生涯投資家

生涯投資家

ビジネス・実用
730円 (税込)

3pt

開催中のキャンペーン

「お金儲けは悪いことですか?」
2006年6月、ライブドア事件に絡みインサイダー取引を行った容疑で東京地検に逮捕され、のちに執行猶予つき有罪判決を受けた村上ファンドの村上世彰氏。逮捕間際に言ったその言葉が印象的だった。以後、表舞台から姿を消したが近年株式取引の世界に復帰。その動向が注目されている。
本書は、その村上氏の初の諸著であり、半生記であり、投資理念の解説書でもある。
灘高―東大法―通産省を歩んだエリートがなぜ投資の世界に飛び込み、いったい何をしたのか。事件となったニッポン放送株買い占めにおいて、いったい何があったのか。彼の投資哲学、日本企業への見方はどうなのか。今後何をしようとしているのか。
嫌われ者を自認する村上氏が、その実像と思いを自らペンをとって書き上げた話題作。

解説・池上彰

※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

生涯投資家 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今年読んだ本で、ダントツ1位に良かった。興奮して読み進めて、最後には感動した。
    2000年代前半に投資家村上世彰氏が証券取引法違反の罪で逮捕された。当時いわゆる村上ファンドと呼ばれるファンドのマネージャーだった彼は、日本で初めてのTOBを仕掛けるなどで話題になった。彼が目指していたものは、日本企業にコーポレートガバナンスを浸透させることである。
    2006年に起きたライブドア事件では、ライブドアがフジサンケイグループを買収しようとして、堀江貴文氏が逮捕された。株式を上場するということはどういうことなのか、経営者は株主の価値を最大化する経営をしているだろうか。不必要な資金が企業内に放置されたままになっていないか。
    村上氏の投資哲学がはっきりと理解できた。ただ儲けたいだけでなく、仕組み自体を改善することにより企業を成長させ、経済全体も活性化させるという野望は実は正義感からくるもので、彼の元官僚というバックグラウンドにも関連している。
    執行猶予付き有罪判決後は国外に移住し、現在でもチャリティを含むいろいろな分野に投資・寄付を続けている。
    本のタイトルにあるように、彼は生涯投資家である。資本主義を強く信じる私も規模は違えど投資家の端くれであり、一生投資を続けていくことを決意した。

    0
    2024年08月21日

    Posted by ブクログ

    企業をあるべき姿に正すという投資の姿勢にとても感銘を受けた。
    リターンばかり追い求めるのでなく、企業を応援したい、成長してほしいという想いがあっても良いと思い直せた。

    自分は当時、事件があった時の社会の空気感を感じられるほど大きくなく、本書で始めて知ったが、投資家に対する世間の忌避感のようなものが感じられた

    新NISAも始まり、投資に対するイメージは代わりつつあるのではないかと思う。著者の想いが多少なりとも報われ始めていると思いたい

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

    上場して資金調達しその金を積極的に投資に回し、やがて十分な運転資金を事業から得ることができるようになった企業は利益を積極的に株主に還元し、リターンを得た投資家が次の有望銘柄に投資することで資金が有効に活用され続ける。
    これが健全な株式市場の資金循環であり、この達成のためにコーポレートガバナンスの浸透と徹底が必須であるとするのが本著の主論である。

    本著が執筆された2017年時点で日本の株価は低迷していたが、2023年現在東証のPBR改善命令が発動されてからバブル以来の高値に来ている。村上氏が四半世紀前から訴え続けてきた、それほど複雑というわけでも無い状況の改善に動き出しただけで、世界のリスクマネーが日本に流れはじめたことを見ると、この四半世紀という決して短く無い時間が非常に勿体なく感じる。

    若干自身が従前行なってきた活動に対する正当化・美化が入っているものと感じるが、一方でマスメディア・世論の様々な批判に対し村上氏の信念や理論は一貫性をもってそれを跳ね返している。
    また、東日本大震災時の支援活動について、「非営利団体への支援も投資だと考えている。リターンとして受け取るものが、金銭なのか、最終受益者の笑顔や『ありがとう』の言葉なのか、または社会環境の改善なのか、という形が異なるだけ」であるという主張を聞くと、少なくとも村上世彰という人物は世間が思っているほど悪い人間ではないと思われる。

