NHK「欲望の資本主義」制作班のレビュー一覧

  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る

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    貨幣とは、を歴史から考察する
    お金とは、空虚なものですね。なのに人間の命を奪い、救う。神なのか、ただの紙なのか

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    2020年06月11日
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る

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    NHKの「欲望の資本主義」に出ていた岩井克人の『欲望の貨幣論』である。「貨幣とは貨幣であるから貨幣である」と見極めて、貨幣の定義は自己循環論法に求められるとの結論に到達する。ビットコインとは何ぞやとか、今流行りのMMTなどにも言及しており、難しい主題ながら、分かりやすい説明がなされていて、分かった様な気にさせてくれる。

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    2020年05月22日
  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時

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    想像的であれ、さもなくば死だ。

    創造性を強要される時代。



    無数の正義が存在し、
    そこには対話はなく、
    主張だけがある。


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    2019年10月13日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    私が何となく学んできた経済の知識・常識を疑って見続けている人たちの話。
    本書は、3名の著名な方々にインタビューしたもの。もとはNHKのドキュメンタリーがきっかけで作られた本とのこと。
    NHKの番組は未見だが、ぜひ見てみたい。

    ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティグリッツさん
    24歳の時にチェコ初代大統領の経済アドバイザーを担ったトーマス・セドラチェクさん
    元ゴールドマン・サックス社員でベンチャー投資企業を設立したスコット・スタンフォードさん

    それぞれの人の経済を見つめる視点の違いが興味深い。
    セドラチェクさんの借金の解説やスタンフォードさんが紹介している使い捨てキットを使った病理

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    2019年09月03日
  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時

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    めっちゃ難しい!

    テクノロジーの進化を受けて、失われる雇用の受け皿になる産業が育っていない。それが格差を引き起こしている。

    創造的であれ、さもなくば死だ。

    人間の真の生産性とは、繁殖すなわち出産であるが、資本主義社会では女性や子どもは生産性がないととらえられる。

    良い人疲れ。

    内部にアウトサイダーを作り出す。わざと。

    大気汚染がきれいな空気を商品化した。

    AIにとういした倫理観を与えられないのなら、AIになんらかの強化策が必要だ。

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    2019年01月22日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    ETVでやってた欲望の資本主義、結構面白かった(中だるみしたけどな)ので書籍が出ていると知って購入。なかなか面白かった。

    だが、小林喜光、おまえはダメだ!
    なにが「日本の若者も車やモノに興味を持たなくなっています」だよ。十分なお金と時間を提供できないだけじゃないのさ。

    スティグリッツ氏の主張には耳を傾ける価値があった。法規の抜け穴でしかない<Uber

    セドラチェク氏の主張は面白いモノの、耳をかしげることが多い。やはり、社会主義がどうしてうまくいかなかったのかが本質的に理解できていない/納得できていないのでは無いか?「欲望」の存在をシステム無いに取り入れることができないのが、机上の空論にな

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    2018年10月14日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    スティグリッツもセドラチェックもGDPを指標とすることに疑問を投げかけているのが面白い。そもそも成長を前提としない経済のあり方が本当に必要なだと思う。
    無理やり成長を追っているところに無理が生じているという主張にいたく共感した。
    十分豊かな先進国では生活に必要な富は一部の生産活動で賄われており、その再配分がされればいいはず。
    ベーシックインカムの話は出て来ていないが、より一層経済のあり方としてのポテンシャルを感じた。

    ◯スティグリッツ
    ・GDPは成長を図る指標として適さない、環境や資源といった外部要因を考慮できてない。
    ・最低限の生活レベルを享受できてない人のために経済成長は必要だし、国の仕

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    2018年10月07日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    アルコールはお金に似ている。
    翌日の体力をタイムワープさせる。

    ■スティグリッツ
    ・不平等の是正のためには政府の介入を。

    ・目先の利益ではなく、長期的な投資ニーズと貯蓄に目を向ける。

    ・市場の論理とは、お金さえあれば誰でもプレーヤーになれる平等性。
    そこに共同体の論理が入ることの是非もある。

    ■セドラチェク
    ・経済は、うつ病ではなく躁うつ病。

    ・ケインズの美人投票。
    相手が投票しそうな美人を選ぼうと探り合うさまに、投資の世界は似ている。確固たる基準がない。
    →ルネ・ジラールの「欲望の三角形」
    欲望とは、主体的なものではなく、他者の模倣。相手が欲しいものを自分も欲する。

    ・経済成長は

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    2018年09月09日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    スティグリッツは、「不平等の是正」。
    チェコの経済学者、セドラチェクの話は示唆に富んでいる。ここだけも、この本の価値はある。

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    2018年06月03日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    ネタバレ

    番組は10回くらいのシリーズだったのか?本が面白かったので番組も見たかった、それこそ"オンデマンド"で見られないものか。

    本書はスティグリッツ氏、セドラチェク氏、スタンフォード氏3名の回(+おまけ?でセドラチェク氏と小林氏の会談有)に絞ってまとめられている。
    経済学者2名vs資本家1名というか、前の2人の資本主義は成長にこだわるべきではなく、神の見えざる手なんか存在せず、国は適切に市場を制御すべきという概ね一致した意見を読んだ後、技術革新とそれに伴う成長はいやでも起こり続けるもの、従前の資本主義が機能しないなら新たなモデルCがこの世を席巻するまでよ、というイケイケな意見の

