北里紗月のレビュー一覧
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胃腸炎を発症後、高熱が出て数日で脳炎になり重症化する患者が続出し、原因と治療法を模索する医師たちの物語だが、各医師のキャラクターが独特なことが面白かった.最初に対処したのが寺田省吾、微生物学者の島本真理亜、大学院生の利根川由紀らで、状況は悪化するばかり.さらに国立感染症研究所の斎藤龍太郎や阿部奏が加わり、感染症の専門家らと議論が続く.真理亜らの分析で、コレラ菌とペネズエラ馬脳炎ウイルスが検出された.バイオテロの宣言も出てスタッフが混乱する中で由紀が冷静な分析をした結果、アメリカで同様な事例があったこと判明し、アメリカへ飛ぶ由紀.関係者への追及で旧ソ連の生物兵器が原因であることが判明した.急遽帰
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Posted by ブクログ
ネタバレ医神アスクレピオスについて調べていたらこの作品にたどり着いた。
面白かった。序盤はあまり勢いがなかったが、中盤から状況が二転三転、先が気になって一気に読み進めた。真犯人の正体が判明しても事件の全貌は見えず、最後の最後まで楽しむことができた。主人公たちに都合が良すぎる展開もあったけど、総評は良作だと思う。
最も気になったのは、坂東病院の医師たちに事情聴取している時の依春の態度。やたらと高圧的で、なぜこんな失礼な態度をとるのか分からず苛立った。最後まで読むと高圧的な対応をとられても仕方のない人たちだと分かるが、当該シーンの時点では依春も読者もその事実を知らない。作者の感情が先走ってこうなったのかな -
Posted by ブクログ
お初な作家さん、スピード感があり一気読み。
面白いが、設定に少し無理があるかな?
大学院生の由紀が凄すぎる。天才なのは分かるが、こんなに色々できてしまうものか?
この話は、過去の人為的なウイルス開発、バイオテロ用が発端なのだが、原因を突き止め、治療薬まで由紀が開発する。流石に1人では出来ない、と様々な人の助けを得ての事だが、と言いながらも全ての道筋を作り出す頭の回転… それを小気味よく感じるか、?と感じるか… いずれにせよ、勢いがあって今のコロナ禍では、通じるものもあり面白かった。
WHO押谷菜穂子の登場と、協力要請に対する日本政府の対応もリアル。結局はメンツ⁈笑
伏見直哉との恋愛要素 -
Posted by ブクログ
千葉の総合病院で、胃腸をやられ、脱水症状になった後、脳炎になるという患者の症状が次々と感染していく。これは、バイオテロなのか!?
由紀という大学院生がスーパーヒーロー的な活躍をする。人柄も常人を越えてる感じで、あんまり可愛くないねえ。なんかこの人だけ浮いてる感じもしなくはない。
ネタバレしてしまうが、コレラとベネズエラ馬脳炎を人工的に合わせた細菌兵器なのだ。コレラは水分をしっかり与え、適切な処置をすれば治るそうだが、うっかり抗生物質を投与するとベネズエラ馬脳炎を発症するという新細菌で、由紀はそれを見破った上に、脳炎をやっつける乳酸菌まで作っちゃうという超人ぶりなのだ。
物語自体は、結構緊迫感が