野澤千絵のレビュー一覧

  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    人口は減少に転じているのに新築マンションラッシュとなっている不思議を解き明かす本。マンションが将来抱えるであろう各種問題にも言及していて勉強になる。中でもショックだったのは、相続放棄しても、相続予定遺産で何か問題あれば、その法的責任を相続放棄した人が取らなければいけないケースがあるとのこと。きちんと遺言を残して、然るべき人、遺産を集中する形で、相続放棄でない終わり方を考えておかなければならないと思った。

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    2018年11月12日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    ネタバレ

    「空き家問題」を耳にする機会は既に多くなっていて、ネットで検索すればその概要はすぐにヒットするようになってきた。
    この本はネットでよく目にしてモヤモヤ何か不安な都市部の集合住宅の老朽化やタワマンに関わるもの、郊外のベッドタウンの空き家問題をまとめて頭にすることができる。
    加えて、都市計画の規制緩和についても踏み込まれていて、問題が複雑にからまりあっていて簡単に解決できないことがよくわかる内容だった。
    最後の方策については、世間の意識を高める、対応策を構築する、という具体案がはっきりしないまとめ方だったのが少し残念だったが、それだけ問題が複雑だということだと思う。一つ一つに言及すると、それだけで

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    2018年02月26日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    この辺でもどんどん家が建ってていったい誰が住むんだろうと思うし、都会の真ん中の高層マンションとかも怖いなぁと思って見ていた。
    はっきり、なぜ怖いのか、が書いてある。

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    2017年12月09日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    後のことを考えない行政,儲け主義のデベロッパー,未来を棚上げにした都市計画に興味のない私達.特に老朽化したインフラのことを考えると,読んでいるだけで寒々しい気分になった.

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    2017年05月20日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    高齢化社会になり、家余りと言われているこの頃、それでも何故に住宅は増えているのか?そこには、個人の欲望だけでなはく、社会全体の問題も含んでいる事実が。内容は少し専門的な部分もありますが、疑問だったことが細かく書かれている点は、読むだけでも大きな価値があると思います。住宅問題は今始まった事ではありませんが、これからもっと考えなければならない一つなのでは。

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    2017年05月07日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    2025年 17冊目
    都市政策、住宅政策に対する問題提起は共感できる部分があり、中古住宅がどのエリアに多く流通されるかは興味深いものがあったが、各個人が2030年、2040年を見据え、どのように住み処を決めていくのが得策なのかは少しわかりにくかった。

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    2025年10月12日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    なぜこれほど住宅価格が上がっているのか。それは、「供給」と「需要」のアンマッチ。特に夫婦共働き世帯の増加が「駅近」物件のニーズを高めており、そのニーズに答えるために、地上に高く伸びるタワーマンションの建設を後押ししている。特に外国人にとっては、日本のタワマンは円安で割安、不動産売買に関わる法律や慣習がきちんと整備されているのに加え規制も少ないため買いやすい。しかし都心のタワマンも2040年には相続物件が大量発生していく。都心を中心に住宅のマクロ環境やトレンドを理解するのに役立った。あと、東京都の実感可処分所得が47都道府県中42位というのはなかなか衝撃的だった。

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    2025年08月03日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    東京近郊の都市政策を批判的に見つつ、2030-40年台のマンションの現状について予想。相続により土地建物が放出されるという予測に関しては頷ける。外国人が投機用に購入する傾向が続けば、人口減少局面でもマンションブームは続くか?それとも、少子化で建設業従事者が減って、新規着工どころではなくなるか。自分の行く末も含めて、考えないといけない。

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    2025年05月04日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    約十年前に書かれた本で、団塊世代が75歳になる2025年問題や東京オリンピックのことなどが将来の心配ごととして挙げられている。
    よもやコロナこととかオリンピックが延期開催されるなど想像もできなかった時期。
    タワマンが乱立し、億越えの販売に驚かない現実は、著者の想像以上かも。
    中央区の人口増加も、確認したら著者の予想通り。
    その後の実態はどうなのか気になる。

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    2025年03月22日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    【344冊目】国勢調査等を基に、2030年と2040年に首都圏で空き家が多く出るエリアをまとめたことで話題になった一冊。

     でも、本書の主眼は、現在の都市政策に疑問を投げかけることであり、紙幅の大半もそちらに割かれています。もちろん、その問題意識の導入は、東京で不動産が高騰し、庶民の手が届かなくなっていることにあることは言うまでもありません。

     近年は価格が高くて「買えない家」ばかりだという論調がたくさんありますが、「買いたくない家」もたくさんあるということは、見事な言語化だな!と思いました。買いたくない家が登場した理由はうろ覚えですが、やはり不動産の高騰も一因。とにかく高くなってしまった

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    2025年03月23日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    ネタバレ

    ここ最近の住宅高騰の理由や、これからの展望を知りたくて。

    以下、メモ。

    ■現在の住宅高騰の理由
    ・夫婦共働きの一般化により、都心近・駅近の物件に需要が集中。
    ・首都圏はすでに都市化しきっていて余地がなく、高コストの再開発事業(タワマン)の高額物件ばかりになってしまっている。
    ・とはいえ諸外国に比べるとお値打ちだし、外国人が購入するしばりもないので、投資用に買われているのも一因。

