エドワード・スノーデンのレビュー一覧

  • スノーデン 独白 消せない記録

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    本物のスパイ

    現代外交でいまや公然の秘密になっているのは、大使館の現在の機能はスパイ活動のプラットフォームなのだとういことだ。なぜある国が、別の国の国土上に独立主権を持つ物理的な存在を確保すべきかという古くさい説明は、電気通信やジェット旅客機の台頭でもはや完全に古びてしまった。(本書引用)こういう記述を見ると、はやりこの筆者は内部の人なのだなあ、と感じてしまう。現代の本物のスパイが書いた本というだけで、読む価値は大いにある。それにしても、あらゆるデータが政府に筒抜けになってしまう現代の監視社会は、実に恐ろしい。それに実際にかかわっていた人が書いたのが、この本。

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    2026年03月29日
  • スノーデン 監視大国 日本を語る

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    スノーデンさんの告発の内容に似た近い話は、少しずついろいろな人達がいろいろなところで発言はしていたことが多かったはずですが、まとめて公になったことは画期的なこと。
    日本の首相まで監視されているとか、公人でも個人でも、権威ある人たちのことでも、監視しようと思えば監視されてしまい、プライバシーや人権や尊厳なんか関係がなく、知ろうと思えば知られてしまう日本人。
    スノーデンさんが告発をしてくれたから多くの人たちも知ることができた。

    刊行にあたって エドワード・スノーデンからのメッセージ
    第一章 米国国家安全保障局による大量監視の実態と日本
    エドワード・スノーデン 国谷裕子
    第二章 9・11以降の監視強化の動きとACLUの戦い
    スティーブン・シャピロ
    第三章 日本の監視の現状
    出口かおり
    第四章 大量監視とプライバシー保護のための仕組み
    ジョセフ・ケナタッチ
    第五章 デジタル時代の監視とプライバシー
    ジョセフ・ケナタッチ スティーブン・シャピロ 井桁大介 出口かおり
    あとがき 浮かび上がった情報格差の深い溝
    国谷裕子
    付録1 スティーブン氏のメッセージ原文
    付録2 ジョセフ・ケナタッチ氏の監視システムに対する保護措置に関するスライド資料

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    2024年04月27日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    政府で働く人間たちが全体意識として監視という行為を容認しているわけではなく、あまりにも細分化されたタスクにより「罪の意識」がないことが問題でもあると感じた。誰からの、どういう理由で、何のために、という重要な部分が抜けたまま、上位に位置する人間のきまぐれで個人の情報は赤裸々に暴かれてしまう。

    このような話になるとよく、「自分にはやましいことがないから問題ない」という人がいる。

    しかしスノーデンも記したように「隠すことがないからプライバシーなんか必要ない、不要だと主張するのは、言うことがないから言論の自由なんかどうでもいいというに等しい」ということ。また、今の現在は自由に対して意識していないかもしれないが、知らない間に物言わぬ機械にタグ付けされ、「反社会的人間リスト」のどこかの層に分類され、当局によって好きなタイミングで利用されてしまうかもしれないのだ。知らない誰かか、もしくは自分自身を罪なき罪人に仕立て上げるために。

    何の令状もなく個人に承諾もなく個人情報にアクセスできることは、スノーデンの言葉を借りると「道をはずれたことをやったら、きみの私生活をネタにしますよ、という政府の脅しに等しい」のであり、許してはいけないこと。

    これを意識して生活するとしないとでは、だいぶ世の中が違って見えてくるだろう。
    誰かが(それが見知らぬ第三者でも)、国内で理由もなくプライバシーと人権を侵害された事件があったときに、すぐに気が付くことができるし、微力ながら力になれるかもしれない。
    民主主義とは、目を光らせ手を加え続けていかないとあっという間に形骸化していく。それが、市民や国民に課せられた「終わらない仕事」で「終わらせてはいけない仕事」なのだと思う。

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    2021年03月03日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    【ぼくの世代がやった作業は諜報作業の再編と改良にとどまらない。諜報とは何なのかを完全に定義し直したのだ。ぼくたちにとって、それは秘密会合だの秘密情報交換場所だのの話ではなく、データについての話なのだった】(文中より引用)

