あらすじ
恐竜×謎解きの新感覚ストーリー。アガサ・クリスティー賞受賞の森晶麿が初の児童書! 恐竜は生息している。この町に? 恐竜少女・白亜、探偵始めました。 【あらすじ】樹羅野白亜(じゅらの はくあ)は十一歳。クラスの女子の中でいちばん背が高いことを少し気にしているだけの、どこにでもいる小学五年生。退屈をマニアックな『恐竜映画』の鑑賞で紛らす毎日を変えるため「探偵」を始めることにした(自分の中で)。その矢先、臥龍梅(がりゅうばい)と呼ばれる竜に似た形状の梅の木に真っ赤なつけ爪とハイヒールが置かれているのを発見する……。
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Posted by ブクログ
退屈が死ぬほど嫌いな白亜が始めた「探偵」の最初の謎は、臥龍梅の根っこの部分に置かれていたのは赤いつけ爪の入った赤いハイヒール。まさかの謎解きで涙出そうになったけど、それよりも恐竜たちの活躍が凄まじくて恐竜がいる時代に生まれなくて良かったと思った…。最後に恐竜映画ガイドもあって、あまり恐竜映画見たことないから今度観てみよ。
Posted by ブクログ
平穏な日常を退屈と捉えるちょっとませた小学五年生の樹羅野白亜。
彼女は魅力的な謎と刺激を求めて「探偵」を始め、小学校内の臥龍梅の根元に赤いハイヒールと赤い付け爪という不自然なものが置かれているのを発見する。
誰が何のために置いたのか、それを追う内に彼女は街の中に潜む古代生物に出会ってしまう…。
「ジュラシッ区」。
この物凄いパワーワードで力技にねじ伏せてくるこの作品。
タイトルから恐竜が関わってくるのは事前に分かっていたけれど、現代日本を舞台にしてどう登場するのかと思っていたら、まさかのそういう形か…!
児童書らしくスピーディーかつハラハラドキドキに多少の荒唐無稽さの味付けをした冒険活劇で、白亜程詳しくはないけれどジュラシックパーク全シリーズとREXを映画館で見た身としてはとても楽しめた。
ただトオルさんが正統派ヒーローで格好いいのに対し、雄一の扱いが最後まで不憫過ぎて可哀想というかちょっと笑える…。