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    2017年10月13日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    この本はNHKテレビで放送されたものの書籍化らしいですが、見ていなかったので読んで見ました。読んだ後にテレビで観たかったなぁと思ったのは、Tesla P85Dが『IN-SANE MODE』で走る姿くらいで、後はむしろ書籍でじっくり『欲望』の加速感を味わうことができたのではないかと思っている。

    安田洋祐氏(経済学者)が現在の経済の歩んでいる方向をインタビューを通じて、読者(視聴者)に伝えていく手法で進んでいく。最初にノーベル賞学者スティグリッツ、そして異端の奇才エコノミスト・セドラチェクと続いていくのだけれど、
    私はセドラチェクが引用した古代ギリシャの話がこの番組を見事にイメージさせてくれたと

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    2017年08月15日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    経済学者の安田洋祐と世界経済のトップランナーたちとの対談でNHKで放送されたものが元になっている。ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツ、24歳でチェコ大統領の経済アドバイザーになったセドラチェック、ベンチャー投資家のフォードの3人が本書の主人公である。

    スティグリッツは、不平等の拡大・拡散を懸念しており、政府の政策転換、具体的には「テクノロジー、インフラ、教育への投資を増やし、経済構造の転換を促し、不平等の是正に取り組む」ことが大切だと断じる。セドラチェックは、経済学と他の分野の英知を統合することが大切だと説く。そして、現在の経済学は成長に取り憑かれていると警告する。成長は大切だが最優先事項

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    2017年05月11日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    最先端の意見は必ずしも一致しないが、おぼろげな方向性を指し示しているか。

    ◯余った資産を活用するための政策転換
    →地球温暖化対策、インフラ、きょういく、テクノロジーなどに対する膨大な投資ニーズと過剰貯蓄過剰貯蓄
    ◯投資の調整機能は金利ではなく需要の拡大
    ◯イノベーションは本当に社会に貢献しているのか
    →既存市場の奪い合い、既存法の目をかいくぐった短期的優位の可能性は?

    ◯経済の好況不況は躁鬱病
    →ともに危険
    ◯成長資本主義ではなく、資本主義
    ◯利子はお酒
    →節度を超えると二日酔い、ツケはいつか支払う
    ◯供給側を減らせばいい

    ◯オンデマンド需要の拡大

    ◯羨望、嫉妬、貪欲

    ◯「ほしいもの

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    2017年04月30日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    ネタバレ

    セドラチェックの理論には結構?マークもあるものの、経済学者のスティグリッツとベンチャーキャピタリストのスタンフォード氏の視点にとても興味を持ちました。スティグリッツの場合、需要があるのは富裕層ではなく、中間層や貧困層の消費にあるので、中間層や貧困層にお金が行き渡るようにしないと「金」という経済の血流は滞り、経済は廻らなくなるというのは全く同感だ。倫理的に貧困層を救うとか、格差を是正すべきだとかそういうことではなくて、需要を喚起し、経済を活性化するための手法として、富裕層から中間層・貧困層に金を投入すべきということです。一方でスタンフォード氏は、未来の姿を我々に提示してくれている点で実に新鮮。い

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    2017年04月09日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    今新しい資本主義が求められている。

    オムニバス形式で書かれていたが、それぞれの凄そうな人の主張は、そうまとまっていた気がする。

    そこには、GDPやお金では語れない新たな尺度が必要だ。
    テクノロジーや、資本主義による格差の極大化、環境などいろんな問題が創出しまくっているのだ。

    また、まだ誰もそこまで答えを持っていない気もした。
    ただ、皆警鐘を鳴らしているが悲観的にはなっていない。

    新しい世界はどう進化していくのだろう。
    考えるキッカケを与えてくれる本だった。

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    2025年08月21日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    2024/09/27読破 

    一言 資本主義は成長がマストではない

    感想 難しかったですが、読んでいくうちによめるようになりました。勉強になりました。おすすめ本は、「善と悪の経済学」、「道徳感情論」

    下記は印象に残った点

    p108 利子は宗教的には否定的

    過労死ー成長経済成長は間違い。成長の方向性はたくさんある。

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    2024年09月27日
  • 欲望の資本主義3―偽りの個人主義を越えて

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    ちょっと前の経済や資本主義の話でしたが、仮想通貨やGAFAの弊害等を学べました。

    まだまだ無知なので、学んでいこうと思います。

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    2024年08月04日
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時

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    本書の中でのセドラチェクの言葉に考えさせられた。欲望の資本主義というタイトルに対し、欲望を満足するための労働における哲学のような話だ。

    一つは、「必要もないものを買うために、したくもない仕事をする」これはエデンの園の呪いだ。アダムとイブの物語は、禁断の果実を食べたと言う「消費における呪い」を生んだのだという。禁断の果実が「不必要な消費」なのかは分からない。こじつけという気もするが、そこに顕示的消費を当てはめるならば、キリスト教の物語をそのように利用したこと自体が興味深い、と思った。禁断の果実を食した事は、罪とされているのだから、つまり、セドラチェクは、過剰な消費を罪と位置付けているという事に

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    2024年05月30日
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る

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    分かりやすく、貨幣の価値の循環論法について書かれていた
    個人的に2章以降の内容があんまりためになら無かった

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    2023年06月03日
  • 脱成長と欲望の資本主義

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    資本主義に対して、脱成長か、資本主義が形を変えて現状の課題に対応していくのか、さまざまな意見があり、多角的に考えることができて面白い。
    セドラチェクの共産主義社会での体験から出てくる、個人が選択できる自由、所有や言論の自由、どこに重きを置くか選択できる世の中への思いに、言葉の重みを感じた。

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    2023年03月15日