さやわかのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
子どものころ、はじめて購読した雑誌は『ファミリーコンピューターマガジン』だった。毎月、発売日を心待ちにしていた記憶がある。読者投稿欄などが充実した『ファミコン通信』もお気に入りだったが、友だちがファミ通を購読していたので、ぼくはファミマガを買い読み終わると交換していた。
自分でもおどろくことに、このときぼくはファミコン本体を持っていなかった。たぶん、テレビゲームという新しい子ども文化に触れることが、ただただ楽しかったのだろう。そこから、ゲーム雑誌を読むこと自体が楽しくなっていった。きっと、ゲーム雑誌が、雑誌やメディアに接する楽しさに目覚めるきっかけだったんだな。その後、ぼくの関心はゲームから -
Posted by ブクログ
ネタバレ批評が忘れ去られようとしている世の中で、その忘れ去られようとしている過程を年代ごとに紐解いていき、悲観論で終わるわけでなく、時代の空気と格闘し、「観客=外部のアイデンティティ」の復興を模索する。まさに文中で東さんも述べている通り、スポーツと同じ構造だと思った。当事者性ばかりがクローズアップされるが、周囲にはプロになりたい人、アマチュアリズムでも持続する人(趣味の人とも言える)、熱狂的なファン、テレビなどでそれなりに楽しむ観客まで、さまざまな階層の人が世界を形成している。そういう息の長い哲学・理論で思考すること。それはどの世界に生きていても必要な事だと思う。教育の重要性、関わりの多様性、異質なも
-
Posted by ブクログ
ドラゴンクエスト好きとして、ぜひ目を通したいと思っていた書籍でした。
ドラゴンクエストが持つ文学的な要素、ドラクエがシリーズを通して不変的に描いていること、その根底にあるものは何か、ドラクエらしさとは何か、といった内容について、作者の独自の視点にて考察された書籍になります。生みの親である堀井さんの当時の時代背景や、同時代の作家、村上春樹さんとの類似性などにも触れられています。
全体的に切り口は面白いなあと思いながら読ませてもらいましたが、正直、ドラクエ自体は作者さんの考察のようなことを考えて作られたわけじゃない気がしますね。まあ結果論、こじつけに近い感じは否めませんでした。
ただ、ドラク