Ajimitaのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スイーツ好きの作者の本領が余す無く発揮された逸品。
いやあ楽しませて頂きました。
ケーキ屋さんにストーリーテラーとは何ぞやと思ったけど、なるほどねえ。
でも実際にそんな人がいたらちょっと引くかも^^
そしてこれは飯テロいや、スイーツテロだな。
そのケーキ食べたくなるじゃないか!
いくつかの短編の中で、シャイなスイーツ好きくんがオフ会で知り合った人と意気投合する話が、自分たち本好きのオフ会を見ているようでまじ共感した。
シェフの糖花さんとカタリベさんの出逢いのお話も好きだなあ。
それにしてもカタリベさんは堅物なのかそれともMなのか分からんな^^
そしてシェフの妹くんが実に良い味出している。 -
ネタバレ 購入済み
SFから日常系まで色々
やはり短編形式じゃ難しいのか、ガチで泣ける印象は無かったです。
中盤のSF「きみにクローバーの花束を」なんかはモロに泣き要素狙ってる感じなんですけどね。まあ全体的に死別ネタ主体ではありますが、少しひねったお話が多いので、露骨に涙を期待しないほうがいいかも。
純粋に切ない系アンソロジーとして楽しんだほうがいいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ江戸時代から続く和紙の製品工房の孫とそこで働く、弟子の恋愛物語。和紙がテーマだからか、どこか日本らしい物語だったが、物語の進展がなかなか進まず読みづらかった。和紙は、今どき売れないだろうと思っていたが、春夏秋冬製品を変えて売っていることを知った。
和紙の春夏秋冬別売れるもの
春→和紙の柄のペンケースや手帳、和紙の柄を入れたハーバリウムのガラスボールペン、透かし彫り風の付箋、マスキングテープなど
夏→風車、風鈴、行灯(あんどん)、提灯(ちょうちん)などの飾り物
秋→神事に使う飾りや上品なお守りの包み紙、七五三に使われる千歳飴の包装や金太郎飴用のカジュアルな包装など
冬→障子紙やインテリア内装の -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は少年と妖怪の甘酸っぱい初恋?友情?話や契約夫婦に割り込むあやかしによる三角関係など、ドタバタはしつつもニヤニヤ読めていたのだが。
特に旦那さん視点のデート話は、本当にニヤニヤ。
ゆえに、後半の展開にはかなり驚かされた。
前半にも黄昏時に本性を表してしまうあやかしの話はあったけれども、まさかあんな展開になろうとは。
「あやかし屋敷」の持ち主に関する真相。
妊婦さんの正体。
そして、退魔師同士の対決に、ある人物たちの正体。
次から次へと設定やら真相やらが飛び出してくるので、後半の情報量は津波のようで溺れそうになった。
待って待って。
明かされた真相は哀しいものや切ない物もありながら、希望 -
Posted by ブクログ
ネタバレ泣きたい、恋愛小説。というと、病気の主人公の話が紹介されました。個人的には冒頭の参加型推理ゲームを通して主人公とヒロインが出会うところが、高校生のみなさんならやってみるのかな~と思いながら読みましたが。「記憶に残るのならいいの。でも携帯とかで記録してると、皆安心してよそ見するでしょ。後でちゃんと見返せばいいや、なんて言いながら、結局見もしないでデータだけたまってくでしょ?それが嫌なの。私はいつも、目の前にいる私のことをみてほしのに」主人公とヒロインの花火をみる場面「肉眼で見る以上に迫力のある映像なんてないのに。掌に収まるくらいの映像を残すたまに、視界いっぱいの花火を見逃してどうするの」
スマホ -
Posted by ブクログ
ネタバレ佐藤真白は、義肢のリハビリ専門病院で
事務スタッフとして働いている。
外見が生身の女性と寸分違わぬ精巧さで
作られているため、周囲には気づかれていないが、
実はある研究機関から送り込まれたアンドロイドだ。
ある日、院内の庭で散らばったカードを集めている
青年・響に声をかけられる。
響は事故で左腕を失い、義肢のリハビリのため
病院へやってきていた。
屈託なく笑う快活な響とのふれあいの中で、
真白の処理しきれない感情が生まれ始めて…。
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最後までお話の展開が読めないような作品でした。
どんでん返し