    ■現状
    ・地価上昇エリアは、全国では都市再生緊急整備区域。首都圏では都心までの移動時間が1時間以内、駅から徒歩圏内(800m圏内)
    ・「手が出ない住宅(高額)」と「手を出したくない住宅(災害危険エリア、耐震性に課

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    2025年02月17日
  • 2030―2040年 日本の土地と住宅

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    最近、「どこに住むか?」問題が家族で浮上しているので、読んでみました。

    なるほど。
    巷で言われている事は、データでも証明されているのですね。数字で証明されると、説得力があります。

    こちらの書籍を読んで、しばらくは現状維持、という結論になりました。
    かなり狭いのですが、我慢できるまでは今の場所に住み続けようと・・・。

    あと数年もすれば、住宅状況が変わってきそうですので、焦って今動かない方が良さそうです。

    それにしても、私の住みたい場所(複数ある)があと数年もすると、流通見込み物件が増加するようなんですよね・・・。
    問題は、それらの物件が「住みたい」住宅であるかどうか。
    この本を読むと分か

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    2025年01月16日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    人口減社会においてなぜ新築住宅が建ち続けているのかという疑問から手に取った。住宅会社や政治家の近視眼的(かつ切実)な思惑が理由であるわけだが、この複雑に絡み合った要因をとりほぐしながら、よりベターな方向に物事を進めていく難しさを痛切に感じた。
    「7世代先のことを考えよ」というネイティブアメリカンの教えを思い出すとともに、自らも経済主義に溺れる感覚に染まっていないかハッとさせられた。

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    2024年12月17日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    ネタバレ

    現代日本において無秩序に建てられ続ける住宅群、超高層マンション。空き家が増えているにも関わらず何故建てられ続けるのかという解説と、都市計画法等の法律や地方自治体の考え方や姿勢への問題提起、改善方策を示した一冊。

    都市部では空き家がどんどん増えているにも関わらず法規制の緩和や企業、地権者の思惑から郊外に新築住宅が建てられ続け、都市部でも一定の地域に超高層マンションが建てられ続ける。そのことによりインフラへ等への問題が出てきて効率の悪い街が出来上がる。例えば無秩序に郊外に住宅が広がっていった場合には公共下水道、電気、ガス、ゴミ収集、学校、病院、橋などの公共施設のメンテナンスなど対応しなければなら

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    2022年09月14日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    2019.08.20 ショッキングな内容。わかってはいるが、改めて突きつけられるとかなり焦る。このままでは都市は崩壊してしまう。厳しい現実だ。

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    2019年08月20日
  • 老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

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    特定空家や所有者不明の不動産、相続放棄、これらが将来の市町村の公共投資、税負担増をもたらす。
    救急車が1/3しか稼働しないとか、ゴミ収集の回数減など、連邦破産法が適用されたデトロイトの実例なんかは興味深い。

    将来、まちを「使える」ようにするための「素地」をつくる。
    そのために個人ができることは「住まいの終活」をすること。
    負動産の押し付け合いにならないように、対策が必要だ。

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    2019年07月26日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    タイトル通り
    東京の湾岸部、地方の農地などの規制緩和のために無秩序に建設される住宅
    地方で自動車がないとアクセス不能な住宅地が住民の世代交代が進まずゴーストタウン化する
    空き家には4種類ある「賃貸空き家」「売却用空き家」「二次的空き家(セカンドハウス用)」「その他空き家」。この内の「その他空き家」が多いと問題になる。
    戸建の場合、駅から近い場所に「その他空き家」が結構多くある。
    都市計画が建築規制と連動したいないため、あるいは都市計画がない地域が多いため、危険地域にも家が建てられ、スプロール化が止まらない。

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    2019年05月25日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    一旦返却、2017年12月に読み終わった。日本の未来は今から考えておかないとかなり危険。問題を先送りにしている気がしてならない。不動産屋も建設会社も食べていくためには今儲けないとしょうがないという理論。

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    2019年01月20日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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     都内に住んでいると分からないが、地方都市では車が無いと生活できない。
     では公共交通機関はないのかというと、大体のところはバスが走っている。
     しかしながら、たいてい誰も乗っていない。
     公共交通機関が撤退していったとき、車があるから大丈夫だといつまで言っていられるのか。

     本書は住宅過剰社会の末路というサブタイトルが付いている。
     少子高齢化で人口減少の未来は確定しているのに、住宅の新規着工件数が増えている。
     これは、ホント酷い話だと思う。
     特に、相続税圧縮の話に乗ってサブリースで田舎の畑にアパート建てちゃうっていう話は。
     駅からも、市街地からも遠い田舎に次々に着工するアパート群。

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    2018年03月10日
  • 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

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    まず、タワマンは買うな(古くなったときどうする、合意形成がまず不可能)。あと、空き家が増えていくのに、なぜこれまで宅地ではなかった場所に新築の家がどんどん建つのか、の理由を分かりやすく解説。日本人の新築びいきだけじゃなくて、制度的にその方が断然ラクになっている現状がある、と。

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    2018年02月05日