カメントツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれにて、『こわいやさん』閉店もとい閉幕。
失礼な言い方なのは百も承知だけど、(1)を読んだ時の期待を上回ってくれた、ここまでの過程と終わり方は。
ただ、身の毛がよだつだけの話を集めた作品だけでは、ここまで、心が揺さぶられなかっただろう・・・正直、藤田和日郎先生にお勧めして、感想を一言でも良いから、Xにアップして貰いたいくらいだな。
あくつさんは、才能もあったし、努力も出来て、人を幸せにしたいって確固たるヴィジョンも持っていた。だけど、人を幸せにする方法を間違え、しかも、自分が間違っている事に気付いていたのに、自分で自分を止められず、民意に流されてしまった。勝者にも、悪人にも成り切れず、でも、最期は、人間らしかったな。
この『こわいやさん』を描き切って得た「何か」を、カメントツ先生が、次回作で、どう活かしてくれるか、楽しみ。
この台詞を引用に選んだのは、「人間」の強さを確かに感じさせてくれるモノだったので。
自覚が有ろうと無かろうと、人はバトンを受け継いでいて、そのバトンを次世代に渡さねばならない。
もちろん、途中で継承を止めるべき、負の遺産とも言うべきバトンはあるにしろ、受け継いで貰いたいモノの方が多い。
そのバトンを子供達に渡すために、人には困難に立ち向かわなきゃいけない時が来る。
それが怖くて、逃げてしまう人を軽蔑するほど、私は立派な人間じゃない。
ただ、どんなに怖くとも、痛みを覚悟して逃げずに立ち向かえる、正しく、黄金に輝く勇気を持った人を心から尊敬するってだけだ。
大切なのは、真実に向かう意志だ。
その意志を持ち、次に手渡していけば、人は、きっと必ず、そこに辿り着ける。
何故なら、そこに向かって、歩みを進めているのだから。
「私が倒れても、また新しい支配者が生まれるし、世界は発展し、情報は蓄積し、再び、ゾーンが発生する」
「それを、僕たちは虚しい、と思わないよ。乗り越えて進むんだ。未知のもの、怖いものを既知にして、また違う何かになる礎になる、次がある、と信じる。怖くてもやるんだよ。前に進まずにいられない。問題を克服できる、と信じている。怖がりながらも、前に進むのが僕たちだから」
「そうか、それなら任せよう・・・さよなら、だ」(byあくつ、米倉さん) -
Posted by ブクログ
ネタバレガクブルが止まらない。
最初は、シンプルにゾワッと来る話が紹介されるだけだったのに、回を重ねていく毎に、謎が深まっていき、闇の奥が見えて来てしまった。
そして、ついに、現実パートが大きく動き、メインの者たちが壊れ始めてしまった世界を救うために、命を懸ける展開に。
転換の度合いがデカすぎるって見方も出来るが、私としては、こういう流れが嫌いじゃないので、ますます、この作品を推せるようになった。
しかし、まさか、次巻で終わってしまうとは・・・やはり、カエル君は、あのキャラなのか?
この台詞っつーか、シーンを推したい理由は、シンプルに強烈だったので。
読み手に嫌悪感をとことん与え、無様な最期でスカッとさせる憎まれ役も、漫画には必要。
一方で、こうやって、初登場で、インパクトのある退場を魅せるモブも大事。
カメントツ先生、わかってらっしゃる。
「ああ・・・ゾーンに・・・落ちたら死んで終わり・・・そんな甘いもんじゃ・・・無さそうだ・・・永遠だ・・・怖い・・・しまった・・・嫌だ・・・嫌・・・だめだ・・・死にたい!死にたい!くそッ!しくじった。逃げるべきだったんだッ・・・!嫌だあああああ」(byNY支部の女性) -
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ネタバレうぉっ、となった(3)
既刊もインパクトがあったけど、この(3)の展開には唸らされたな。
チェシャの正体、この世界の仕組み、そして、話と「話」の繋がりが明かされていた、この(3)では。
しかし、まだまだ、謎が多く、そこに光が当たるのが楽しみでしかない。
個人的に、この(3)で推したい話は、第28話。テーマである「こわい」から、ややズレているにしろ、脅威的な能力にも、意外な弱点があり、結局のとこ、能力者を相手取ったバトルは工夫を欠かしたら勝てない、と教えてくれた。
この台詞を引用に選んだのは、妙な説得力があるからだ。
やはり、読み手の心をグッと掴む台詞を言えるのは、主役たちだけでなく、主役と敵対するヴィランも、だな。
案外、ヴィランの方が、自分らしく生きている、もしくは、自分らしく生きようとしているからか、説得させる力が、主役のそれよりも強かったりするもんだ。
しかし、まぁ、お決まりの印象だが、「お前だけは言うな」だよな、これも。
自分の信念が正しい事を証明するために、どんだけ多くの犠牲を出してんだ、こいつ。