    アメリカ諜報界による大量監視について告発し、現在はモスクワで亡命生活を送るエドワード・スノーデン。彼が自らの生い立ちとともに、なぜそのような「謀叛」を起こすに至ったかを振り返った作品です。訳者は、シンクタンク勤務の傍ら翻訳業を営んでいた山形浩生。原題は、『Permanent Record』。

    波乱に満ちた半生や内部告発に至る過程の叙述はストーリーとして抜群に興味深いのですが、何より技術の目まぐるしい進歩がインテリジェンス業界にどのような影響を与えたかを考える上で参考になる一冊。特に技術と法律の解離という問題は、諜報に限らずあらゆる分野で生じているんだろうなと感じました。

    少々目まいを覚えるほどの使命感(というか気負い?)が伝わってくる文章でした☆5つ

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    2020年03月09日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    ネタバレ

    内部告発者として有名となったスノーデンについて、一人の人間としてのストーリーを伝えている本。いかに自分たちと共通する部分があるか、そしていかに強い信念と勇気、頭脳と愛情を持った人間であるか、ということを印象付ける。

    国家が永久に私たちのプライベートな情報までも記録として収集し保管している、この事実への危機感や疑念を、あらためて抱く。本で書かれているように、2013年から法律や人々の意識の点でもよい変化がもたらされている一方で、より専門性を高め複雑化する政治と技術の関係性に、一般市民はどこまで何を知らされて、また何を知る必要があるのか、と不安にもなる。

    社会の中でシステムの不全はいたるところで表面化しているけれども、システム全体を見て徹底的にその欠陥を見抜き、改善を求めることは、時間もかかるし、一貫性のある考えと行動がいる。そのシステムなるものが世界でも強大な権力である中で、スノーデンの取った行動とそれを可能とした明晰な知性は、現代に生きる民主主義国の市民としてのモデルでありリーダーであると思った。

    ★★★★★★★★★★★

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    2020年03月08日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    読みやすい文章と(技術解説は除く)ストーリーはまるでスパイ映画を観ているようだ。インターネットに載せた個人情報は保護されるなど思うな、という怖いことをリアルに警告される。G.オーウェル 1984年 は所詮昔書かれたフィクション。これは現在進行形の事実。

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    2020年02月24日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    これはフィクションではなく現実の出来事なのである。
    それを理解するにはあまりにも壮大で、(少なくとも私にとっては)非現実的で、衝撃的な一冊だった。
    最終章にある、監視システムの拡大により懸念される市民得点の計算は犯罪者の予測システムは、アニメPSYCHO-PASSの描く未来の日本そのものであり、2つの作品は私の中で完全にリンクした。
    PSYCHO-PASSでは、個人の犯罪係数の測定、その係数が(罪を犯してなかろうが)向上すると、処刑対象になる。その支配下の中、個人ではなく集団での犯罪(個人の犯罪係数はあがらない)の場合の倫理、
    個人に自覚のない形で連携犯罪がなされる場合の対処方法、先天的に犯罪係数が測定できない人への対処方法についてテーマを設定し、物語が進んでいく。


    一個人がここまでのことをやり遂げるその信念と素直さ
    国家の中での統率力の低下(テクノロジーを理解している、かつ全体像を把握している人がいない)
    人は愛によってここまでも勇気づけられ、自分を信じることができる

    私の少ないボキャブラリィではとても表わせない内容だった。

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    2020年01月05日
  • スノーデン 日本への警告

    購入済み

    国民は政府を監視しなければ

    民主主義にあぐらをかいていてはダメですね。

    過去のことを踏まえて、現政権に沈黙してると大変なことになります。

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    2018年03月31日
  • スノーデン 日本への警告

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    ネットは便利で世界が広がるけど、これを読むとそれは誰でも情報を集めやすいので権力者がそれを使うとどうなるか。
    これを読むと、ただただ恐怖です。
    政府を信じてください何も悪いことはしませんからってそれでは戦時中に相通じるものがある。
    政治的にはどうでもよい不倫とかではなく、もっと大事なことを報道してほしいし、市民もそれを知りたいと声をあげなければならない。

