野澤千絵のレビュー一覧

  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    市街地再開発事業としてのタワマン建設に警鐘を鳴らす一冊
    本書に書かれているように区分所有者が多いタワマンは老朽化しても建て替えは困難でしょうし、長期的に見ると建物の高さ制限を厳しくしている地域のほうが活力を維持することができるのではないかと感じました。
    自治体や住民が、目先の税収増や利便性向上だけでなく、将来的なリスクも含めてまちのあり方を考えるためにもオススメの一冊です。
    自分は流し読みしましたが、東京圏でマンションや戸建てを購入しようとしてる方の参考になりそうな情報もありました。

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    2025年08月01日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    区分所有建物に住んでいる者としては、大規模修繕費用の不足と、それに伴う価値低下は他人事ではないと思って読んでいました。
    また、区分所有建物での合意形成の難しさが今後の都市開発の障害になる可能性もあるようで、多少は管理組合の活動にも興味を持つようにしなければと思った次第。
    タイトルにある将来の住宅事情が気になって取りましたが、実際に読んでみると、都市開発に当たって気を付けなければならない視点を得られる一冊でした。

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    2025年04月06日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    人口減少社会において必要な法整備が後手後手にまわっていることがよく分かった。
    自分の家族、あるいは自分の世代だけではなく未来の世代にどのような都市を街を残せるか、意識していきたい。

    著書が巻末にまとめた7つの対応策は以下の通り。
    1.自分たちのまちへの無関心・無意識をやめる
    2.住宅総量と居住地面積をこれ以上増やさない
    3.「それなりの」暮らしが成り立つ「まちのまとまり」をつくる
    4.住宅の立地誘導のための実効性ある仕組みをつくる
    5.今ある住宅・居住地の再生や更新を重視する
    6.住宅の終末期への対応策を早急に構築する
    7.もう一歩先の将来リスクを見極める

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    2024年07月16日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    自分の住んでいる街の様子をずっと見ていて漠然と感じていたことをきっちり説明してもらった気分。このままでは絶対まずいことも、だからといってすぐ解決できる問題でないことも、

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    2021年11月07日
  • 老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

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    いわゆる「空き家問題」の概要と現状、さらに将来の課題と既に行われている対策について広範かつ
    整然と記述されており大変わかりやすく面白く読めた。

    戸建て・マンション問わず家が余っているのになぜ新築住宅の建設は止まらないのかずっと不思議だったが、放棄された家の始末をきちんとしないと誰も勝手に処分出来ず’死んだ土地’が増え、新しい転入希望者を受け入れたくても受け入れられない、だから家を作って’生きた土地’を無理くり作る、という負のサイクルが見えてきた。

    が、この手法だといずれ空き家だらけでどうにもならなくなる事は自明。

    問題は深刻だが、かといって個人が出来る事はさして多くなく、せめて自分が元気

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    2021年04月25日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    規制緩和による現代的なスプロールや住宅の供給過剰が、社会にとって中長期的にいかに悪影響になるかということを、一般読者向けにわかりやすく(ややセンセーショナルに)解説された本。
    論文成果や自治体保有のデータに基づいて、誠実な著述がされているな、という印象でした。
    当方は都市計画コンサルながら、住民活動的なまちづくり分野に関心が偏っており、土地利用計画分野の素養が薄かったため手に取りましたが、期待以上の勉強になりました。

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    2020年05月05日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    住宅過剰社会の問題は影響範囲が広いので、皆が理解を深め議論しないといけないテーマですね。人ごとではあり得ません。

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    2020年01月11日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    近所にも、空き家が以前より確実に増えているのに、なぜ貸し出しにならないのか...。

    地方都市ですが、なぜ近隣には高層マンションが、次々と建つのか...。

    そして出身の過疎地域へ帰省のたびに感じる、年々荒廃していく印象と、新たな道の駅などで、人の流れが生まれ、試行錯誤の自治体の奮闘ぶり...。

    いろんな事を考えさせられました。
    他の本の言葉になりますが「計画的に縮む」ことを、行政が主導で、少し強制的に行う必要があるのではないか、と感じます。

    今後、水道網や送電、道路等、公共インフラの更新・維持に、莫大な時間と金額、労働力が必要になるのは目に見えていて、子どもたちの代に、莫大な負債を残すよ

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    2017年09月13日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    都市計画・スプロール現象の話。住宅を無法図に建てると街を維持できなくなるよという内容。住宅の量、質、立地について問題点をまとめている。最終章には改善策も述べられていて問題だけを提起している本でない点が素晴らしい。

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    2017年08月06日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    きわめて重要な視点だと思う。今トレンドとなっているコンパクトシティだのスマートシティだのは、開発屋、プラント屋、建設屋の視点で、かっこいいキーワードが乱立しているが、それ以前に、重要な問題がある。
    それは、今後の急激な人口減、農業従事者の減少、イエや家系というコンセプトの溶解、インフラ整備原資の決定的な不足などを踏まえて、土地不動産市場を野放図な状態から救い出すこと。地域空間についての公共意識を喚起できるように、そして、将来に継承できる都市デザインへと収束させることを重視した国・地域の政策体系を整えることだ。

