる感じではなく勝手に何かを見つけて進んでいくし、ロマンスも特にキュンポイント無くキスして勝手に盛り上がってるし、よく分からなかった。
でも最後の二巻に続く謎の提示だけは上手いんだよね~。
二巻を読むかは、発売されてから考えよう。
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13歳のジュイエは、ママと夏休みを過ごすためにカリフォルニアの海辺の街へやってきた。パパは離婚して若い彼女とヨーロッパにいる。医者のママは、海辺の街の病院で夏の間だけ仕事をすることになっている。海なんて大嫌いなジュイエは、海辺で場違いなブラックメイク。ところが、街のカフェで出会ったサマーは、夏がピッタリのサーファーガール。ジュイエを外へ外へと誘い出す。
それぞれに抱えている心の傷や悩みが、少しづつほぐれていく。
夏休みは終わりを迎えるけれど、少女たちは成長し克服し、軽やかに次のシーズンを迎える。
悲しい事は多いけれど、支えてくれる人たちがいれば乗り越えていけるんだ。 -
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イギリスの田舎の自然描写が美しい。生き物の生々しさ、荒々しさ、土の匂い、泥の匂い、血の匂い、その他色々危ない匂いとか、引っくるめた、猛々しく、柔らかい自然の中に威勢よく、繊細に、弱々しく、残酷に生きる普通の登場人物の等身大の姿が心地良い。
モグラを簡単に殺してしまう農家の娘、池に入水自殺を図っていた所を助けてくれた医者のことを勘違いして愛が芽生えてしまった娘、プレイボーイの男に遊ばれた電車の車掌(女の子ばかり)たちがその男を袋叩きにするという残酷だか小気味良いシーン、ドSの姑に嫌味を言われ続ける労働者、彼にそっとお茶を出す嫁、母親の反対を押し切って飼った野生のウサギが暴れまくり、最後は母親 -
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ネタバレデーヴィッド・ハーバート・リチャーズ・ローレンス
1885年生
イギリス、ノッティンガムシャー出身の小説家・詩人。
一作目を読んで、庭の野草の細やかな描写や娘たちの描写が女性的に思え作者のことを検索したら、男性だったので驚いた
一作目、二作目は、恋のかけひきや恋に落ちる瞬間、不安などの気持ちが細かく描かれていて、
代表作『チャタレイ夫人の恋人』を読みたくなった。
三作目は、浮気男をやっつける、背景がダーク色を感じる作品
四作目は、よくわからなかった…
五作目は、お金に囚われた両親を持つ子どもの気が狂ってしまう、悲しいお話し…
二番がいちばん
馬商の娘
乗車券を拝見します
ほほ笑み
木馬 -
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恥ずかしながらロレンスを読んだことがなく、とりあえず子ども向けに訳された短編を読んでみた。
あまりに素晴らしくすごい作品ばかりなので、驚いた。
行動と言葉で、言葉を弄さずに登場人物の狂おしい心情を描き、独特の苦みのある余韻を残す。
いやー、これは大人向けに訳された、もっとたくさん入った短編集をすぐさま買わなきゃ!と思ったが、今岩波のも新潮のも新刊書店では売っていないのね。がっかり。
こういう子供向けの訳でもロレンスのすごさは伝わるが、子どもには、表題作や「馬商の娘」「乗車券を拝見します」など、わかるまい。わかっても困る。それくらい人間の深層心理(特に「恋愛」という罠にかかる人間の心理)を巧みに -
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公園で生まれ育った犬のヨハネスは、公園の【バランスの守護者】であるバイソンたちの【アイ(目)】として公園中を観察する役目を担っている。人間に飼われず自由の身であることに誇りを抱くヨハネスは、ある事がきっかけで、柵に囲われて暮らすバイソン達も自由の身になるべきだと考え始める。公園で暮らす動物たちと協力しヨハネスは人間を出し抜くための作戦を練る。擬人化とも動物観察とも違う、動物視点の冒険ファンタジー。
シートン動物記とも違う、けれども、ピーターラビットのように擬人化もされていない動物たちの物語。現実には絶対にあり得ないストーリーなのだけど、ヨハネスのスピードや時間や自然の感じ方が豊かな言葉で語ら -
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