瀬戸賢一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
飲食店と同様、食のライターの世界もなかなか競争が激しい、とライターの友人に聞いたことがある。とっつきやすい分野だし、やりたい人も多いのだろう。
本書は「コク・キレ・のどごし」といった言葉の正体にせまったり、グルメ漫画、カレーやラーメンといったメジャーどころの用例…、さまざまなアプローチでプロの味の表現術を解説していく(最近よく使われている「生」という言葉の解説は腑に落ちた)。
SNSも食レポもやる予定はないのだが、適切な表現を探す行為はおいしいの理由を探すことにつながるなーと感じた次第。
もっとも、見た目、味、素材、製法…あれこれ考えすぎると、おいしい味も落ちそうだ。やはり食べる専門でい -
Posted by ブクログ
時間表現を精査して、人が時間をどのように認識しているかをモデル化していく。
時間を川の流れのようなものとイメージし、主体はその川の中にある。(河畔に立つというモデルもある。)
その場合、未来と過去はどちらにあるか?
実はどちらもある。
今から数日経った日を指して言う言い方に「○日後」といえると同時に、「○日先」とも言えるからだそうだ。
ここで私の目から鱗が落ちた。
自分自身はこれまで川の中にいて上流を見ながら、その方向を未来だとしか思っていなかったからだ。
ちなみにこの時間のモデル、青山拓央さんの『心にとって時間とは何か』にも出てくる。
割とこの話題では普遍的なモデルなのだろう。
時間を -
Posted by ブクログ
いろいろな意味で、発見が多かった。
文章の書き方指南――?
どのような材料を、どのような切り口で、どんな構成で書くのかを教える。
こんなイメージ。
新書としても薄めのボリュームで扱いきれるのかと、人様のことながら心配になった。
たしかに、本書はたった二章で構成されている。
が、何と文末のバリエーションを増やすという、そこに一点集中する。
この微視的な視点から、しかし、文章全体とは言えないが、複数の文をつなげる技へと導かれる。
足元を見て歩いていたら、思いがけないところへ出ていた自分を発見したかのような気持ちだ。
第一章は日本語文の文末表現が単色的になる理由が述べられる。
書き手が語り手の -
Posted by ブクログ
「レトリック」とは、言葉を上手に使って効果的に表現することです。例え(比喩)、擬人法、リフレイン(繰り返し)などは詩を勉強した時に習ったこともあると思います。
それらの表現技法を使うことで、読んでいて理解が深まったりイメージが広がったりする経験をしたことはあるのではないでしょうか。
これはそのようなレトリックを30種類取り上げて、その効果をまとめた本です。
この本の良いところは、実際に使われている小説の一節を引用しながら解説してくれるところです。
例えば、清少納言や夏目漱石、宮部みゆきの作品などを扱っています。実際の作品が取り上げられているので、その効果がよく分かります。既にその作品を読んだ -
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「文末変えなきゃ(使命感)」
をこじらせた結果が、今の自分の文体なわけで。
デス・マス調とダ・デアル調の混合や体言止め、三点リーダーや、「~て。」「~で。」で文を切ったりと、まあ野放図にやってるわけですが、この『書くための文章読本』の文末の分析と具体的な表現技法の紹介は、文章を書くことが好きな人にとっては、読んで損の無い本だと思います。
内容については結構ハード。第1章の助詞と文末の関係性。あるいは文章の意味合いと文末の関係性をカメラや主体性に例えて、解説するあたりは割とすんなりついて行けましたが、2章後半の引用文に関しての分析はなかなかに頭がこんがらがりました。
でも一方で、専門的なと -
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日本語で書かれる文章にあって、文末が単調になるという著者の問題提起には同感できる。そして、単調な文章は、読者の眠気を誘発するという指摘に首肯せざるをえない。
この文末単調問題をさまざまなレトリックを駆使し、回避することで、さらには文章に力を与えることにもなると著者は述べている。もちろんレトリックとして提示される手法は、一通りではない。これらを駆使できれば、書かれた文章には力が宿るだろう。日本語が持つ語順に由来して起こる文末単調問題という宿痾には、気づいてはいたけれども、これまで対策を考えたことはなかった。本書を読んで理解した。文章を書くときに、都度、「気をつける」程度の精神論的対応しかできてい -
Posted by ブクログ
隠喩や直喩などポピュラーなレトリック表現から、
撞着法や含意法などの、
説明があってこそはっきり気がついたというような
レトリック表現まで、
30に分類して紹介・説明する本です。
もともと、
こうやってブログを書くひとではありましたが、
小説を書くようになって、
レトリック(修辞技法)というものを知りたい!
と思うようになってきたのです。
それで、この本を読みました。
さすが、言葉を扱う本なだけあって、
文章が巧みでわかりやすく、おもしろかったです。
とくに緩叙法の効果には、
そういやそうなんだよなあ、
とあらためて気がつかされました。
誇張法とちがって、控えめに、おさえていうことで、
逆 -
Posted by ブクログ
とてもよくまとめられ、かつ、ジュニア向けに分かりやすさも兼ね備えている本。
三十のレトリックを挙げ、それぞれの効果を説明しているのだけど、なるほど、こんなに意識せず使っているものがあったとは!
学校でも触れるレトリックの数は大体決まっているのに、教科書に出てくる作品の一節にはこんなレトリックが使われていたのかと改めて感動。
知ることって、大切だなあ。
作者の意図する所を読もうと思えば、レトリックの知識は欠かせないのだろう。
なぜそこに、そのレトリックを使ったかということが、読みの礎になると学んだ。
本当にそうなのだと思う。
瀬戸賢一さんの本はもう一冊手に入れたので、まだこの世界に浸るこ -