「あの時の大人が・・・僕に願ってほしかった夢は・・・世界を救う研究者になりたい・・・国を支える政治家になりたい、人々を助ける医師になりたい、そういう夢なんだろうな・・・箱を開けてみれば・・・魔法使いの猫さ・・・がっかりだよな・・・そうやって、押し固められて・・・人は自分の居場所を作るんだろうな・・・無理に自分の形を作ろうとすると・・・社会から爪弾きにあう・・・でも、本当は人は好きな姿になれるし・・・なっていいんだよ・・・」(by坂上) -
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ネタバレこの(2)も良い塩梅の「ぞわぞわ」でいっぱいだった。自分がビビリだ、と露見するのはこっ恥ずかしいにしろ、ホラーすぎる作品が苦手な私としては、これくらいが、ちょうど良い。
ベクトルっつーか、ジャンルが若干、違うにしろ、田口翔太郎先生の『裏バイト:逃亡禁止』のヤバさに耐えられる漫画読みなら、この『こわいやさん』のおぞましい展開にもグッと堪えられるはずだ。
うさぎさんやカエルくんたちを中心にした、ほのぼのとしているかと思いきや、意外に毒を含んだパートと、商品の中から語(騙)られる怖い話が絶妙なバランスを保っており、(1)よりも読みやすさを感じたのは私だけじゃないだろう。
米倉さんの出番が、この(2)で多くなった事も嬉しいが、(1)で退場したと思っていた、いや、正確に言えば、この(2)であっち側に行くはずだった坂上が、違う方向の「あっち側」の住人になった展開には、マジで身の毛がよだった。
どの話も怖かったが、個人的に推したいのは、第14話「特定廃住宅区域再整備計画」だ。あくつ議員のように、現実を現実として受け入れた上で、柔軟に発想し、逆転の一手を思いつき、即座に実行できる大人は尊敬できるのが、この話を推す理由だ。次点は、毒親とトロッコ問題の怖さを痛感する『あぶないからやめなさい』だ。子を想う親の愛は尊いが、ブレーキが無ければ、逆に子を害してしまうか・・・
この台詞を引用に選んだのは、めっちゃ同意できるものだったから。
決して、私は、チヤホヤされたくて、小説家を目指している訳じゃない。
自分が「面白い」と心から思えるモノを自分で書いて、それを他の人間にも読んで貰いたいだけだ。
しかし、まぁ、賞賛が一切、欲しくない訳じゃない。
時間を忘れるほど読みふけっちゃいました、くらいは言われたい。
一方で、作品の感想が全肯定の褒め言葉だけだと、嬉しいよりも先に、不安の方が勝ってしまう性質なのだ、私は。
もっとも、今のとこ、感想を書いて貰えないので、不安に苛まれずに済んでいるが。
「おかしい。私の喜ぶ事ばかり、的確に言いすぎだ・・・!これは何回目・・・・・・?おそらく、勧誘が失敗するたびに・・・私の記憶を、あの薬で消して・・・何度も勧誘してるな?私の承認欲求を・・・的確に満たしすぎている・・・私の自己肯定感の低さをなめるなよ。自分を平然と褒める人間が怖くて、仕方がないんだ!」(by米倉さん) -
Posted by ブクログ
ネタバレ今年、出版されたホラー・オカルト系漫画でベスト10を決めるとなったら、確実に、入りそうだな、と思った、読んでみて。
私にとって、良い食漫画は読んでいてお腹が空いて来るモノ、良いバトル漫画は血沸き肉躍ると感じられるモノ、良いエロ漫画は心のチ〇コが元気になってくれるモノ。では、良いホラー漫画には、どんな条件になるのか・・・朝もしくは昼に読んで、「これを夜、読まなくて良かった」と心から思えるモノだ。
人間独自の悪意から生まれる怖さや、単純な人外の怖さなどをテーマにした作品からは、ちょっとズレている、王道(?)ではないけど、それゆえに、読み手に嫌な気分にさせる怖さに満ちていた。
あえて言うなら、ヘタうま系の絵が、独特のおぞましさを、より強烈にさせている印象を覚えたので、このギャップを使えているカメントツ先生は、ただもんじゃあるめぇ。
どの話も「こわい」だったが、個人的な感性で、他の漫画読みに、半ば強引にでも読ませたくなったのは、第10話。こういう、「まさか、こう来るか」って展開は、地味に心臓に悪いが、これはこれで嫌いじゃないのだ、漫画読みってのは。
この台詞を引用に選んだのは、勉強になるなぁ、と感じたので。
やはり、日常の中で得られた知識ってのは、ここぞってトコやタイミングで使ってこそ、ですね。
他の漫画読みの感想を読んで、「なるほど、こういう解釈もあるんだな」と知見が広がるのも楽しいもんです。
なので、皆さんも、これまで私が書いてきた漫画の感想を全て読んでくれてもいいですし、気になった作品の感想をちょっとだけ読んでくれてもいいですし、一切、読まなくても良しです。どうか、ご自身でお決めになってください。
「いかがだったでしょうか・・・」
「働くのがこわくなったよ・・・」
「まぁまぁ・・・そう言わず、うちで雇われるもよし・・・ちょっと働いてみるもよし・・・働かないのもよし。ご自身で考えて、決めていただければ・・・」
「うん・・・まぁ・・・そうするよ・・・」(byうさぎさん、かえるくん)