藤井咲耶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
喫茶店ナアレフの店長こと清野初音は、わけあって刑務所帰りのヤクザの組長・上総藍良の恋人として一緒に暮らしている。
もともと幼馴染みで、再会を果たしてから望まぬ身体の関係を強いられてきた清野がこうして上総の望みを受け入れている理由―それは外交官時代、本人も知らないうちに託されていたある情報が原因だった。
各国のエージェントに立て続けに拉致される清野の救出に、危険を顧みず向かう上総。それほどまでに狙われる機密とはいったい!?
警察庁の川端、上総組の弁護士・三島カップルを巻き込んで、事態は思わぬ方向へ…。
シリーズ第三弾・全編書き下ろし。
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やっと話が繋がった!!
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Posted by ブクログ
この作品のキーワードは、「コンプレックス」「エゴ」だと思います。
舞台が、演劇なのですが、人間関係がすごいです。
主人公の連城響生は、先行として活躍している天才戯曲家の榛原の「呪縛(コンプレックス)」に悩まされ続けていた。榛原の呪縛とは、自分の作品はどことなく彼の作品に似ている…彼を超えることが出来ない…というものだった。そんな中、街角で連城は路上で歌っていたある青年に心を奪われる。彼、葛川蛍の才能を見出し、自分だけの才能にしたいと思い、いつか自分が手がけた作品を演じて欲しいと思うも、蛍は榛原の戯曲を演じることを夢見ていて…。
連城は蛍の才能を愛し、自分のエゴを押し付けるもそれが中々