瀬戸賢一のレビュー一覧

  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    文章を書く時に、日本語の語尾は単一になりがちです。拙い読書の記録、感想を書いている私自身常日頃感じているところです。(ほら、です です している・・)
    そんな悩みを、さまざまな文例も紹介しながら解消してくださる素敵な本なのです。読んだだけで文章が良くなるわけではありませんが、私自身もっと自由に言葉を...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    単調になりがちな日本語の文末にバリエーションを持たせるための具体的な解決策が提示されている。

    ・動詞五段活用の終止形をアクセントに使う。文尾の「る」を避けたいなら、ラ行以外の動詞、デス・マス調の「す」を重ねたくないなら、サ行以外の動詞を現在形で使う。
    ・補助動詞を上手に使う。「思う」を「思い出す」...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    以前、他の本の感想でも書いた記憶がありますが、文章を書く際に迷うのが、「だ・である調」か、「です・ます調」か、という点。
    前者では、淡白な表現になりがちで、後者では、「です」で終わることの多いこと多いこと。

    文字通り、日本語について回るこの文末の表現は、歴史的観点から見ても、多くのライターを悩ませ...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    文章を書く際に悩ましいのが『文末問題』。単調になりがちな文末を解消するための技法やテクニックを文学小説を引用しながら紹介している本。ネチネチと文末技法を追っていく熱量がすごい本です。

    最初の方は難しくて挫折しそうでしたが、ちょっと読み飛ばしつつ読み進めていくと発見があったりして面白くなってきました...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    開始:2022/10/26
    終了:2022/10/28

    感想
    この人の本はいつもそうなのだが、読むと日本語が頭の中でバラける。小説、解説、歌詞。あらゆる文章の末に目が行き、書くのも読むのも四苦八苦。
  • おいしい味の表現術(インターナショナル新書)
    味の言語化を意識することで、料理をより味わえそうだ

    味評価表現
     うまいのかまずいのか
      どのように
    味覚表現
     基本五味
      甘
      酸
      塩、辛
      苦、渋
      旨
    共感覚表現
     視、聴、嗅、触
      垂直、水平、奥行き
    味まわり表現
     素材、調理プロセス、料理、食べ手
      時間、場所

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  • おいしい味の表現術(インターナショナル新書)
    飲食店と同様、食のライターの世界もなかなか競争が激しい、とライターの友人に聞いたことがある。とっつきやすい分野だし、やりたい人も多いのだろう。

    本書は「コク・キレ・のどごし」といった言葉の正体にせまったり、グルメ漫画、カレーやラーメンといったメジャーどころの用例…、さまざまなアプローチでプロの味の...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    最近ブログやTwitterを始めたことで直面した問題が「文末」です。どうしても「です・ます・ました」で終わってしまって単調になりがちでした。

    本書はそんな文末問題を解決してくれる1冊。
    たくさんの名文を引用しながら、文末の変化の付け方や技法を解説してくれます。

    これから本を読むときは文末にも着目...続きを読む
  • 時間の言語学 ──メタファーから読みとく
    時間表現を精査して、人が時間をどのように認識しているかをモデル化していく。

    時間を川の流れのようなものとイメージし、主体はその川の中にある。(河畔に立つというモデルもある。)
    その場合、未来と過去はどちらにあるか?

    実はどちらもある。
    今から数日経った日を指して言う言い方に「○日後」といえると同...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    いろいろな意味で、発見が多かった。

    文章の書き方指南――?
    どのような材料を、どのような切り口で、どんな構成で書くのかを教える。
    こんなイメージ。
    新書としても薄めのボリュームで扱いきれるのかと、人様のことながら心配になった。

    たしかに、本書はたった二章で構成されている。
    が、何と文末のバリエー...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    「文末変えなきゃ(使命感)」

    をこじらせた結果が、今の自分の文体なわけで。
    デス・マス調とダ・デアル調の混合や体言止め、三点リーダーや、「~て。」「~で。」で文を切ったりと、まあ野放図にやってるわけですが、この『書くための文章読本』の文末の分析と具体的な表現技法の紹介は、文章を書くことが好きな人に...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    知り合いの編集の方からおすすめしていただいた。

    単調になりがちな、日本語文末のバリエーションをテーマに掘り下げていて面白かった。ビジネスライティングですぐに役立つ、というより、文章表現の引き出しが増える良書でした。近代文学の引用が多く、原作が読みたくなる。
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    文末。視点。読者の取り込み
    小説などのものを書こうとしている人にとっては留意事項として心にとめておく
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
    日本語で書かれる文章にあって、文末が単調になるという著者の問題提起には同感できる。そして、単調な文章は、読者の眠気を誘発するという指摘に首肯せざるをえない。
    この文末単調問題をさまざまなレトリックを駆使し、回避することで、さらには文章に力を与えることにもなると著者は述べている。もちろんレトリックとし...続きを読む
  • おいしい味の表現術(インターナショナル新書)
    <目次>
     序章   ことばから味へ・味からことばへ
    第1部  ことばの味~ことばから味へ
     第1章  コク・キレ・のどごし
     第2章  「生」の味と魅力
     第3章  味の「宝石箱」のヒミツ
     第4章  女の「うまい」・男の「おいしい」~男性しか「うまい」を言わないのか?
    第2部  味のことば~味か...続きを読む
  • おいしい味の表現術(インターナショナル新書)
    普段何気なく使っている味ことば、あまり意識していないケースが多いが、その味ことばを分解し、様々な角度から味の表現方法を分析している。五感の働きを駆使した味の表現も多く、味ことばを意識することで五感が研ぎすまされ、よりおいしさを感じられるようになるかもしれない。
  • おいしい味の表現術(インターナショナル新書)
    面白くないわけではないが、個人的な狙いとは違った。味を表す言葉、コク・キレ・のどごし、生、うまいとおいしいの違いなどを個別に扱った小論集。
  • おいしい味の表現術(インターナショナル新書)
    書評で知り、読んでみた。マンガや作品などから統計をとって、おいしい表現を客観的に知ることができる。お菓子の章は興味深く読めた。

    分担執筆の学術書なので、一貫した考えのエッセイのように、面白く話を展開するわけではない。トリビアを紹介する趣旨でもないので、人によっては求める物と乖離しているかもしれない...続きを読む
  • おいしい味の表現術(インターナショナル新書)
    おいしい味の表現術、最近の芸能人の食レポは「伝わらない」。 誰もが「うまい」「おいしい」だけで終わるからかも知れない。やはりこの書にある言葉の表現力は今後のネット社会で一層必要とされると感じた。それは、「本物の味」を如何に伝え、その味の商品を「食べたい」、如何に購入してもらえるか、お店に来てもらうか...続きを読む
  • 書くための文章読本(インターナショナル新書)
     多様な文末表現の重要性とその具体的な手法の解説を中心に据えた、あるようでなかった文章読本。

     内容的にはあまり目新しいものはなかったが、文例が豊富で楽しく読める。そして何より本書の文章の文末自体が「踊って」おり、その効果を読み手として実感できる。

     高尚だが読んでも血肉にならないような文章読本...続きを読む