あらすじ
「料理好きの男子大学生」。最近、私が夢中になっているお料理動画アカウントだ。
疲労と憂鬱を溜め込んだ重たい体で帰宅して、スマホで彼の動画を見るのが唯一の癒し。
どうやらお肉が大好きらしい彼は、ハンバーグにサイコロステーキ、メンチカツなどなど、いつも素敵なレシピを解説付きでアップしてくれる。
その軽快なトークと、柔らかい語り口に、私はすっかりハマってしまっている。ああ、今日もなんて美味しそう……!
寄生ぶりっ子マウント女、純情女子大生から金も身体も巻き上げるクズ男、同担拒否SNS粘着女。
嫌なことは全部この包丁で刻んだのちにじっくり焼いてコトコト煮込んで、ハンバーグにしちゃいたい!
読めばスカッと、大人のための暗黒童話的メシウマ小説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第一話に出てくる、やなこと全部ハンバーグ…というセリフを、読み終わるまで頭の端に引っかけといてください。
最後まで読んで、「え? そういう…?」と口から勝手にこぼれてから、きっとまた一話から読み返したくなります。
全話、誰かしらに振り回されたりしながら生きている女の子や女性が、男子大学生に美味な肉料理をごちそうになるものです。
ほんのひと手間、その辺で売っていそうなもので、よくある料理がグンと旨くなるアイディアも読みどころです。
「この小説のジャンルは何だっけ?」
何度目かの読み終わりに思わずそう呟いたことも、追記しておきます。
是非、ご一読を。
読み終わってから、この話をどう受け入れるかは、あなた次第です。
Posted by ブクログ
ちょっとちょっと…思ってたんとちがううう。1話目のかんじでいくと思うやん…。
確かに嫌なやつのオンパレードだったけど、メシウマって、言葉通りの意味とは思わないやん…。いや、まぁ、でも面白かったです。
Posted by ブクログ
気持ちが疲れていた時、ふとこの本が目に入った。
「美味しいご飯は癒しだもんな。今の自分にピッタリかも。」と思いつつ、あらすじを読んだ。
そして帯も見た。
結論としては確かにタイトル通りのお話だった。
涎が出そうな肉料理と男子大学生「シュン」の優しい言葉にこちらの活力も湧いた。
だけど、美味しいだけじゃなかった。
こういうテイストの作品、実は好きです。
Posted by ブクログ
タイトルにつられて手に取りました。
前半は癒し、後半は少しの恐怖。
1度読んだ後に読み返したらいろいろ印象が変わる作品だと思います。
個人的に3つ目のお話の女性が苦手でした…
後味がいいとは言い難いので注意です。
Posted by ブクログ
読後の好みが分かれそうな作品。
各章のメインキャラの心理や背景が細かく描写されているのでわかりやすい反面、展開がはやいというか描かれていないところは『どうやったんだろう?』と疑問を抱えながら読み終えた。その部分が気になる故に男子大学生の行動メインの別物語が今後出るとしたら読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
死にたいと思うほどつらいときに、手を差し伸べてくれたのは、いつも見ているYouTubeの男子大学生。
配信で作った料理をご馳走してくれて、話を聞いてくれて、励ましてくれて、またがんばろうって思える。
根拠のない「大丈夫」が何故か心にぐっとくる。
一瞬ほっこりいい話のように思えましたが、夕鷺さんの作品がこのまま終わるわけないでしょうと思っていたら、やはり。
途中から何となく予想できていたことが出てきて、思わず目を背けたくなりました。
予想できたので残念だなと思っていたら、最後の最後でもうひと展開。
この結末は予想外。
最後まで読んで、そういうことだったのかと納得です。