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    2017年09月12日
  • スノーデン 日本への警告

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    9・11以降、テロ防止の名目で広がった全世界の市民を対象にして広がった監視体制。アメリカの実態を告発したスノーデン氏が、今起きている深刻な事態(日本も的確に指摘)や権力を監視するための方向を明快に解説し、さらに監視社会の問題に詳しい日米の精鋭がシンポジウムで議論を多角的に深めるという2部構成となっている新書です。

    スノーデン氏が告発した内容をよく知らなかったので、この本を通じてその一部を知ることができたと思います。プライバシーは個人の権利であるはずなのに、ネット検索履歴(グーグルで検索した言葉がそのまま残っている)やメール、位置情報にいたるまでの膨大な監視を当たり前としているという事実に大きな恐怖を感じました。便利なシステムの背景には、別の力が働いているようです。テロへの恐怖や緊急事態への対応を煽りながら人権侵害の仕組みをつくる手法は、悲しいかな今の日本の政治状況と照らし合わせると容易にイメージできました。「テロより風呂場で滑って亡くなる確率の方が高い」との指摘が本文に出てきますが、厚労省発表の数字から導き出された(人口動態統計)事実であり、具体的な立証で非常にわかりやすく説得力がありました。

    スノーデン氏が指摘するように、まさに民主主義・人間の尊厳に関わる問題であり、自分のこととしてみないといけないですね。うがった見方になるかもしれませんが、戦前の隣組制度復活に近づくかのような国のいう地域包括ケアシステム・共生社会実現という方向も無関係でないように感じました。

    最後に、「きちんと関心をもって多くの人と話して事実を発信していく。〈参加〉が大事。過ちを怖がらず行動すること」と日本人へのメッセージを投げかました。共謀罪が議論され、さらに憲法改正を政治日程に乗せようとする動きにある中、スノーデン氏の言葉をきちんと受けとめていきたいと思います。

    第二部のシンポジウムもとても読み応えがあります。超おすすめの一冊です。

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    2017年05月07日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    告発自体もそれはそれで社会的な影響力があるが、この事件が起きた原因と背景が大事な気がする。今の仕事で会社のシステムを担当している身として、なんだかすごく考えさせられる本だった。著者の言う通り、システム担当はすべての情報にアクセスすることができるし、相当な倫理観が試される。きっとこれはどんな時代のどんな職業でも同じことで、往々にして歳を取った権力者よりも、デジタルオタクの若造の方が技術に明るいし、同じだけのアクセスを得てしまう。これが著者の言う不均衡なんだろうな、と。この先の解決策や理想がわからない。

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    2025年08月04日
  • スノーデン 監視大国 日本を語る

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    大量監視社会はコロナ禍の今、切実な問題と化しているように感じる。中国のように人々の行動を監視し、感染拡大を防止することが良いという捉えられ方だ。
    だがこの本に出てくる方だけでなく、コロナ収束の名目で政府が一度監視という強力な権力を持ってしまえば、収束後もその力を手放すことはないだろうと警鐘を鳴らしている専門家が多くいた。

    また、先日監視カメラを追跡したことによって犯罪の容疑者を早く確保することができたとの報道を受け、やはり監視は必要だというネットでの書き込みも見られた。

    このように監視は致し方ないことという風潮が強まっているが、もう一度監視について考え直す必要があると、この本を読んで感じた。

    また、人格を発達させる権利として、プライバシー、表現の自由、情報の自由が挙げられていたのが印象に残った。

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    2021年08月28日
  • スノーデン 日本への警告

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    とても内容の充実したシンポジウムだった様で、書籍で読む機会があり、有難い。
    本書を読んで、スノーデンのリークについて、それがもたらした事への理解を得てく中で、米国におけるジャーナリズム、市民社会、民主主義の成熟度が、日本とかなり違うなぁと改めて感じる。政府による監視について、日本での関心の低さはマズイ、もっと議論が必要、とも。(公安の話も興味深い内容。)

    あと、GDPRって、スノーデンの件がきっかけだったんか...と今更知る。

    あとがきにあるワイズナー氏の「民主主義には行動する責任が伴う」は、肝に銘じたい言葉。

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    2021年05月23日
  • スノーデン 日本への警告

