あらすじ
与田、NPCの犠牲の末、辛くも香港へたどり着いた米倉たち。しかし、そこはすでにゾーン化が進み、怪異が溢れかえっていた…。そして、世界を救おうとする米倉たちの前に現れたのは――? いろんな恐怖の物語を最後までご堪能ください――。
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Posted by ブクログ
これにて、『こわいやさん』閉店もとい閉幕。
失礼な言い方なのは百も承知だけど、(1)を読んだ時の期待を上回ってくれた、ここまでの過程と終わり方は。
ただ、身の毛がよだつだけの話を集めた作品だけでは、ここまで、心が揺さぶられなかっただろう・・・正直、藤田和日郎先生にお勧めして、感想を一言でも良いから、Xにアップして貰いたいくらいだな。
あくつさんは、才能もあったし、努力も出来て、人を幸せにしたいって確固たるヴィジョンも持っていた。だけど、人を幸せにする方法を間違え、しかも、自分が間違っている事に気付いていたのに、自分で自分を止められず、民意に流されてしまった。勝者にも、悪人にも成り切れず、でも、最期は、人間らしかったな。
この『こわいやさん』を描き切って得た「何か」を、カメントツ先生が、次回作で、どう活かしてくれるか、楽しみ。
この台詞を引用に選んだのは、「人間」の強さを確かに感じさせてくれるモノだったので。
自覚が有ろうと無かろうと、人はバトンを受け継いでいて、そのバトンを次世代に渡さねばならない。
もちろん、途中で継承を止めるべき、負の遺産とも言うべきバトンはあるにしろ、受け継いで貰いたいモノの方が多い。
そのバトンを子供達に渡すために、人には困難に立ち向かわなきゃいけない時が来る。
それが怖くて、逃げてしまう人を軽蔑するほど、私は立派な人間じゃない。
ただ、どんなに怖くとも、痛みを覚悟して逃げずに立ち向かえる、正しく、黄金に輝く勇気を持った人を心から尊敬するってだけだ。
大切なのは、真実に向かう意志だ。
その意志を持ち、次に手渡していけば、人は、きっと必ず、そこに辿り着ける。
何故なら、そこに向かって、歩みを進めているのだから。
「私が倒れても、また新しい支配者が生まれるし、世界は発展し、情報は蓄積し、再び、ゾーンが発生する」
「それを、僕たちは虚しい、と思わないよ。乗り越えて進むんだ。未知のもの、怖いものを既知にして、また違う何かになる礎になる、次がある、と信じる。怖くてもやるんだよ。前に進まずにいられない。問題を克服できる、と信じている。怖がりながらも、前に進むのが僕たちだから」
「そうか、それなら任せよう・・・さよなら、だ」(byあくつ、米倉さん)