佐々木幹郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めて詩集というのを読みました。
この詩集は「生きる」「恋する」「悲しむ」がテーマのアンソロジーだそうです。
有名な「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」が子供の頃、何となく聞いて???な具合でしたが、一部始終を通して読むと、それが「空中ブランコ」と認識できる、イメージを集中すれば非常に理解はしやすいと感じました。
夕陽を「蜜柑」と例えるなど、現代人にはない想像力に触れて、次は全詩集を読みたくなりました。
中原中也という人物は、自然をとても愛した人なんだと感じました。
空や雪に憧れて、酒と煙草と立腹を愛し、可愛らしい色気が全体的に出ています。
フランス語のところは注訳が欲しかったかもしれません -
Posted by ブクログ
最近海外文学の比率高めで日本が恋しくなっていた。110円コーナー覗いてたら、そういえばこれ読んでなかったなと。
生きる、恋する、死ぬの3テーマに分けられた詩集。
有名なのは、
汚れつちまつた悲しみに…
これ昔日本語で遊ぼうでよく聞いていたな。当時はわからなかったけど、大人になってから読むとよく沁みてきた。
サーカス
かの有名な、ゆあーんゆよーんゆやゆよん。凡人には思いつかない言葉。
あとは、生い立ちの歌という詩が気になった。年代ごとに、私の上に降る雪は綿、霙、雹、吹雪、と変わっていってるのだけど、その年齢に何があったのか気になる。こんなにまじめに巻末の年表読んだの初めてかも笑
そし -
Posted by ブクログ
詩というものを一冊丸々読むのは初めての体験だった。
私は小説を読むとき、
その映像を頭で自分なりに描きながら読むことが多い。
そうでなければ、読み進めることが難しかったりする。
詩集というのはそういうことが難しいだろうと、
敬遠してきた。
この一冊を手に取ったのは、この表紙のためだ。
「文豪ストレイドックス」
とりあえず買ってみよう、と思って手に取った一冊。
読んでみて、ビックリだった。
この一つ一つの情景が映像になって頭の中に流れていった。
そして、とにかく次の詩、次の詩とページをめくる手が止まらなかった。
この後、どういう詩が書かれているのか気になって…
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Posted by ブクログ
ネタバレ詩人による、東京・大阪のバー、そして日本・スコットランドの蒸留所訪問記。
挿入されている写真が非常にうまく撮れており、現地の雰囲気がよく伝わってきます。(著者には申し訳ないですが、現地の風景・様子よりも著者の近影が印象に残る写真が多く、勿体無いように思いました)。
その通りだなと深く感心したのは、「スコットランドでお酒を飲むときの魅力。それを一言で言えば、夕陽に頬を照らされて飲む楽しみ、に尽きる。」という一節(p39)。
本書を読む少し前に訪れたスコットランドでは、緯度が高いために日没が遅く、夜7時や8時にようやくゆっくりと沈みかける太陽に照らされたウイスキーの緋色がとても印象的でした。