八木敏雄のレビュー一覧

  • 白鯨 上

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    パトスとロゴスごたまぜで、たっぷり大盛りいっちょうあがり! キャラ立ちすごい。流れだけでなくうんちくも面白い。

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    2009年10月04日
  • 白鯨 下

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    解説を読んでから、また読み直したくなった。
    モービィ・ディックとは何だったのか、それは白人の魂そのものである。普段は大きな姿で悠々と泳ぐ鯨が、一度攻撃されると狡猾で凄まじい反撃に出る…
    物語のキーアイテムが実は輪廻の輪の中で繋がっていて、第一章に戻るというのも面白い。思わずポイントの文章を見返してしまう…アクロイド殺し以来の動きをしてしまった。

    この小説の良さが分かりきらなかったのか、
    モームの『世界十大小説』でも読んで再勉強してこようと思う

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    2025年03月15日
  • 白鯨 中

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    この本は鯨と捕鯨に関するデータベースでもあるのだが、独白シーンなどは現代でいうオタクの単独講演会を聞かされているように思える。
    ストーリーも少しずつ進み、鯨のパワーや捕鯨に携わる人間の力強さを感じる。

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    2025年03月13日
  • 白鯨 上

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    古典的小説としてモームの『世界十大小説』にも名を連ねる本作、漫画『文豪ストレイドッグス』に出てきて気になったという安直な理由で購入

    冒頭の人物紹介でいきなりネタバレ?色々な本からの抜粋?で始まり混乱は多かったが、訳注など参照しながら理解を深めていく。鯨自体が神話的な存在であり、捕鯨の歴史が文化交流の歴史…といった史実や抽象的なサブストーリーもあり、『知識ごった煮』とはよく言ったものだと納得。
    そういえばドラクエ11の神話に出てくる乗り物ケトスも白鯨だったな…

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    2025年03月09日
  • 白鯨 中

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    この巻は物語に直接関わらぬ学術的記述が大半を占める。こうした百科事典の様な構成こそが特色とは理解しつつも鯨に対し著者ほど思い入れ無き小生は余り興が乗らず淡々と頁を繰る。本作を最後まで読み通すうえではここで匙を投げずに進めるか否かが鍵となろう

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    2025年02月14日
  • 白鯨 上

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    ネタバレ

    なかなか難しい。けど面白いです。出航までの準備期間というところでしょうか。いかにマッコウクジラが恐ろしくて偉大で強敵なのかという事は身体の芯から伝わりました。確かに、あんな巨大な海の主と対峙する事はとても勇気のいる事で、僕はとてもじゃないですが無理です。捕鯨船が世界の開拓を後押ししたというのは本当かもしれません。鯨を追いかけて数年間海の上で様々な世界中をまわるのだから。

    自分の勉強不足もあり、場面を正確に想像できてない時も多く、漢字も読み方が難しい字が多く、まだ物語を完全に楽しみきれてはいないですが、後編も楽しみです。

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    2024年06月11日
  • 白鯨 中

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    読んでいる時の面白さは勿論として、読むことで知ったこと(知識)や感じたこと(感情)を記録し、纏めて整理するために考える(思考)、その過程や結果の記録として、記憶に残すためにこの文章(書評)を書いている。そしてこれを書くことの意味を強く感じる。
    この小説は鯨や鯨漁ついてあらゆる角度から分析されていてその知識量たるや膨大である。特にマッコウ鯨のことについて、餌としてのオキアミやダイオウイカのこと、頭から噴き出す噴水のこと、セミ鯨との比較、そして世界の海でどのように生息しているかなど、とにかく詳しく描写されている。鯨の生態学の本のようだ。あとはキリがないので省くことにする。
    モビー・デックの独特の白

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    2023年10月12日
  • 白鯨 中

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    捕鯨にさほど興味がない人には結構しんどい中巻。腹一杯のところに容赦なく詰め込まれる鯨知識の数々。読み進めるコツは多少わからなくても我慢して進めること、巻頭の船の解説図をよく見返すこと、そして何より蘊蓄の内容よりもメルヴィルの語り口に着目すること。そうすれば知らぬ間に沼(舞台は海だけど)にはまり込んでいる。

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    2022年07月30日
  • 白鯨 下

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    鯨のことを知ることはできた。
    その他には人種や宗教に関する尊重というのか受け入れというのか。
    しかし全体としてこの小説と言えばいいのか語りと言うのかをどう捉えたらいいものか分かりかねている。

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    2020年11月21日
  • 白鯨 上

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    序盤以外は語り手が定まらず、視点がふわふわと漂って海の上に浮かんでいるように感じる。その頃には物語も海の上で、うまい具合に誘導されていると感じた。聖書や歴史からの引用や比喩がふんだんで、わかりにくいことも多いが、それがかえって丁寧に読ませる。もっと冒険物語かと思ったが、人間の内面を掘り下げたり哲学的なところもある。モービィ・ディックはまだ姿を現さないが、その伝説が好奇心をそそる。さらにエイハブ船長の未来が気になる。それにしても、長い長い序章である。

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    2020年04月29日
  • 白鯨 下

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    ようやく読み終わりました。いやー、長かった…
    …というか、これ、名作なんですかね??正直よく分かりません。もちろん、背景には宗教的な含意があったり、また、白鯨はまさに「白人」の集合的象徴であり、船の乗組員たちは「アメリカ合衆国」の縮図的象徴である等、色々な解釈があり得、深読みができるようですが、体裁的にはまさに大作の「奇書」。何なんでしょうね、これは…