    ところで、p133の水道管破裂事例にでてくる「湖西市」は、滋賀県ではなく、静岡県の

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    2018年10月19日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    2030-2040年に日本の住宅がどうなっているか。
    ひとつはこの頃に団塊世代が所有する住宅が中古マンション、中古戸建として大量に流通に出てくる。主に首都圏の駅名で流通量が増加する地域が地図付きであげられています。
    自分は首都圏に住む予定はないですが、地域の歴史(明暦の大火、関東大震災)からひもとかれていて読んでいておもしろかったです。
    首都圏で大きな災害となればその歴史が繰り返される可能性がある。
    もうひとつはマンション、特にタワーマンションはいかに売り抜けることが大事か。
    築30年になると2回目の大規模補修のタイミングになるが、資金的にも所有者の合意形成の点でもいまの仕組みのままではかなり

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    2025年09月25日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    とてもわかりやすい本でした。研究者の筆者が様々な調査に基づいて分析をした結果なので、おそらくこれが将来の予測になると思いました。
    大変ためになりました。

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    2025年04月13日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    今2025.04現在に都心に新築マンション買うのはリスキーだなと思いました。悲観的かもですが、日本の国力低下に伴い東京の不動産需要が下がる可能性のが高そう。2040くらいが買い時ですかね…

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    2025年04月12日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    過剰に住宅を供給することで回り続けることをやめられない社会。政策の問題はよく分かったけれど、個人としてはどうしたら良いのだろうか?

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    2020年09月08日
  • 老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

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    前著「老いる家 崩れる街」の続編的な書籍ですが、住宅過剰社会の問題に(どちらかといえば)マクロにフォーカスされていた前著よりも、「空き家の適切な取り扱い方法」というテーマに限定された内容でした。

    街に点在する空き家は、相続・税制度といった構造的な背景から生まれていきますが、空き家の増加は街の崩壊(防犯・防災・治安悪化ほか、エリア価値の低下)につながりかねません。そうした空き家を、うまく住宅市場や再活用に活かすための事例紹介がされています。
    特に、全米で展開されているランドバンクは注目に値すると感じましたが、そのための法制度的な環境整備がまだ日本は追いついていません。

    最後に、住宅を所有する

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    2020年05月09日
  • 老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

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    著者の前作と併せて、家の購入を考え始めた身としては非常に参考になる。
    また、実家は地方にあり、私も兄弟も大都市に住んでいるので、そういった意味でも今後を考える参考になった。
    これから人口が減っていく日本で、土地をいかに効率よく使っていくか。
    何にせよ、現状を変化させるにあたっての住民の合意形成ってとても難しいなあと思う。30年後、日本はどうなっているのか…。

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    2019年07月07日
  • 老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

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    不動産における相続放棄にまつわる諸問題や、海外の空き家バンクといった事例も興味深く読んだ。

    日本の各自治体がこの空き家問題にどう対処していくのか。

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    2019年06月18日
  • 老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

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    家を買う際には参考にすべきだと思う。
    また、相続で財産を取得するケースも一度の価値あり。

    不動産の業務に携わっており、日本のこれからの社会での空き家問題について危惧しています。建てる方、買う方など、行政に対しても景気が良くなれば、無制限に建てていいのかと考えさせられました。

    街中で見かける空き家や崩壊の恐れのある建物など、何が原因で起こっているのかを深く考えたことはなかったので、その原因について知ることができた。
    おそらく、相続した際に放棄すれば、結局は国に帰属するのだろうという誤った認識でした。

    自分がもし家を売る、買う場合にはその街が今後どのようになる場所なのかをイメージする事が大切

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    2019年05月20日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    前半の内容は、マンションに住んでる方はこれから必ず起こる問題を説明してくれているので必読です。空き家問題は、行政・市町村の近視的な対応で起こった人為的問題だとよくわかる。
    市街化調整区域や都市計画の規制緩和で人口密度が低くなり、道路・トンネル・橋・学校・ゴミ処理、回収・上下水道・電力・ガスなどのインフラ維持の財源が確保出来なくなり、持続不可能な街ができ、年金と同様に将来世代にツケを回すことになりつつある。
    各市町村は持続可能なコンパクトシティへの立地誘導の政策や規制を行い、将来世代が困らない様にしていただきたい。

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    2019年05月11日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    空き家増加が社会問題化しているのに新築が周辺でもどんどん建築されている。このような問題に都市計画、住宅政策といった視点から考察している一冊。事例を挙げて問題点を指摘し、最後には提案をしている。

    特に災害が起きる可能性がある立地に住宅を新築できていまう現状に嘆息。報道でもよく見るがなぜこのような土地に家を構えたのか、というケースもよくある。一定程度行政が規制できるようにすべきと思う。

    このような本を読んで国民の意識が変わっていくのが望ましいが、正直難しいと思うのでお上からの規制が必要だろうと思う。

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    2019年01月15日