田中寛崇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第一話に出てくる、やなこと全部ハンバーグ…というセリフを、読み終わるまで頭の端に引っかけといてください。
最後まで読んで、「え? そういう…?」と口から勝手にこぼれてから、きっとまた一話から読み返したくなります。
全話、誰かしらに振り回されたりしながら生きている女の子や女性が、男子大学生に美味な肉料理をごちそうになるものです。
ほんのひと手間、その辺で売っていそうなもので、よくある料理がグンと旨くなるアイディアも読みどころです。
「この小説のジャンルは何だっけ?」
何度目かの読み終わりに思わずそう呟いたことも、追記しておきます。
是非、ご一読を。
読み終わってから、この話をどう受け入 -
Posted by ブクログ
みなさんの評価はかなり少なめですが、私としてはとてもおすすめしたい本でした。
本当に何度も借りるほど。
泣ける話もありますが、泣くというよりもあぁ、こういう結末なんだ。想像出来なかった。
というような驚きが多かった気がします。
ありきたり。
その言葉に飽きてしまった人におすすめしたい本でした。読みやすく、面白く、一つのお話自体がかなり短いので分厚い小説をよく読む方にはあまり向いてはいないかもしれませんが、電車の中や暇な時間などスキマ時間に読める小説なので、小説に手が出しにくい方に是非オススメしたいです。
シリーズ化しているので飽きることなく、沢山のお話を読めるところが素晴らしいと思いました -
Posted by ブクログ
過去と未来の間
「記憶をなくした過去のオレには、もうしばられないでいいんだ。過去のオレとは別れてほしい。でも、これからの想い出を新しくふたりでつくっていきたい」という所がすごく感動した。
花を贈る人
「僕は、きれいな花束を持っていくよ。だって、久しぶりに妻に会うんだからね。」が、すごいなぁ〜と思った。患者さんの最期に寄り添うのは、案外花屋さんだったりするんだなぁ〜と思った。
告白
魔法の杖を使わずにとって置いても、後悔することになるんだなぁ〜と思った。タイミングを考えでも使うのがいいんだなぁ〜と改めて思った。
公正な裁判長
まさかの両者から、お金を貰っていたとはびっくりした。80万ドルず -
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タイトルの通り、高校の女子ハンドボール部のお話
中学のときにバスケットボールで活躍していた凛は、チームメイトとの意識と実力の差という苦い経験からチームスポーツはもうやらないと決意していた
しかし、高校の体力測定で基礎能力の高さから、成瀬先生からハンドボール部に誘われる
1回だけの体験入部のはずが、智里という不思議な存在が気になった凛は「いつやめてもいい」という条件でハンドボール部に入部する
このストイックな姿勢が、武士道シックスティーンを思い浮かべた
あっちも不思議なライバルがいるしね
ってか、度々描写される成瀬先生のいい声アピールのせいで、成瀬先生の声が脳内で大塚明夫に変換される
そ -
Posted by ブクログ
このシリーズの中では、上位のおすすめ作品。
何がいいって?
『夏の葬列』『地獄変』が入っているではないか!
この二作は、トラウマ物、なんて大袈裟な言い方をする人もいるが、
確かに、こんなの教科書に載せちゃっていいのかと疑問に思うほど、怖い。
多くは語るまい、検索すればあらすじも、抄録もでてくるだろう。
でも、是非とも、読んで欲しい。
どちらも人を殺してしまった話だ。
人が死ぬ話は多い。
金田一少年だって、名探偵コナンだって、コロンボも、ルーサーも、人は死ぬのだけれど、
そういう、謎解きのための殺人ではないのだ。
もっと、人の根元にある狂気や悪意だけでなく使命感や好奇心が、人を死に至らしめる。
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Posted by ブクログ
平穏な日常を退屈と捉えるちょっとませた小学五年生の樹羅野白亜。
彼女は魅力的な謎と刺激を求めて「探偵」を始め、小学校内の臥龍梅の根元に赤いハイヒールと赤い付け爪という不自然なものが置かれているのを発見する。
誰が何のために置いたのか、それを追う内に彼女は街の中に潜む古代生物に出会ってしまう…。
「ジュラシッ区」。
この物凄いパワーワードで力技にねじ伏せてくるこの作品。
タイトルから恐竜が関わってくるのは事前に分かっていたけれど、現代日本を舞台にしてどう登場するのかと思っていたら、まさかのそういう形か…!
児童書らしくスピーディーかつハラハラドキドキに多少の荒唐無稽さの味付けをした冒険活劇で、