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    2019年10月20日
  • 白鯨 上

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    上巻のみの感想を記すとすると,これはかなり難易度の高い小説。

    比喩表現がふんだんに盛り込まれており,その情景を詳細に現しているが,想像が追いつくかは読者に依る。

    まだ出航して間もない段階なので,これからの展開に期待したい。

    抹香鯨←マッコウクジラってこう書くんやね。漢字の勉強にもなりました。笑

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    2018年07月14日
  • 白鯨 下

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    ネタバレ

    クジラが好きになるような方向性はないとは思うけど、クジラの柄のついた手ぬぐいとか見たら、買おうかしらと思ってしまう。

    クジラ、船、捕鯨の知識、幾人かの登場人物についてピックアップしたエピソード。
    話があっちこっち飛んで、「このトークいる〜?」っていうのも多かったけど、全体的には楽しめた。

    エイハブvsモービィ・ディック。ひたすら白鯨を追う。
    ボートに乗って銛で突いてって、大きな鯨にそれでいいの?って。命がけ。
    戦いの時は壮大な迫力ある映像が浮かぶ。



    最後に悲惨な生き残りの戦いはなく(捕鯨において、生き残った者同士が食べる事件が実際にあった)最後は語り手一人イシュメールのみだったから丸

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    2018年06月15日
  • 白鯨 下

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    白鯨が姿を現し、エイハブ船長以下乗組員と壮絶な格闘シーンがこれでもかと言うほど続くものと期待していた私にとっては正直物足りないクライマックスでした。前置きが長すぎて、肩透かしにあった感じ。巻末の解説の物語学的構造にはびっくり。テキストとしてそれ程の魅力を内包しているのだろうか、私にはこのような読解はまったく大げさ過ぎるような気がしました。

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    2015年01月31日
  • 白鯨 中

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    メルヴィル氏は、まことに博覧強記にして饒舌であります。鯨と捕鯨に関する多くの知識を読者に伝えてくれます。ですから、モービィ・ディックの姿はまだ見えないのであります。

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    2015年01月17日
  • 白鯨 下

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    ずっと敬遠してきた本ですが、ブラッドベリの『緑の影、白い鯨』を読んだのを機に、チャレンジしてみることに。
    あまりに分厚いので読み通せるか心配になったけど、なかなか読めない理由はそこじゃなかった。話の途中で、とつぜん鯨に関する記述が延々と始ったり、真面目に読もうとすると根気が続かない。そういうところは読み飛ばし、本筋だけを追っていくという邪道な読み方になってしまいましたが、おかげでなんとか、息詰まるラストまでたどり着くことができました。
    最初から不吉な予感につきまとわれた死の船に君臨するエイハブ船長のキャラクターがとにかく圧倒的。そのすさまじい死にざまは、まるで映画を見るように目に浮かびます。そ

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    2014年09月07日
  • 白鯨 中

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    衒学というか、まさに鯨学。ストーリーだけ抜き出したら200ページくらいの1巻もので収まるんじゃねえかな、とか思いながら粛々と鯨学を読む。

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    2011年11月05日
  • 白鯨 上

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    白ゲイ。アッー!
    クイークェグ無双。キャラ立ちすぎでしょう。
    序盤ではあるけど、キリスト教をベースとした衒学によって、衒学とはもっとも相容れぬと言っていいほどかけ離れた、野蛮で粗野で血に塗れた捕鯨というテーマを扱うのかなー、とか思う。

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    2011年10月22日
  • 白鯨 上

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    鯨に特別な思いが無い為
    鯨に関する知識のページ等は飛ばしました。

    とても長いのですが
    船に関することなど
    緻密に書かれているので
    海が好きだったり船が好きだったりする人は
    ゆっくり想像しながら読めば
    味わえるんじゃないかと思います。

    私はせっかちなので無理でした。

    人物に関する印象としては
    スターバックは理性的で
    偏執的化身エイバム船長に色々もっともなことを
    言うけど一蹴されて
    周りもなんだか乗り気で一人浮いちゃいそうだし
    ちょっと可哀想だなーと思いました。
    逃げ場が無い海でこのポジションは相当
    きついと思いますね。
    クイークェグが面白いので読めました。

    先を読むかは決めてないですが

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    2011年09月28日
  • 白鯨 下

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    重厚で壮大な長編小説が読みたいと思って,白鯨に挑戦してみた。

    1巻の表紙をめくって,ピークオット号の航路と主要人物紹介を見たところ,航海の顛末がすべて明らかにされてしまっているではないかっ!若干ゲンナリしつつも,気合いで読み進める。

    個性的な登場人物の長ゼリフ(たいがい意味不明),鯨の生態に関する解説(古すぎて学術的価値が不明),捕鯨活動の詳細な描写(情景を思い描くことは困難)で埋め尽くされた3冊。これを31歳で書き上げた著者は凄いと思うけど,いかんせん読むのは苦痛。

    そのくせ,ラスボスとの戦いは,それまでの1000ページを軽く超す前振りに比べると,けっこうあっさり敗北し,唐突に物語終了

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    2011年09月17日