    0
    2023年12月20日

    Posted by ブクログ

    【選書理由】
    直前に、『ブラックストーンウェイ』を読み、世界的PEファンド創設者(スティーブシュワルツマン)の世界の見方を覗くことが、こんなに読書体験として面白いものかと気づき、その日本人バージョンということで、村上ファンドの村上世彰氏の自伝的本を読みたいと思い、メルカリにて購入。

    【感想】
    とても骨太な内容であった。
    当初の予想を大きく上回ることが書かれていた。
    回顧録や自伝では、出来事が抽象的に描かれることが多い中で、各案件について、当時の意図ととも事細かに書かれていて、読み応えがあった。
    ありきたりな感想になるが、村上氏の資本主義社会を見る眼鏡をかけられるのが、この本の醍醐味である。
    投資家として生きてみたいと思わせてくれる本。

    解説に池上彰氏を用いているのも、良い。
    (余談だが、お二人の名前が似ているのも縁を感じる。)
    とりわけ、解説のタイトル、『「コミュ障」の投資家の真意は』は絶妙であると感じた。
    6ページの紙幅ではあるが、的確にこの本を客観的な立ち位置から評価してくれており、池上氏の凄さを感じた。

    【印象に残った箇所】
    12p
    2000年代に入ってからITブームが来て、有形資産をもたないIT企業の株価が「成長性」をもとに高く評価されているが、私には理解できない世界だ。「売上が毎年倍になっていって」とか、「今は赤字だけど、十年後には一千億円の利益を出します」という事業計画を、精査するスキルが私にはない。だから、IT企業への投資を躊躇してきた。
    私の投資は徹底したバリュー投資であり、保有している資産に比して時価総額が低い企業に投資する、という極めてシンプルなものだ。

    25p
    私が投資する企業は、現預金をたくさん保有していたり、財務状況も良く、銀行からの借り入れ余力もあって、直接金融で資金を調達する必要のない企業がほとんどなので、上場している意味が見出せないからだ。

    31p
    企業の経営方針は、株主総会を通して株主が決めていくと法律が定めているにもかかわらず、実質的な意思決定の実態はあまりにも違いすぎると感じていた。

    37p
    政府としては、法律の整備などをいくら行っても、実際に活用する人がいない状態で、市場を動かすことができなかった。
    コーポレートガバナンスを軸に置くプレイヤー、不在の中、私の研究は机上の九龍となっていた。私は官僚と言う立場から資本市場を変えることに限界を感じ、投資家として自らプレイヤーになって変えていくしかない、と思うようになった。

    52p
    私はこれまでの経験から、人をマネジメントしたり、日々の授業を運営することが苦手であることを自覚している。投資家と経営者は、全く違うのだ。

    75p
    経営者は、安定間のために手元に資金を確保確保したい気持ちが強い。それが純資産の過剰な増大につながるため、ROEは米国に比べて著しく低く推移している。コーポレートガバナンスを理解しない。古い経営者は、会社は自分の家計と勘違いしている。だから、借金を嫌い、現金に余裕があれば安心する。そんな余剰資金を循環させるために、ROEを重視するルールができたのだ。

    261p
    ライブドアの堀江貴文氏が私に言った「ニッポン放送の株式を5%以上買いたい」と言う趣旨の言葉がインサイダー情報に該当するとされ、その情報をもとに株の取引を行って利益を上げたと言う容疑で、私は逮捕されたのだった。

    302p
    “金の亡者"であるかのような印象が世間に広まった村上氏ですが、本書を読むと、まるで少年のような正義感を持った人物である姿が見えてきます

    0
    2023年09月18日

    Posted by ブクログ

    村上さんの自伝。

    自分の経済の知識が足りてないのを実感もしたが、それでも十分面白く読めた。
    結構叩かれてる人後ろ指を指されてる人みたいなイメージを勝手に持ってたけど、企業の内部留保の吐き出しのために尽力したり社会貢献活動とかボランティアのための財団運営もされてて好感度が上がった。(何様)

