今井キラのレビュー一覧

  • 乙女の本棚 女生徒

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    自分しか知らないと思っていた感覚が沢山描かれていて、恥ずかしくなった。今井キラさんのイラストが可愛くてページをめくるのが楽しかった。心に残る一冊。

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    2021年07月29日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    考えてることを全部文字に起こしたような、つらつらとした文体がずっと続くため人によっては読みにくいと思うかも。自分は他人の考えを覗けた気がして、そして少し共感できるところもあって、女生徒と呼応できた気がした。

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    2025年09月10日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    今井キラの絵が少女の目が無感情で、原文通りなのに、違った印象を与えてくれる。名作短編というのはこういうことができるから、いいよな。

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    2025年06月14日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    うん、これは確かに乙女の本棚だ。絵も内容にふさわしい。
    今の乙女も共感できるのではないか。いや、自分は乙女ではないので、実際のところはわからないのだけれども。少なくとも初老の男にそう思わせるだけの「女生徒」が、そこにはいたね。
    スマホなどの、今の女生徒に欠かせないアイテムが出てこないことだけが、現役作家との違いかな。
    今だったら、芥川賞を受賞できるかもね。

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    2025年06月14日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    これは「大人の絵本」。(そのまんま笑)

    その昔深夜にやっていたそっちの意味じゃなくてね。(知らなくて興味ある方は調べてみてもいいけど、結果に責任は持ちません笑)

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    2025年05月13日
  • 杯(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    十二歳ぐらいの七人の少女がきゃいきゃいやっていたところに現れた、十四五と思われる西洋人形のような"平和の破壊者"。

    少女たちと同じように、彼女も泉を汲んで飲もうとするのだが、取り出した杯は黒ずんでいて馬鹿に小さく、少女たちの大きな銀の杯とくらべてずいぶん見劣りがする。
    少女たちはそれを口々に貶しながらも、哀れみから「あたいのを借そうかしら」と差し出すが——

    「わたくしの杯は大きくはございません。それでもわたくしはわたくしの杯で戴きます」

    という凜とした主張は、なにかしら人生に対する訓戒のように思えた。
    パステルかつメルヘンながら毒を感じる今井キラさんの絵が、森鴎外の文

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    2025年05月01日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    この短編は初めて読んだ。やはり太宰府の描く少女は好きだな。いじらしいし、いやなことはいやだと言うし。
    少女に共感しつつ読んだ。

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    2024年10月24日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    自分が“女生徒”くらいの年齢だった頃を思い返しながら読みました。今の歳でも、分かるなぁということが詰まっていましたが、若い頃に読んでいたら分かりすぎ、共鳴し過ぎて何かが狂っていたかもなあとも。

    今井キラ先生の画が美しすぎます。儚く、物憂げなイラストは文章と相まっていっそう美しく、ため息が出る程です。

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    2024年06月22日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    今井キラさんの装画が見事にマッチ。
    ペールトーンの柔らかな色合いが、すごく好みだった。
    誰かを待つ、待ち人が誰だか分からないけど待つ。
    そんなことも遠い昔にあったかも、と思いながら読んだ。

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    2024年02月12日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    もっとなごやかな、ぱっと明るい、素晴らしいもの。
    彼女は誰を、何を待っているのだろうか。
    ある日偶々その駅で出会って、忘れることのできない人か、それとも戦争も、何の不安もない穏やかな日常か。
    想像が膨らみます。
    一人ひとりそれぞれに忘れられない記憶、あと一度でいいから会いたい人、そんな存在があると思います。
    だからこそ、心に染みる作品なのかなぁと思いました。

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    2023年12月01日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    〈乙女の本棚シリーズ〉
    太宰治+今井キラ

    あさ、目をさますときの気持ちは、面白い。の書き出しで始まる女生徒。
    1日の出来事で感じたことを言葉にしている。
    その言葉ひとつひとつが音符のようでリズムを感じる。

