田中寛崇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
死にたいと思うほどつらいときに、手を差し伸べてくれたのは、いつも見ているYouTubeの男子大学生。
配信で作った料理をご馳走してくれて、話を聞いてくれて、励ましてくれて、またがんばろうって思える。
根拠のない「大丈夫」が何故か心にぐっとくる。
一瞬ほっこりいい話のように思えましたが、夕鷺さんの作品がこのまま終わるわけないでしょうと思っていたら、やはり。
途中から何となく予想できていたことが出てきて、思わず目を背けたくなりました。
予想できたので残念だなと思っていたら、最後の最後でもうひと展開。
この結末は予想外。
最後まで読んで、そういうことだったのかと納得です。 -
Posted by ブクログ
この夏、行きがかり上で、地元の高校生のハンドボールの試合を見る機会があった。
その流れで、オリンピックのハンドボールも見た。
ちょっとハンドボールづいていて、それでこの作品も読んでみることにした。
著者は書店員さんだそうだ。
競技経験者なのかな?
飛びぬけた実力で、中学のバスケ部で浮いてしまった凛。
高校で、ハンド部顧問成瀬に強引に部活に誘われる。
そこで出会った不思議ちゃん、智里が気になり、結局部活に入ることに。
まったくスポーツの経験がないのに、俊足。
ポテンシャルだけはある、という同級生だ。
確かに、彼女がどうなっていくのか、気になってページをめくってしまう。
ポジションのこと、戦 -
Posted by ブクログ
ネタバレある会社の総務勤務の友人がたまにぼやいています。総務って雑用係みたいに思われて軽んじられていると。
それを裏付けるかのように、とんでもないミスをやらかした主人公が営業から飛ばされるのは総務、しかも働き方改革推進課なるところへ。
何も教えてくれない同僚に好きにすればと言われて開き直り、健康診断受診の促進に始まり、イベントの発案、そして全然美味しくない社食の立て直しまで。現場の人を置き去りにせず、業者の人たちとしっかり話し合って、良いものをつくろうとする姿が◯。
ウチの職場の社食では、カレーフェアが開催されるとの告知にウキウキしたものの、蓋を開けたみたらメニューは「カレーライス、カレーうどん -
Posted by ブクログ
食べ物が出てくる小説、お仕事小説どちらも好みなのでタイトルに惹かれて読みました。
社食があるならば利用しないではない!でも、美味しくなかったらテンション下がるし、モチベーション上がりません。わかる、わかります。
健康診断が随所で出てくるので、展開として勝手に某有名企業みたいに低カロリーとか、塩分控えめだけれど満足度の高いご飯が食べられます的な想像をしていました…が、ちょっと違いました。
自分のしたいことのために真っ直ぐ、情熱を持って会社に向き合う主人公、かっこいい。定例イベントのアイデアもなるほど参考になりました。
少しずつですが、想いを受けて社内の人たちを巻き込んでやがて大きなうねり