村上世彰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
村上さんの意見には大いに賛成。
資金循環がないから日本経済は停滞する
大企業が資金を無駄に溜め込み、持ち合い株をするからこそPERが米国に劣る。
コーポレートガバナンスは一向に機能しない
買収防衛策に安易に走るが、企業価値の向上には汗をかかない
お金儲けは悪、という風潮
上場企業を私物化する経営者
少子化対策が一向に進まない日本
全ての指摘がまさに僕の感じていたことであり、それを言語化してくれている本だと思った。
彼が逮捕された時、まだ僕も子供で事件の詳しい内容までは知らなかったので大変ためになった。偏見を持たずにこの本を読めてよかったと思う。
この本を書くきっかけとなった、娘さんの死産 -
Posted by ブクログ
・
最近のホリエモンや村上世彰さんのご活躍を見ていて、この人たちは本当に有罪判決を受けたのだろうか?と不思議に思っていました。
・
解説の池上彰さんも『どうせなら逮捕されたときの検察官とのやりとりや、”塀の中”での様子についても描いてほしかったのですのが。』とおっしゃっていて、そのチクリな感じが痛快でした。
・
そしてその、池上さんの言葉を借りるなら、”少年のような正義感”をもった、投資についての揺るがぬ信念をお持ちな『コミュ障』の投資家の、家族に対する責任として、書かれたのがこの本です。半生記。
・
嫌われ者を自認している著者が、こんなに熱くて、日本を思っていて、ホ -
Posted by ブクログ
おそらく自分はざっくりとしか理解してないのだが。それでも読み応えあってよかった。ちょっと昔の話だけど、でも大まかにはあまり状況変わってないはず。
バンカー、アナリストとかになりたい学生には必読書だと思われる。
敵対的買収について、自分の持つ金融市場知識でも臨場感ありながら感じることができる。
日本は投資土壌に全く期待を抱かれていないが、ここ最近の香港の没落で、意外と新たな開拓が可能になってるんじゃないだろうか。
コーポレートガバナンスについては、コンサル業の発展とともにもう少し広がりが見えてくるといいなと思う。監査法人系の規制や圧力もここ数年で変わってきてるんだったらなおのこと。
村上さん -
Posted by ブクログ
通称(愛称とは言えないだろう)村上ファンドの名前でおなじみの投資家、村上世彰による自伝的な著作。
アクティビスト投資家としての彼が関わったビッグプロジェクトを振り返りながら、彼の考えを(メディアに歪曲されたものではなく)彼の目線で語っている。
村上以前は日本にはほとんどいなかったであろうアクティビスト投資家とは、「もの言う株主」とも言われ、企業経営者に対して積極的に意見する株主のこと。従来、元創業者などの立場でない限り、日本では株主が企業に対してもの言うことは珍しかったが、本来の株式会社(特に上場企業)にとって株主とはそういうものだ。
村上ファンドも投資会社なので買った株は値が上がったら売るわ -
Posted by ブクログ
●2025年10月1日、おととい9/29にメルカリで「人間はどこまで家畜か」を購入した方のほかの出品物をみたら見つけた。メルカリで単行本版が帯なし、400円。《これは文庫版》
この人の本は前から読みたいと思ってる。
●2025年10月5日、楽天市場で購入。4冊同時に「ネットオフ」で購入した。
4冊内訳:
「糖尿病、肥満を解消おいしい!高カカオチョコ健康レシピ(255円)」「ハイカカオBOOK(255円)」「成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?(255円)」「生涯投資家(255円)」
合計1,020円-30円引きクーポン使用=990円。 -
Posted by ブクログ
あの村上さんが子ども向けだろう、お金の大切さ、お金とのつき合い方、お金の扱い方を説いてくれる。自分もたいがいお金の扱い方が下手で……というより基本的に関心がなく、それは村上さんが言うところの数字に弱いということなのだろうなあ。
たまたまこのタイミングで読んだけど、まさしくちょっと無謀な挑戦を考えているところで、そこに以下の箇所(p.77)は福音だった。
大きな夢があれば、生活が苦しくても頑張ることができるかもしれません。でも、そういう人ほど、お金のこともしっかり考えてほしい。好きなことができるなら、お金が稼げなくてもいいと簡単に口にしてしまう人がいます。その考え自体を否定するつもりはありま -
Posted by ブクログ
予想外に面白かった。また、多くの学びがあった。
日本がこの30年成長出来なかった原因、政治が悪いと言う人が多いが、元来日本人はそれほど政治には期待していなかったはずだ。経済は一流、政治は三流と長い間言われて来た。日本経済の低迷の理由は、経営者にある。サラリーマン経営者が多くなり、自らの保身と安定を重視した経営が日本を三流国にしているのである。
アクティビィスト、いわゆる物言う株主をかつてはマイナスのイメージでとらえていたが、今は期待する面が大きい。ようやく企業もROEを重視する経営に変わりつつある。企業間の株の持ち合いが解消され、個人株主が増えつつある。
日本の企業および経済の復活を期待したい -
Posted by ブクログ
村上世彰って誰?悪い人?くらいの認識の人や「物言う投資家(アクティビスト)」ってなに?って人に読んでもらいたい一冊。
村上世彰が逮捕された事件は何が起きてなぜ逮捕されたのかについてや村上世彰がアクティビストとして活動してきた事例が書かれており、どういう信念に基づいて行動していたのかがわかる。ただし自分としてはガバナンス正常化を理由に利潤を得ることがメインになってるんじゃないかと思われる事例もあった。(真偽は不明だが)
また村上世彰の日本に対する問題意識についてはかなり共感でき、そのために活動してきたという点も尊敬できる。
いまだ悪者として扱われることの多い村上世彰について、メディア側からの -
Posted by ブクログ
【322冊目】非常に面白かった!企業財務や投資に関する視点を得られたので、新NISAが始まる前に読んでよかった!インサイダー情報による株式取引として逮捕されたニッポン放送事件の回想をはじめ、筆者が株主として世間の耳目を浴びた事件(東京スタイル事件、ニッポン放送事件など)が多く載っている。それぞれにつき、当時の対象企業の状況や筆者の株式取得・株主提案の意図が説明されており、全盛期(?)を知っている私としては大変興味深く拝読。今は「村上ファンド」は解体し、シンガポールで奥様・4人のお子様と暮らしながら個人投資家として生活しているそう。
御本人曰く、金に物を言わせて傲慢に経営者たちに株主への利益