宿野かほるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フェイスブックのメッセージのやり取りだけで進むストーリー
こんな読書体験初めてで、話の着地点が全く予想出来ずにページを捲り続けた
メッセージの送り主は水谷
受け取り人は美帆子
約30年前、2人は大学の演劇部で知り合い婚約をしていたが、結婚式当日に美帆子は蒸発したらしい
最初は偶然フェイスブックで見つけたのでメッセージを送ったという世間話から、大学時代の思い出話に花を咲かせる
ところが水谷が美帆子の前にいた婚約者の話をしだしたあたりから雲行きが怪しくなる
気持ち悪いのだ、水谷が
まるでSNSにウジャウジャいる勘違いしたオヤジたちみたいに
自分が永遠にモテたり永遠に力があったり永遠 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2021年に進化するAIを題材に、本当の意味で「嘘をつく」AIを実現させてしまったような話。
冒頭の主人公とはるかが恋に落ち、再び出会い結婚するまでの下りは秀逸だったなと思った。「早く再会して」って思ってた。
メインのストーリー、テーマ部分は、いずれはそういうような行動をするAIができるんだろうなぁと思いました。
今後スマートフォン等の携帯端末で利用者に「揺り籠から墓場まで」サポートするようなAIができてきて、個人専属のエージェントができ、そのユーザが死ぬ頃にはその人格を形成するくらいのデータがストックできるようになり、、、みたいな想像が膨らむ。
ロボット三原則じゃないけど、すぐそこまでそう -
Posted by ブクログ
ちょうどNHKでタモリと山中教授のAIは人間を超えるか?という内容の番組を見ていたので、コンピュータが自ら学習していく能力があったり、感情を持つようになったりするのは知っていた。ただしこれは全てそういう風にプログラムされているのだが。
賢人はAIのはるかと接することで多大な影響を受け、心身ともに荒んでいく。
2人のやりとりは読み手からすると、機械相手なので気持ちが悪いものであったが、ふと自分が賢人の立場だったら同じように接してしまうのかもしれない。
最初から密室で二人だけではなく、仲間のプログラマー達とも会話をしていれば、暴走することはなかったのになとは思う。
このまま賢人ははるかの思い通りに -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めは、ただノスタルジックな雰囲気漂う、男女の掛け合いといった具合で、正直なところここからどう面白くなるんだろうと疑いながら読んでいました。
後半に進むにつれて、どことなく不穏な空気が漂い、知らないうちに迷路から抜け出せなくなってしまったような閉塞感を感じました。読む度に登場人物の印象がコロコロと(悪い方向に)変わっていき、何を信じて受け止めればいいのか分からなくなるからです。
読み終わった後になって思い返せば、最初から不穏なところは感じていたはずでした。読み始めて最初に感じた感覚は、男のストーカーのような執着への不快感だったのですから。
ルビンの壺の絵自体は見聞きしたことがありましたが、