大野裕之のレビュー一覧

  • ディズニーとチャップリン~エンタメビジネスを生んだ巨人~

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    皆が知ってるあのミッキーマウスは実は喜劇王チャップリンから影響を受けていたって知っていましたか?
    時に師匠と弟子、時に親しい友人のようにお互い切磋琢磨していったチャーリー・チャップリンとウォルト・ディズニーの意外な接点の数々。
    そしてキャラクターと著作権の重要性に早々に気付いていた2人のビジネス視点等を学べる、エンタメ好き必読の1冊がコチラ

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    2023年09月16日
  • ビジネスと人生に効く 教養としてのチャップリン

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    今まで観てこなかったチャップリンの映画を観てみたくなった。センスとカリスマ性の人だと思ったら貧困層出身の完璧主義の人で学ぶことがたくさんあった。

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    2023年02月25日
  • ビジネスと人生に効く 教養としてのチャップリン

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    チャップリンという偉大な人の出生やどのような偉業を成し遂げたのかがよくわかる本でした。僕がこの本を読むきっかけは天才はいかにして生まれたのかという点です。その点でこの本はチャップリンが産まれてから死ぬまでの歴史を書いていてとても見応えがありました。母ハンナの愛と生まれた頃から劇団や音楽など一流のものを肌で感じ、経験してきたからこそチャップリンという髭とスティックのアイコン、圧倒的な演技力が生まれたと思います。失敗や挫折なども書かれていますが、愛と経験は何にも変え難い素晴らしいものだったと思います。

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    2023年02月12日
  • ビジネスと人生に効く 教養としてのチャップリン

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    著者のチャップリン愛が感じられる一冊。
    本物のコメディにはインテリジェンスを感じるのは、やはりチャップリンの手掛けた作品が軸にあるからだ。
    悲劇と喜劇は裏表の関係だし、見る人もどこかに自分を投影するから心から笑えるし、笑い飛ばす事で救われる。

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    2022年12月27日
  • ビジネスと人生に効く 教養としてのチャップリン

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    ネタバレ

    表題はこれでもかと昨今の売れ筋をなぞるそれだが
    あまり散見することもなかったこういった領野の研究者のあり方や、チャップリンという特異的な人物についての骨太の内容は、実利的なメリットを追求する必要もないほどには修飾せずとも好奇の滋養に満ちているのは疑いないだろう。

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    2022年12月12日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    ネタバレ

    チャップリンとヒトラー
    メディアとイメージの世界大戦

    著者 大野裕之
    岩波書店
    2015年6月25日 発行


    9月ごろに読んだ本。
    著者は1974年生まれで、10年以上前に仕事でお会いした時にはすでに、若くして世界屈指のチャップリン研究家と言われていた。京都でミュージカル劇団も主宰している。
    最初に著者は「本書は二人の伝記ではない。本書は、チャップリンとヒトラーの〈闘い〉を描く。」と宣言している。1889年に4日違いで生まれた2人は、20世紀でもっとも愛された男ともっとも憎まれた男になった。この本を読むまで、チャップリンの「独裁者」は喜劇というビジネスと多少の正義感で作られたように思ってい

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    2021年03月17日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    同年に生まれた喜劇王チャップリンとヒトラーは、世界に対する表現行動から見ると対照的であった。本書は、主にチャップリンの『独裁者』が生まれるまでの創作過程を綿密に追うことで描いている。20世紀の2つの大戦をつなぐ時代にキャリアの成長期を経験した二人は、自分が世界に何をもたらしうるかについて、深く考え、実際に大きな影響を及ぼしたわけだが、そのベクトルは異なる向きであり、表現活動は対立せざるをえなかった。
    本書は、最近「どこまで言って委員会」で露出の増えた大野氏の、芸術創造に関する学術の香りが漂う力作だと思う。クリエーターという人種が、一つの作品を作るためにどれだけ熟考を重ね推敲を繰り返し努力するも

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    2021年02月11日
  • 京都のおねだん

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    京都を題材とする紹介本は、多種多様、さまざまな階層や切り口があるが、この大野氏の本は、今まであまり出会わなかったユニークな視点で、価値が高い。京都の現代文化のエッセンスを形成する層と著者との、ダイレクトなコネクションを通じて、地元民の目からみてもとんでもなく深い領域に達しているように思える。観光目線や歴史憧れや町並み佇まい陶酔型でもない、クラシカルだがバイタルな京都の息のようなものを、わかりやすくチラ見させてくれる面白い本。

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    2020年11月19日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    右にヒトラー、左にチャップリンを配した表紙絵が印象的である。
    映画『独裁者』(The Great Dictator)が公開された1940年のイギリスの雑誌("All Family News Magazine")の表紙絵である。
    片や、20世紀最大の恐怖の独裁者、片や、数々の不朽の名作を生んだ喜劇王。
    実はこの2人、1889年4月、わずか4日違いで誕生している。
    長じて似たようなチョビ髭を生やした2人だが、その生涯が非常に異なることは周知のとおりである。
    本作では、映画『独裁者』を軸に、チャーリー・チャップリンがアドルフ・ヒトラーに挑んだ「闘い」に迫る。

