【感想・ネタバレ】中原中也 沈黙の音楽のレビュー

あらすじ

近代日本を代表する詩人の、自らへの自負と揶揄、表現者としての存在の不安がみなぎる作品の数々は、どこからやってきたのか。自身実作者ならではの繊細な視点で、詩や詩集誕生の瞬間(過程?)を目撃者の証言のように鮮やかに読み解く。生誕一一〇年、没後八〇年の今、研究の最新成果をも存分に盛り込んだスリリングな一冊。

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Posted by ブクログ

中原中也の詩を味わうというよりも、著者があとがきで書いているように、詩がどのようにできてきたか、ということを説明している。
 中也の詩を味わうのであれば別に詩集を読めばいいので、中也の詩についてより知りたい人向けのものである。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

第3章までのドライブ感が、第4章以降ぐっと落ちる。これはたぶん、著者がいちばん書きたかったことを書こうとして、書ききれなかったということではないかと推測する。
つまりは、いちばん書きたかったことを、未だ十分に著者が消化できていなかったということなのだろうと思われる。
前半がいい感じだっただけに、後半の空中分解しそうなところでかろうじて止まっているように感じられる部分は、まだ改訂して描かれる時を待っているのであろう。その際には、決して文芸評論にはならない記述を期待したい。

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2018年06月21日

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