ソローのレビュー一覧

  • 森の生活 (ウォールデン) 下
    上巻ですでに深い感銘を受けていましたが、下巻(後半)はさらに感銘を受けました。特に最後の章「むすび」はそこだけでも人生指南書としての価値があります。ソローは悟りをひらいた人、物事の本質を掴んでいる人、仏教的にいうならば、彼岸の智慧を得た賢者と呼ぶにふさわしいでしょう。俗世間の名声や権力、お金は虚飾で...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    いまから170年ほど前の米国マサチューセッツ州における著者の生活記録になります。まず感動したのが当時の写真が多数掲載されていること。ウォールデン湖、その周辺の森だけでなく、近くの町(コンコード)の当時の写真が掲載されていて、なんとものどかな雰囲気を漂わせています。そして著者のソローですが、ハーバード...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    心にオアシスを持つための助けになる本.

    ほとんどの現代人は社会生活を営んでいるが,実は人間に最低限必要なものはほとんどない.食料や寝床があれば十分なはず.というアイデアを,そのまま実践してみた近代の哲学者のウィットに富んだ自然と人間の観察録.

    この本を読むたび,だいたいの悩みはどうでもよくなって...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 下
    名著です。何か、『隠遁生活のススメ』みたいな捉え方をされている向きもありますが、ソロー自身が

    『僕が森に行ったのは、思慮深く生き、人生で最も大事なことだけに向き合い、人生が僕に教えようとするものを僕が学びとれるかどうか、また死に臨んだときに、自分が本当に生きたと言えるのかどうかを、確かめるためだっ...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    名著です。何か、『隠遁生活のススメ』みたいな捉え方をされている向きもありますが、ソロー自身が

    『僕が森に行ったのは、思慮深く生き、人生で最も大事なことだけに向き合い、人生が僕に教えようとするものを僕が学びとれるかどうか、また死に臨んだときに、自分が本当に生きたと言えるのかどうかを、確かめるためだっ...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 下
    ウォールデンの森での生活の秋から春へかけて、そして圧巻の「むすび」。生き方はこれしかないと思っていないか?労働の奴隷となっていないか?人間には野生という強壮剤が必要だ。生活をもっと単純化すれば、貧しさは貧しさでなくなり、弱点は弱点でなくなるという考えかたも理解できるし、そうできればと思う反面、やはり...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    何より19世紀の人々も現代の我々より一層仕事や土地や様々なものに縛られ汲々と生きていた事に驚きます。 200年で進歩は無いのか? 
    自分で森の奥に家を建てて2年間暮らしながら思索を巡らすソロー。「訪問者」に出てくる樵が印象的。ミニマルな生活でいつも思うのは、1人で生活している人が実践する話だというこ...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    稼ぐために稼ぐ、日々をただ忙しなく過ごす送る多くの人々への悲痛な思いを、自然に囲まれた中で淡々と語る。

    僕たちは、
    生きるために生きている。

    それを忘れてはいけない。
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    ソローという人は今で言えば引きこもりかニートと言われかねない生活をしていた人だ。定職につかず結婚もせず、最小限の収入を得て多くの時間は思索にあてた。血がアウトドアの私はこの本を常に持ち歩いていた。
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    これまでに出会った本の中でも、最高の部類に入る一冊。
    ついに自分がやらなければならない仕事に出会った人間は、生活必需品(衣食住燃料)以外に必要なものはない。いつの頃からか、屋根裏部屋で埃(誇り)を被っていた仕事着が一着あれば足りる。

    ■学び
    ①自分のやるべき仕事は、人には依存しないものがよい。(陶...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 下
    私にはほんとうの豊かさが味わえる貧しさを与えてほしいものだ。p48

    努力からは叡智と純粋さが生まれ、怠惰からは無知と肉体的欲望が生まれる。学究にとって、肉体的欲望とは、だらけた精神の習慣である。不潔な人間は例外なく怠け者だ。ストーヴにかじりついていたり、日だまりに寝そべってたり、疲れてもいないのに...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    孔子「これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ。是れ知るなり」p25

    家を建てるのに要した諸々の費用。p91

    一片の良識のほうが、月の高さほどもある記念碑よりも後世に残す値打ちがある。p106

    「この世に幸福な者がいるとすれば、それは広大無辺の地平線を自由に愉しむ者たちだけなのだ...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    <28歳となった年、私は森に入った・・・2年2ヶ月2日の間の、自給自足による森での生活。>

    ヘンリー・デイビット・ソロー

    大きな物事が起こると価値観ががらりと変わることは良くあります。
    ひどく個人的な話なのだけれど、私にとって(私たちにとって?)3・11の東日本大震災はそういう“大きな物事”...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    大学生の頃に始めて読んだのだと思う。所々なんとなく鼻に付くところもあるけど、今でもたまに手にとって読めるようにしてある。論語、ブッダの言葉、自省録とこれが定番化している。
  • 森の生活 (ウォールデン) 下
    理想の生き方を実践するために森に小屋を立てて2年間暮らした中で得たソローの経験と思想。
    饒舌ながらも、くだけた流麗な語り口でさらさらと読める。ダジャレも見事な翻訳。

    美しい自然描写もあれど、力点はあくまで人はどう生きるべきかという問答。

    ウォールデン湖のように青いけど、少しばかりの生きる勇気と知...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    理想の生き方を実践するために森に小屋を立てて2年間暮らした中で得たソローの経験と思想。
    饒舌ながらも、くだけた流麗な語り口でさらさらと読める。ダジャレも見事な翻訳。

    美しい自然描写もあれど、力点はあくまで人はどう生きるべきかという問答。

    ウォールデン湖のように青いけど、少しばかりの生きる勇気と知...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    衣服も友人も、むやみに新しいものを求め、かえって面倒を背負い込んでないか。旧き良き物に繰り返し親しみ、古き良き友人を大切にせよ。物事はそう変わらない。変わるのは自分だ。▼自分の部屋にひとりでいる時より、外で他人の間に交っている時に寂しさを意識する。▼書物はそれが書かれたときと同じように思慮深く、注意...続きを読む
  • 森の生活 (ウォールデン) 下
    上巻に引き続き、具体的な植物や動物の名前などを多々用いて彼の体験した生活を臨場感も持って伝えているが、あまりにも具体的すぎて植物図鑑を読んでいるような気持ちになってしまう。
    しかし、所々、この世界に生きている人間として学ぶべき事をしっかりと記してくれている。
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    まだ途中だけど面白い
    テーブルの上に飾っておいた石灰石に「いや気がさして窓のそとへ投げ捨ててしまった」り、「(列車で)ビロードのクッションの上でひしめきあっているよりは、カボチャの上に座り、それを独占しているほうがずっといい」とか、本気なのかふざけてるのかどっちなんだ
  • 森の生活 (ウォールデン) 上
    昨年末、少し足を伸ばして、念願だった松江のartosbookstoreさんを訪問してきました!
    いやー、いい本屋さんだった。
    正味1時間弱滞在し、じっくり本を選んで、手元にやってきたのが、こちらの『森の生活』(上)です。

    著者のヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817-1862)は、アメリカの「詩...続きを読む