    チャップリンが監督

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    2020年07月06日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    ・チャプリンはキャラクターイメージの概念を発見した人物。肖像権確立させた。
    ・トーキーに対抗するために「街の灯」全般にみずから作曲した音楽と効果音をつけて「サウンド版」として公開した。チャーリが声を出した瞬間にそれまでのイメージを壊してしまうから。
    ・世界旅行中にしたためた「経済解決論」と題した論文でヨーロッパ通貨統合を唱えてその通貨を「リーグ」と名付けていた。
    私は独裁者たちに関する映画製作を断念したという間違った新聞報道のためにはっきりと述べておきたい。
    ・「私は、この映画を作るというもとの決心から揺らいだことはない。私がこのアイデアを諦めたという類の報道は、過去・現在、そして未来において

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    2018年12月09日
  • 京都のおねだん

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    人によってはものすごくノスタルジーをくすぐる本。ただ、おねだんを探るというコンセプトが途中から崩れているのと、紹介されているのはあまり一般的に縁のある「京都」ではない気がしないでもない……もっとも、そういう細かいことはあまり気にせず読む方が面白いと思います。

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    2018年07月22日
  • 京都のおねだん

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    摩訶不思議な京都のねだんについて,精力的な調査に基づく事実を披露している好著だ.第3章の「絶滅危惧種のおねだん」が面白かった.確かに旦那,公家,仕出しなどの価値は何物にも代えがたい重要なものだと感じた.第4章の舞妓や芸妓のおねだんはなかなか公開されないようだが,ここでは事例紹介がある.面白い.

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    2017年12月14日
  • 京都のおねだん

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    <目次>
    プロローグ
    第1章   食のおねだん
    第2章   季節のおねだん
    第3章   絶滅危惧種のおねだん
    第4章   舞妓・芸妓のおねだん、すなわち京都のおねだん
    エピローグ

    <内容>
    大阪生まれ、京都の大学を出てそのまま京都に住む、脚本家・プロデューサーの方の本。芸術系の人で京都住まいが長く、著名になると、京都でも「顔パス」に近づくらしい。
    それはともかく、あったようでなかった本。タイトルを真に受けてはいけない。お値段のこともあるが、京都の文化論になっている(と言っていいのだろうか?)。「レモンケーキ」と梶井基次郎の『檸檬』の関係、抹茶パフェの由来、柊屋とチャップリン、紅葉の隠れスポッ

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    2017年04月26日
  • 京都のおねだん

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    京都という独特の土地柄を、「おねだん」という視点から、著者の言われるRPGという感覚で体験するように読むことができます。体験するようにすっと一気に楽しく読むことができました。京都に来て感じた違和感は、排他的だったり妙に優しかったりとありますが、その理由の一部を知ることができるのではないでしょうか。具体的に値段を知ることができる内容ではなく、京都でのいろいろな買物を体験できるという着眼点で、なるほどと思いながら読ませていただきました。いろんな京都本はありますが、それらとはちょっとずれた視点からの書き方であり、それゆえよりディープに京都を知ることができるのではないかと思います。

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    2017年04月20日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    生年月日が数日違いの喜劇王と独裁者。映画『独裁者』をめぐる戦い。メディアの力の強さ、恐さをを知る者。

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    2016年01月04日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    4日違いで生まれた、チャップリンとヒトラー。髭のカタチが結びつけた、その因果をチャップリンの「独裁者」を軸に語り尽くしている。いちばんうなずかされたのは、「独裁者」のデタラメドイツ語に都合のいい通訳がついていることの指摘。ドキュメンタリー映画にはご都合は盛り込まれている、毒が含まれていることを、自らのテリトリーである「映像」をも笑い飛ばしながら、毒で毒を制している。マクルーハン尾「メディアはメッセージである」というコトバを引用しながら、ナチスの「ドキュメンタリー映画」が存在する、という時点でそこには洗脳の、愛国への盲進へのメッセージが含まれている。ラスト、ハンナが「HEAR」ではなく「LIST

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    2015年10月31日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    独裁者が作られた歴史的、政治的背景とチャプリンが受けていたプレッシャーがよくわかる。とても読みやすくて楽しみながら読めた。
    チャプリンがヒトラーを「役者」として評価する発言をしていたというのが印象的。

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    2015年09月26日
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦

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    かつて見た映画「独裁者」を思い出しながら読んだ。この映画がまさにヒットラー全盛期に創られたということは驚きである。ヒットラーが破れた後であれば、どんな反ナチスの映画も創られただろうが、同時代の政治家をあそこまで笑い者にするとは。チャップリンだからこそ出来たことだろうし、まさにこの映画のヒットにより、ヒットラーに勝ったのである。

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    2015年09月14日
  • ディズニーとチャップリン~エンタメビジネスを生んだ巨人~

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    チャップリンに詳しい方には、彼の偉大さがよく伝わる本だと思うが、私はチャップリンの映画をほとんど知らなかったためあまりよくわからなかった。ディズニーは結構好きなので、戦争との関わり方や思っていたウォルトディズニーと実際のディズニーはやや乖離があった(ストライキへの対応や映画ビジネスへの関わり方)点について興味深かった。

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    2024年01月21日
  • ビジネスと人生に効く 教養としてのチャップリン

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    「Humor over Rumor」という言葉を思い出した。
    ユーモアは噂を超越するし、脅威をも凌駕するんだなと。

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    2023年08月17日