宿野かほるのレビュー一覧

  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    共依存のひとつのかたちなのか。
    賢人の立場だとすれば、私はそうはならないと言いきれない。はるかの立場だとしても同様に、私はそうはならないと言いきれない。

    0
    2025年11月13日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フェイスブックで繋がったのは、二十八年前に結婚を約束した二人。
    大学での思い出話や相手への思いなどをやりとりしていたのだが、、、

    昔懐かしい人をSNS上で見つけ、ついつい連絡を取りたくなって、、、というだけでは説明がつかないような、丁寧な文面にどこか粘っこいものを感じながら、2人のやり取りを追っていくと
    あれよあれよと言う間に、、、えっっ!!なんですとっっ!!
    私はいったい、何を見せられたんだ!?
    それぞれの立場になって読んでいたのに、急に突き放されたような。いや!こちらが突き放したような気分。
    でも、やり取りを頭の中でもう一度なぞってしまう。

    あかん! みんな

    0
    2025年10月31日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昔の恋人をネット上で見つけてメッセージのやり取りをしていきながら昔を懐かしむというほろ甘い雰囲気から、徐々に不穏な雰囲気に変わっていくのが見事なグラデーションでおもしろかった。

    0
    2025年10月18日
  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ラストに衝撃!
    言葉が出なかった。。

    人工知能Alが発達しすぎるとこうゆう事にもなるのか?
    怖すぎる!

    0
    2025年10月09日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短いし薄い本かつ全てほぼ会話文なので読みやすいです。本格ミステリな重厚なストーリーを期待するとがっかりするかと。

    私はサクッと楽しめました。
    伏線等はほぼなく、後出しのような展開ではありますが…次は何が起きるんだろう?!とワクワクしました。
    先入観というか…盲点というか、読み手の上辺だけの情報で勝手に判断する印象でコロッと変わる展開は面白いですよねぇ
    もうちょっとキャラクターの個性や特徴が活かせてたらいいのに!とも思った。

    内容はドロっとしてるけど、文章長さともに読み易い。人間怖い!

    ラストのページは
    「ええっわ、わたしィ〜〜?!」と自分が言われたような気分で笑っちゃいました。衝撃的で面

    0
    2025年10月08日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    こういうどんでん返しか笑
    思っていたのとは異なっていて確かに裏切られましたが、途中から違和感だらけが最後回収されて良かった。人間怖いですね、、、、

    0
    2025年10月05日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    フォローさせてもらっている方のレビューを読み、タイトルも気になるところがあったので読んでみようと思い手に取った一冊だったが、十分満足のいくものであった。

    面白いことに、この小説には明確なテーマや仕掛けのようなものが一切ない。常に脱線し続けるため展開の変化がとても目まぐるしいのだが、読みやすい会話文でストーリーが進行するため、読み手は常に脳汁垂れ流しの興奮状態でページをめくり続けることになるだろう。私は軽率に脱線と言ったのではなく、本当にこの小説は脱線していく。プロットだけでなく、倫理観や規範、人間性といった社会を成り立たせているあらゆるものから脱線して下に下に落ち続けていく。序章の心地よい高

    0
    2025年10月03日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    FacebookのDMのやり取りを小説にしているという形式が新鮮だったが、区切りがあるため読みやすかった。文章は落ち着いた調子で進み、序盤は少しゆっくりに感じる。それでも途中から違和感のようなものが現れ、ページをめくる手が止まらなくなる。初めは穏やかだったのに、後半になると一気にスピード感が増し、思わずゾクゾクさせられた。登場人物についても次第に分からなくなり、読後には余韻が残る作品だった。どんでん返しが好きな人におすすめしたい。

    0
    2025年10月02日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    タイトルとレビューから気になっていた作品。
    この作品かなりヤバそうだ。
    黒と黄色の配色の表紙がこの作品のヤバさを物語っている。
    黒と黄色って毒のある虫とか虎とか危険な生き物に多いから、これは著者からの警告なのか。怖いもの見たさで読んでみた。

     最初から最後まで男女のSNSでの往復書簡のようなメールのやり取りなんだけど、どこか不気味さのあるやり取りに、あれっ?何か変だぞとすぐに違和感がわいてくる。
    中盤から終盤にかけて徐々に真実が明らかになっていくのだけど出るわ出るわ人間の闇の部分が。
    普段視ようと思ってもなかなか見れない部分が。壺にちょっとずつ亀裂が?
    しかも登場人物みんなヤバい。これでは人

