宿野かほるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わずか100ページ足らずの短さにもかかわらず、読後に大きな衝撃と余韻を残す心理サスペンスです。全編がFacebookのメッセージ画面という形式で綴られ、会話のような軽さの裏に、人間の本性や記憶、正義とは何かという深いテーマが潜んでいます。
物語は、かつての同級生である男女が、数十年ぶりにSNSで再会するところから始まります。何気ない会話から次第に過去の事件に触れていき、やがて、読者が「これは誰の視点で、何が真実なのか?」と混乱し始める構成が巧妙です。タイトルにもなっている「ルビンの壺」は、見方によって壺にも顔にも見える図形であり、本作全体の構造そのものを象徴しています。つまり、読者が信じてい -
匿名
ネタバレ 購入済み二転三転
最初は今に絶望し、遠い昔の元カノに執着する哀れなおじさんと隠し事をしていた元カノの不思議なメールのやりとりだったのが、後半にかけて二転三転し印象が全く変わったのは面白かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレメッセージを重ねた先に見えた変質性___
結婚式で逃げた未帆子と、未帆子に執着する一馬
お互いに奇妙な点があるが、読み進めていく途中に未帆子が悪かったのか?と思う要素もあった。
だが、一馬は未帆子の風俗勤務を知っているのに、知らんふりをしていたのが奇妙だった。
また、一馬は過去に犯した犯罪について極端な他責をする。今回未帆子にメッセージをした理由も、メッセージを通して未帆子に謝罪をもらうことで、自分の罪は未帆子のせいだと逃れたかった。がんで死ぬ前に、心を軽くしたかったんだと思う。
人間の愚かさや執着心が表された作品だと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2021年に進化するAIを題材に、本当の意味で「嘘をつく」AIを実現させてしまったような話。
冒頭の主人公とはるかが恋に落ち、再び出会い結婚するまでの下りは秀逸だったなと思った。「早く再会して」って思ってた。
メインのストーリー、テーマ部分は、いずれはそういうような行動をするAIができるんだろうなぁと思いました。
今後スマートフォン等の携帯端末で利用者に「揺り籠から墓場まで」サポートするようなAIができてきて、個人専属のエージェントができ、そのユーザが死ぬ頃にはその人格を形成するくらいのデータがストックできるようになり、、、みたいな想像が膨らむ。
ロボット三原則じゃないけど、すぐそこまでそう -
Posted by ブクログ
結末で驚き、錯覚に気付かされる物語。なかなかネタバレしないように感想を書くのが難しくほったらかしになってました✨️諦めてAIによる感想投稿です。
ある男女がSNS上で再会し、メッセージを交わすところから始まる物語です。かつて恋人だった二人が、過去の記憶をたどりながら、少しずつ心の距離を縮めていくように見えます。しかし、やりとりが進むにつれて、記憶のズレや違和感が浮かび上がり、「何かがおかしい」と感じ始めます。
この作品は、文章がすべてメッセージ形式で進行するため、まるで自分がそのやりとりを覗き見しているような臨場感があります。そして、タイトルにもなっている「ルビンの壺」が象徴するように、見