【感想・ネタバレ】アイとムリのレビュー

あらすじ

米ニューベリー賞受賞!動物たちの大冒険。

光の速さで走ることができ、だれからも見えない存在であることを誇りに思っている「犬」のヨハネスは、仲間の動物たちと暮らす公園で、彼にしかできない大切な役割を担っている。それは、<アイ(目)>となって公園をすみずみまで観察し、バランスの守護者に変化を報告すること。
ある出来事をきっかけに、自由の喜び、自由の素晴らしさに目覚め、仲間の動物たちと無謀とも思える計画を思いつく・・・・・・。
アメリカで最も優れた児童文学におくられるニューベリー賞を受賞し、世界16か国語に翻訳されている注目の作品。最後はあっと驚く展開と、視界が広がるような読後感が待っている。

※この作品にはカラーが含まれます。

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Posted by ブクログ

公園で生まれ育った犬のヨハネスは、公園の【バランスの守護者】であるバイソンたちの【アイ(目)】として公園中を観察する役目を担っている。人間に飼われず自由の身であることに誇りを抱くヨハネスは、ある事がきっかけで、柵に囲われて暮らすバイソン達も自由の身になるべきだと考え始める。公園で暮らす動物たちと協力しヨハネスは人間を出し抜くための作戦を練る。擬人化とも動物観察とも違う、動物視点の冒険ファンタジー。

シートン動物記とも違う、けれども、ピーターラビットのように擬人化もされていない動物たちの物語。現実には絶対にあり得ないストーリーなのだけど、ヨハネスのスピードや時間や自然の感じ方が豊かな言葉で語られていて、読んでいて世界観が楽しい。人間の反応などリアリティ溢れる描写の中でのファンタジー要素のバランスが取れていると思った。しかし、時折「そうはならんだろ」と現実が降ってくることがあり、特に最後の終わり方が下手すると死ぬような状況なので、どうしても現実的に考えざるを得ず、ファンタジーに浸りきれないのが残念。

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2025年10月17日

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