    女生徒ならではの女に関する言葉も鋭い。

    草をむしっては、形はちっとも違っていないのに、いじらしい草と、にくにくしい草と、どうしてこう、ちゃんとわかれているのだろう。
    理屈はないんだ。女の好ききらいなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う。

    けさ、電車で隣り合わせた厚化粧のおばさんをも思い出す。ああ、汚い、汚い。女は、いやだ。
    自分が女だけに、女の中にある不潔さが、よくわかって、歯ぎしり

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    2023年09月16日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    乙女の本棚シリーズ、記念すべき第一作目。
    少女の朝目覚めてから眠るまでの一日、その心象を描いた作品。
    少女というには時間が経ちすぎたけれど、「ああこんなこと考えていたな」と懐かしく思う箇所もあれば「今もこんなことで悩んでるな」と成長してない自分に辟易したりする、それくらい人の心に丁寧で気持ちに寄り添う物語。

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    2023年06月28日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    太宰治の作品のなかで最も好きな作品。

    得体の知れない何かを待っている私。
    何を待っているのか、わからないけれど、毎日何かを待ち続ける私。

    そんな私がいることを忘れないでくださいって、怖いなと思いつつ。

    人間なら誰しも、何かを待っているし、何かを待っている私に気づいてほしいっていう気持ちがあるのではないでしょうか。

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    2023年04月28日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    「一体、私は、誰を待っているのだろう。はっきりした形のものはない。たた、もやもやしている」
    この一文から言いようのない焦りや不安を感じて、現代人が抱えている言いようのない不安を表しているような感じがした。
    理解が難しいけれど面白い作品

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    2023年02月18日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    イラストが華やかで、ロリィタワールドの様な雰囲気はなかなかいいなと思った。主人公を取り巻く環境、主人公の考えが想像つく。

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    2022年04月23日
  • 杯(乙女の本棚)

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    いわゆる文豪といわれる方々の本を普段読まないからか、内容の理解はできていないと思います。ただイラストが綺麗で、なんとなくわかった気になって楽しめます。

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    2025年08月22日
  • 杯(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    それぞれ自分の杯を持った女の子達のお話。

    七人の日本人の女の子達と、一人の外国の女の子。杯の形や大きさ、色の違いは、おそらく何かを示唆しているんだろうと思ったんですが…よく分かりませんでした。うーん、森鴎外は何を表現したかったんだろう。

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    2025年07月30日
  • 杯(乙女の本棚)

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    森鷗外なんて普段読みませんが、イラストに惹かれて。
    女子が集まると「からかい」「いじり」みたいなの起きますよね。集団だと強くなっちゃうみたいな……。
    第八の娘から聞き慣れない言語が出た事で、関わるのをやめた。
    作品を深く理解するのは難しい〜!

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    2025年07月27日
  • 杯(乙女の本棚)

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    森鷗外文学忌、鷗外忌
    1910年明治43年 中央公論初出

    藍色の浴衣の七人の少女達
    それぞれ銀の杯を持ち
    泉の水を汲んで飲む
    杯には「自然」の二文字
    最後に西洋の少女が小さい黒い杯で水を汲む

    解説等で「自然」が自然主義文学の表現としたりするが、それにしてもそれではあまりお洒落でない
    おそらく少女達の人数にも舞台が湧き出でる泉であることにも意味があるのだろうとは思う
    そこに突然二文字だけが具体的
    日本人の徒党を組む的な性格に対する抵抗心?
    今井キラさんのロリータっぽい森鷗外

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    2025年07月09日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    ある女生徒の朝起きてから、夜眠るまでの日常を描いた短編。
    ひたすら眼にしたものに対する感想、ちょっとした不満など女生徒が頭の中で考えている事をとりとめもなく書き連ねている。
    太宰のイメージとは正反対の乙女感丸出しの作品。
    今井キラさんのイラストと相まってまさに“乙女”の本棚に相応しい作品だなと感じた!

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    2025年06月18日