矢野利裕のレビュー一覧

  • 「国語」と出会いなおす

    Posted by ブクログ

    友人が海外で、日本語を教えて欲しいと頼まれ「私は日本語教師ではなく国語教師です。」と話したのを思い出す。
    義務教育で「国語」を皆が通過する中で、寄り添うものであるように。まず、知ること。考え学び続けることができるよう、努めたい。

    0
    2025年12月02日
  • 「国語」と出会いなおす

    Posted by ブクログ

    ●「文学」について考えるために「国語」と向き合い、「国語にとって文学とはなにか」あるいは「文学にとって国語とはなにか」という問いを通して、「文学/国語」のありかたを再設定しようと試みた本。
    ●その結論の一つとして、「『文学』とは、文字を通じて再獲得された《私》たちが互いにコミュニケーションをする場所である」ということを著者は導き出した。ただ、これは本書でも語られた国語の授業風景が多分に含まれたがゆえの結論だと感じた。物語の共同性という視点には同意できるが、文学というものは「《私》たちが互いにコミュニケーションの場所」というよりは、やはり個人的な営みと考える人の方が大勢ではないだろうか。

    0
    2025年11月14日
  • 「国語」と出会いなおす

    Posted by ブクログ

    国語教育を通じて我々は異なるインクのしみを眺めているはずが同じ「物語」を読んでいるように感じる共同性を獲得しており、読解に必要な常識を無意識に身につけているが、それは時に解釈の枷になっているかもしれないとハッとさせられた。

    0
    2025年10月26日
  • 「国語」と出会いなおす

    Posted by ブクログ

    国語嫌いが増えている現在、何をしたら国語が好きになるのだろうか、といつも思っている。文学と国語が切り離されている感じはしていたが、本書の指摘を読んで少しなるほどと思った。

    0
    2025年10月18日
  • 学校するからだ

    Posted by ブクログ

    それなりの期間を生きてきた人は、自分というものを持っている。著者もそうなのだが、彼は批評家という立場でもあるのであって、そういう意味では感覚を言葉にする技術にはたけている。そんな彼が教師という立場から、学校というものを批評する。教育論、というのとは違う気がする。いろいろと語られているが、おもしろいのは、そこにいる人たちについての描写だ。
    この本の中で試みられているのは、人や出来事と接したときに、著者自身が受けた印象や感覚といったものを、自分の考え方や知識といったものをもとに批評しつつ、なにかを受け入れたり発見したりするという工程だ。それは未知の体験、カオスであったものを丁寧に受け入れて分析することによって、自分の言葉で表現するという作業だと思う。
    本になるようなクオリティになっているのは、彼が批評家という職業でもあるからなのだが、我々素人も自分の感覚を掘り下げて言葉にしてみるのは大切なことだと思う。
    冒頭で述べられている「自分が生きられる場所についてしっかりと足もとから考えながら、少しずつ言葉を練り上げていくことが、まずは批評の条件ではないか。だとすれば、批評の言葉とは自分が生きられる空間の感触とともになければ嘘ではないか」。これは著者が批評家だからこういう言い方になるのだが、人は、それぞれ自分の生きる現実に対して、マインドフルネスに接して解像度を上げていく必要がある。そうすることによってはじめて見えてくるものというのがあると思う。

    0
    2023年04月23日
  • 学校するからだ

    Posted by ブクログ

    面白いタイトル。紹介されていて購入。

    現在の勤務校で働いて一年目、大地讃頌の歌の練習で「君たちの歌声は全然大地に根差していない!」と言った台詞に対し、このように述べる。

    「自分が生徒だったらムカつくかもなと思いながらも、1年目の新米教員としては『よくこんな言葉がスラスラと出てくるなあ。しかも、講堂に響き渡る大声で』と、感心せざるをえなかった。
    こういう言葉を聞くと、教員としての身体を獲得している人だな、と思う。このような教員的身体に対しては、どこか嘘くささを感じて反発する人もいると想像するが(僕も学生時代はそうだった)、一方で、こういう大仰な身体性こそがある種の信頼を育んだりすることもあるから、一概に評価は難しい」

    真正面から受け止めていいのか、やや斜めな感じもするのだけど、個人的にはよく分かる。
    ずっと生徒の側でいたわけなのに、先生はいつ、先生っぽさを獲得するんだろう。
    そして、ぽさがある種の信頼と結び付く人と、ぽさはあるのに見透かされる人の違いはなんなんだろう……。

    0
    2023年03月08日
  • ジャニーズと日本

    Posted by ブクログ

    あなたの知らないジャニーズの歴史がここに。

    ジャニーズが何を求めてきたのか。何を表現しようとしてきたのか。そのすべてはわからないけれど、ジャニー喜多川氏のルーツがアメリカにあることからのアメリカ的なショービジネス志向やジャポニズムは、説明を受けるとなるほどと思うことも。

    この本が出た後にジャニーズ事務所は大きな変化があった。今も激動している。ここからが正念場なのでは、と思う。

    0
    2020年07月11日
  • ジャニーズと日本

    Posted by ブクログ

    ジャニー氏のアメリカ的ルーツからジャニーズにおける「王道」が定義づけられているのがおもしろい。Johnny's WorldとかABC座のトンチキさが理解できたような気になれるよ!☆
    が、筆者はSMAPに思い入れがあるのでしょう、(2016年12月刊でまだ三人の退所も決まっていない頃)後半はそんな「王道」ではないからこそ最初で最後の「国民的」アイドルになった彼らの処遇についての私怨がにじみでててもったいないと感じた。

    0
    2018年01月12日
  • ジャニーズと日本

    Posted by ブクログ

    なかなか。
    ジャニーズ事務所の歴史が知りたくて読んでみた。
    ジャニー喜多川さんはアメリカ人だったんだ。
    宝塚に影響を受け、メンバーの教育に力を入れているとか。
    アメリカと日本の良いとこどり、柔軟な対応が今につながっているのか。
    まだ、お元気らしいが、高齢でもあり、次世代でどうなるかが難しいそう。

    0
    2017年02月04日
  • ジャニーズと日本

    Posted by ブクログ

    <目次>
    はじめに
    第1章  ジャニーズとはなにか
    第2章  ジャニーズ結成~初代ジャニーズ、フォーリーブス
    第3章  郷ひろみからディスコへ~郷ひろみ、田原俊彦、少年隊
    第4章  それぞれのアメリカ~冬の時代、近藤真彦、ザ・グッバイ
    第5章  80年代とジャパニズム~シブがき隊、光GENJI、忍者、関ジャニ∞
    第6章  SMAPが開拓した道~SMAP、TOKIO、V6、Kinki Kids
    第7章  ジャニーズがもたらしたもの~嵐、次世代、そして再びSMAP
    おわりに

    <内容>
    ジャニーズ事務所のアイドルの歴史を追いかけながら、日本の音楽の歴史を語るもの。社会学書というよりも音楽書のような分析をしている(著者の略歴にも”DJ"という仕事が書かれている)。ただ、ジャニー喜多川が移民2世で、日本に「民主主義」を持ち込んだ(例えば、ジャニーズのアイドルは顔よりも”個性”が重視されているなど)とし、一方で途中までは「自我」が目覚めないうちが、「アイドル」だという話もある(「自我」が目覚めるとジャニーズ事務所を辞めたりする)。音楽的にも、局のコンセプトなども分析されていて、それなりに面白い。このタイミングで出版されている、他の「SMAP」本がどんな内容かはわからないが、この本は「SMAP」解散騒動の前から執筆されていたようなので、それを抑えた形で書かれている。

    0
    2016年12月31日