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    アメリカだけでなく、日本も一般市民がスマホなどのビッグデータから監視されていることがよくわかる本。

    個人的には、『(政府によって)監視されることを監視するのが本当の民主主義』という言葉と、青木理さんの『日本のマスメディアのレベルが低いのは市民のレベルが低いから(写す鏡?)』(どちらも引用ママではなく、ニュアンスしか汲み取ってません)が印象的だった。

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    2021年04月09日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    ネタバレ

    - ドキュメンタリー。小説かと思わせるような面白さ。映画を見るつもりで選んだので、狙い通りの正解。満足。
    - 彼女リンジーの日記をそのまま載せていた、という最後の章は、その意味で最も読み応えがあった。リアリティがある。FBIってここまでするんだなーという感想。
    - ところどころ具体的な技術の話があり(それは別にいらんけどな~)というのもあったが、全体として展開は早く、良かった。
    - というか29歳とかの話なのか・・という思い。
    - そして何もまだ解決されてない、というのが現実であり、それがもっともリアルかもしれない。

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    2020年01月03日
  • スノーデン 日本への警告

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    2016年6月4日に東大で開初めて催された監視をテーマにしたシンポジウムの記録。
    2013年6月に、エドワード・スノーデンがアメリカ政府の監視活動の実態に関する隠されてきた情報を、メディアを通してこの世にさらしてから3年後の話。
    今私がこの話を読んでいる今に至るまでは、そこからさらに3年が経っている。

    「自由を享受できる社会は市民が主役になって初めて実現される」
    政府に勤めながら一市民として行動をとることを恐れなかったスノーデンの力強いメッセージ。
    自分の生きる社会の在り方に関心を抱くこと、受け身にならないこと、いくためには一人一人が社会の構成員として能動的に考え行動することが民主主義社会に生きる市民の義務であり、責任であり、役割だという事実を突き付ける。
    監視の問題は民主主義の問題で、つまり市民一人一人が知るべきこと。

    ぼーっと生きてしまている自分にまた気づく。
    勝手に法律できてるし、政策改まってるし、権力がさらに集中化してるし、市民の自由に制限がかかってるけど、いいの、って言われてきちんと応答できる人、社会でありたい…

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    2019年09月08日
  • スノーデン 監視大国 日本を語る

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    スノーデンのインタビューと国際的なセキュリティ問題を考えるセミナーの内容をまとめた新書です。メディアの権力監視の力が本当に弱まっている昨今、世界中の国々は本当にやりたい放題できる時代になりました。プライバシーはあってないようなものになり、そこに情報操作も浸食してきているので、まぁやばいですよね。

    諜報組織がGAFAのバグを見つけても、すぐに連絡せずに諜報活動に使い続けた挙句、敵国もそれをみつけてブーメランのように監視されてるとか、まぁそうだよねってことが多数あって面白いです

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    2019年01月13日
  • スノーデン 日本への警告

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    2013年にスノーデンがアメリカの監視体制を暴露したことを映画で初めて知り、そのときから興味を持ち始めた。今の技術を使えば、スマホやパソコンのカメラやマイクなどあらゆるデバイスを通して情報を政府が管理することが容易に可能である。アメリカの実態から考えると、公開はされていないが日本でもすでにされていると考える方が普通であるとスノーデン氏は言っている。実際にスノーデン・リークからアメリカではそういった情報の取り扱いについてメディアなどが声をあげて監視体制を敷く政府と戦い、国民(アメリカ人)においては監視の対象外になる法律を成立させるまでに至っている。
    この国民のみ監視の対象から外れることは重要で日本人やその他の国の人は未だに監視の対象であり、それはヨーロッパで成立した法律でも同じでどこの国・地域も自分の地域の住民のみを監視から外しているにすぎないと言われている。
    そんななか、日本では政治などこういうことに対する無関心のためかメディアがまったくとりあげない(圧力により取り上げられない)ためか、共謀罪など様々な法案が成立し国民も含めて監視の対象になっている可能性が高いと考えられている。
    この本を読んでいて、ニュースなどであまり流れていない情報がかなり多くでてきていたが、情報収集も偏らないように意識しないといけない。どういう基準で判断されているのか知らないが、実際日本の報道自由度は全世界72位で、G7中最下位であるということにも留意しておきたい。