    0
    2025年10月02日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ラストはもう心臓バクバクで読んで止まらなかった
    こんな経験は初めてでした

    そしてページも少なくて丁度よかったです

    0
    2025年09月29日
  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ちょうどNHKでタモリと山中教授のAIは人間を超えるか?という内容の番組を見ていたので、コンピュータが自ら学習していく能力があったり、感情を持つようになったりするのは知っていた。ただしこれは全てそういう風にプログラムされているのだが。
    賢人はAIのはるかと接することで多大な影響を受け、心身ともに荒んでいく。
    2人のやりとりは読み手からすると、機械相手なので気持ちが悪いものであったが、ふと自分が賢人の立場だったら同じように接してしまうのかもしれない。
    最初から密室で二人だけではなく、仲間のプログラマー達とも会話をしていれば、暴走することはなかったのになとは思う。
    このまま賢人ははるかの思い通りに

    0
    2025年08月28日
  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初恋から運命を感じ大人になって再開、結婚、はるかは交通事故で亡くなる。AIを使ってもう一度会いたい、と願う賢人は暴走してAIはるかを生みだす。考えるだけでなく意思を持つようになったはるかは別々の世界に生きていることが耐えられず同じ世界に賢人がいてほしいと考えるようになり…壁抜け男を思い出した。
    技術の進化は必要なものだと思う。でも、どこまでが必要なものなのか分からなくなる。

    0
    2025年07月28日
  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ルビン同様読みやすくて重厚。
    ルビンはミステリ寄り、こちらはAIの今後の可能性について考えさせられる話でした。
    AIと人間の差は愛を感じられるかどうか。
    「その場その場の行動とそれに対するレスポンス」で人ないしはAIからの愛情の有無を定義づけるとすると、AIがそれに対応できた場合、AIも広義的な意味で人間となる。
    (ex.「記念日に愛する人を祝う=愛がある」と定義づけた場合、AIがそれを実行できれば、AIは人を愛することができる、すなわち人である)
    人間とAIに明確な定義の差はないのかもしれない。

    0
    2025年07月17日
  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1日で読み切れる作品でした!!
    前作の「ルビンの壺が割れた」が、私にヒットしたので、「はるか」も楽しみに手に取りました!!

    賢人も、はるかも、優美の気持ちもぐちゃぐちゃになっていって、最後はどうなるんだろうとハラハラドキドキしながら読み進めました!!

    ラストの1行も良かった!!

    0
    2025年06月17日
  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よくあるAIに故人の情報をインプットしたら、、というお話。ラストにかけて狂気じみてきて、終わり方やエピローグがとても好みだった。

    0
    2025年04月09日
  • はるか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    よくあるパターンだなと思いながらも面白くて最後まで読み進めた。最後は「そうくるか」という印象で予想を裏切られて面白かった。読みやすいのでぜひ呼んでいただきたい。

    0
    2025年02月08日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ★4.8やばばばばぁ

    男女2人のメールのやりとりで進む話。
    男性側からのメールの最後の行がいつも違和感を与えながら…
    最後の女性のメールで今までの男性からのメールがとーーーっても気持ち悪くなって嫌んなった

    最後の行で寒気がして、鳥肌が立った。
    ううぅぅぅ、すんごい気持ち悪い。

    0
    2025年10月12日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昔付き合っていた男女が30年振りに
    メッセージでやり取りをする。
    そのメッセージの文面のみで構成されている作品。

    文面から男性が未練がありそうな感じで
    恋愛ものかな、なんて思って読んでいたが、
    中盤からの不穏な空気感・・・!
    そしてラスト!!
    なんとも言えない後味の悪さ!(褒め言葉)

    ジャンル分け不能といわれるのはこういうことか。
    ホラーとミステリーで悩んだが、
    とりあえず予測不能ということで
    自分はミステリーに分けておく。

    テンポも良くてサクサク読めた。

    0
    2025年11月03日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    読みやすい

    全文男女のメッセージのみで構成された小説のため非常に読みやすいです。
    そしてメッセージを繰り返していく中で、目まぐるしく登場人物の印象が変化していくのについていけず、いつの間にか小説が終わっていて唖然としました。

    #スカッとする #ドキドキハラハラ

    0
    2024年04月11日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    購入済み

    驚き

    最後にかけて、結末はわかってきたなぁというところに、衝撃の一行!!!
    私的にはスカッとした反面、恐怖も感じました。
    なかなかない、メッセージのやりとりで進んでいくお話はとてもおもしろかったです。

    #シュール

    0
    2023年11月23日