    こういった意志を持って闘う姿勢のある人みたいに自分もなりたいと思った。

    0
    2023年07月17日

    Posted by ブクログ

    かつて話題になった村上世彰さんの自伝。呼んでいて非常に優秀で理想主義の人だと感じた。
    「物言う株主」が何かやその良い点が何かについて、この本を読むことで良くわかる本。コーポレートガバナンスの重要性を唱え、企業価値を有効に引き出せていない(価値を上げる余地がある)会社の株を買い、バリューアップして売り儲ける仕事。
    単に相場操縦し安く買って売るだけのハゲタカファンドに関しては未だに悪い印象しかないが、こういった放漫経営の経営者にNoを突きつけることが本来の理想の姿だと知れて良かった。

    終盤に書かれていた、日本経済の課題が「資金の循環がないこと」であり「コーポレートガバナンスを効かせ、企業の内部留保を有効活用する」という論はなるほどと思った。
    優秀な改革者の方なので今後も活躍してほしいところ。

    0
    2023年05月21日

    Posted by ブクログ

    村上世彰の生涯のパーパスを伺える本。
    日本はコーポレート・ガバナンスが不十分で、それが良くなれば日本も豊かになる。
    そのために、株主として投資家として、企業を正す。
    私自身は村上世彰氏が逮捕された当時を知らないが、そんな実直な人柄に心惹かれた。

    0
    2021年12月21日

    Posted by ブクログ

    投資家はお金持ちで欲の深い人達だと思ってた。
    全然内容なんて知らなかったけど、「村上ファンド」は悪い人達だと思ってた。

    この本で善悪の判断は出来ないけど、著者は経営と投資に本気で向き合ってきた人だというのは分かる。
    書いてある考え方はこれからの日本に必要な事だと思う。
    というより、投資家の考え方がスタンダードになって行くと思う。
    義務教育に入れて欲しい。

    0
    2021年08月18日

    Posted by ブクログ

    村上さんの意見には大いに賛成。

    資金循環がないから日本経済は停滞する
    大企業が資金を無駄に溜め込み、持ち合い株をするからこそPERが米国に劣る。
    コーポレートガバナンスは一向に機能しない
    買収防衛策に安易に走るが、企業価値の向上には汗をかかない
    お金儲けは悪、という風潮
    上場企業を私物化する経営者
    少子化対策が一向に進まない日本

    全ての指摘がまさに僕の感じていたことであり、それを言語化してくれている本だと思った。
    彼が逮捕された時、まだ僕も子供で事件の詳しい内容までは知らなかったので大変ためになった。偏見を持たずにこの本を読めてよかったと思う。

    この本を書くきっかけとなった、娘さんの死産の話は胸が痛む。今も昔も、プライベートにズカズカと踏み込んでくるマスコミの姿勢は変わらないというわけで、安全保障の問題はあるかもしれないがずっとPBRが1倍以下で推移するメディア銘柄はもっとガバナンスがきくべき。メディアの横暴にはうんざり。

    この本を読んでいると彼の運用手法をまねたくなり、ネットキャッシュが豊富でPBRの割安な銘柄を探してしまったがそもそも資金力が足りなさすぎて株主提案ができないので意味のないスクリーニングとなろう。

    0
    2020年11月26日

    Posted by ブクログ

    ・
    最近のホリエモンや村上世彰さんのご活躍を見ていて、この人たちは本当に有罪判決を受けたのだろうか?と不思議に思っていました。
    ・
    解説の池上彰さんも『どうせなら逮捕されたときの検察官とのやりとりや、”塀の中”での様子についても描いてほしかったのですのが。』とおっしゃっていて、そのチクリな感じが痛快でした。
    ・
    そしてその、池上さんの言葉を借りるなら、”少年のような正義感”をもった、投資についての揺るがぬ信念をお持ちな『コミュ障』の投資家の、家族に対する責任として、書かれたのがこの本です。半生記。
    ・
    嫌われ者を自認している著者が、こんなに熱くて、日本を思っていて、ボランティア活動もして、NPOにも投資していてという、そのアンバランスさに、のめり込んで読みました。
    ・
    当時はあんまりわかってなかった、ニッポン放送株買い占め事件や、IT企業のこと、そもそも株式会社って?ということまで、わかりやすくまとめられていました。
    ・
    聡明な方です。本当に。
    ひととしても、素敵です。
    失意から立ち上がって、また歩く。
    文字にしたら簡単だけど、なかなかできないよね。
    ・

    0
    2020年09月15日

生涯投資家 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める ビジネス・経済

ビジネス・経済 ランキング

村上世彰 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す