    監視社会はテロ対策という名目で成り立っているが、実際にどこまでテロを防げているのかは不明であり、むしろ無害な人への必要以上の監視をしたり、権力を持つ人が容易に悪用できる状況にあることが問題であると指摘されていた。
    安全とプライバシーのどちらをとるかバランスの問題にもなってくるだろうが、その監視をどこまでなら許容してどこからは違法とするのか、政府まかせにせず、国民による政府の監視が重要なのだ。

    政治に興味を持たない風習の日本ではあるが、テレビや新聞だけに偏らず情報を収集し、いろんなことに関心を持ち、みんなで話し合って行くことが大切だと感じた。

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    2017年10月01日
  • スノーデン 日本への警告

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    アメリカの情報機関による無差別監視の実態を暴露した元情報局員
    エドワード・スノーデン氏が参加し、2016年に東京大学で行われた
    シンポジウムの書籍化である。

    2013年に問題が公になった時、アメリカの情報機関が同盟国である
    ドイツ・メルケル首相の携帯電話を盗聴していたことが問題になり、
    日本国内では安倍晋三首相の携帯電話はどうなのかと話題になっ
    たが、本質はそこではない。

    テクノロジーの進歩と共に進む、監視社会の問題であり。政府がどこ
    まで個人の情報を掴んでいるかである。

    公安警察が日本国内のムスリムの人たちを監視していた資料が何者
    かによって流出した事件があった。警察が裁判所の令状もなく対象
    車両にGPSを取り付けた違法捜査があった。野党の事務所に出入り
    する人物を監視する為か、警察が秘密裏に監視カメラを取り付けた
    事件もあった。

    特定の人たちだけが対象だから、自分には関係ない。やましいことが
    なければプライバシーをちょっとばかり覗かれても構わないではない
    か。自分には関係ない。そんな無関心が監視社会を徐々に進化なら
    しめていやしないかと思う。

    インターネット関連会社がアメリカ政府に個人情報を提供していたの
    はスノーデン・リークで既に公になっているが、ネット上だけではない。

    国会前では政府の政策に反対する人たちが何かしらのデモを行って
    いる。私も何度か国会前に足を運んだことがあるから分かるのだが、
    そこにはカメラを手にした公安警察の警察官と思われる人物が必ず
    いるのだ。

    デモに集まっている人の中には左派過激派も混ざってはいるのだろう。
    だが、多くは「この法案は危険だ」と危機感を覚えた一般の人々である。
    その人たちの写真なり、動画なりを公安警察が保存しているのだ。

    今後、成立・施行が予想される「テロ等準備罪」という名の共謀罪と、
    マイナンバーの普及を促進しようとしていることを併せて考えると、
    スノーデン・リーク以前のアメリカの無差別監視が日本国内でも
    実現する可能性は高いと思う。

    特に自民党は既にネット上の監視を強化しているのだから。

    「人々が政府のことについてすべてのことを知っていること、これが
    民主主義だ。政府が多くのことを知っているが人々が政府のことを
    知らない、これは専制政治である」

    本書でも引用されているアリストテレスの言葉だ。「テロの脅威」との
    お題目の下に、政府が制限なくなんでもできて、国民には何も知らせ
    ないなんて国にしたくないね。

    実際、アメリカではボストンマラソンでのテロを防げなかったしね。それ
    にテロで死ぬより交通事故で死ぬ確率の方が高いんだから。

    監視社会に疑問を持った人の為の入門書というところかな。スノーデン氏
    関連の他の作品を読んでいれば、目新しさはないかも。

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    2017年08月24日
  • スノーデン 日本への警告

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    スノーデンの行動が、単なる暴露ではなく、あるエリートによるコンピュータネットワーク、IT技術に潜む大きな問題への警笛であることがよくわかる一冊。ウィキ・リークスやアノニマスの行動にも通じるけど、一連を単なる暴露屋に見えている方は必読かと

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    2017年07月30日