中野量太のレビュー一覧

  • 浅田家!

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    実話を元に書かれている写真家の話ですが、すごく泣かされる一冊です。
    誰かにとって最高の思い出写真を撮るというところで、被写体になる家族への愛情など、心に突き刺さる場面が多々ありました。
    東日本大地震の後、被災地で写真を洗浄することで、写真の力ってすごいなと涙しました。
    ノンフィクション故のリアルな感情が届く作品だったので、かなりオススメです。

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    2026年05月06日
  • 浅田家!

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    220P

    中野 量太
    (なかの りょうた、1973年7月27日 - )は、日本の映画監督。京都府京都市出身。京都市立日吉ヶ丘高等学校、京都産業大学、日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。大学卒業後上京し、日本映画学校に入学し3年間映画製作を学ぶ。2000年、卒業制作『バンザイ人生まっ赤っ赤。』で、日本映画学校今村昌平賞、TAMA NEW WAVEグランプリなどを受賞。日本映画学校卒業後、映画・テレビの助監督やテレビのディレクターを経て、2006年に『ロケットパンチを君に!』で6年ぶりに監督を務め、ひろしま映像展グランプリ、水戸短篇映像祭準グランプリなど3つのグランプリを含む7つの賞を受賞した。2008年には文化庁若手映画作家育成プロジェクトに選出され、35mmフィルムで制作した短編映画『琥珀色のキラキラ』が高い評価を得る。2012年、自身初の長編映画『チチを撮りに』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012で国際長編コンペティション部門にて監督賞(日本人監督初)とSKIPシティアワードをW受賞。それに伴い、同作が「SKIPシティDシネマプロジェクト」第3弾作品として2013年2月16日に劇場公開され、さらに第63回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式招待された。以後も、同作は多数の国内外の映画祭に正式招待され、賞を受けたほか、監督自身も第5回TAMA映画賞最優秀新進監督賞、第35回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞、第23回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞した。2016年、『湯を沸かすほどの熱い愛』で商業映画デビューを果たすと、その年の国内の主要な映画賞を次々と受賞。高校時代の同級生にブラックマヨネーズの吉田敬やタレントの六車奈々がいる[1]。

    「浅田家はずっと、父が家を守ってきた。  食事の支度も洗濯も家事は全て父が行い、中学・高校時代は毎朝、父の作った弁当を持って学校に通っていた。今でこそ〈主夫〉という言葉が一般的になったけど、父が始めたおよそ三十五年前に、そんな言葉は無かったと思う。父の職業を聞かれるといつも答えに困ったけど、今思えば、父はやはり前衛的だったのかもしれない。  母は、看護師をしていて、ずっと浅田家の家計を支えてきた。 74歳になった今でも現役だ。仕事熱心で夜勤も多かったので、家では寝ているイメージが強かったけど、父と決めた、一日一食は必ず家族四人で食卓を囲む約束は、どんなに忙しくても絶対に破らなかった。職場の病院が近所だったので、時々、ナース服のまま走って帰って来て、食卓を囲んで、走って病院に戻っていた。  長男の僕は、高校を卒業後、いくつか職を転々としたけど、十一年前に結婚して、今は妻の実家が営む工務店で働いている。やんちゃな息子二人にも恵まれた。両親からも「幸宏が近所におって安心や」と言われているし、まぁ悪くない人生だと思う。」

    —『浅田家! (徳間文庫)』中野量太著

    「「に ーちゃん来て ~!  に ーちゃん早よ ~!」  演奏が止まり、少しして、ウクレレを持った幸宏が、階段上から顔を出し、「うっさいなぁ」  と文句を言うと、階段下の政志と目が合った。顎からタラリタラリと流血し、真っ赤に染まった右手を伸ばして助けを求める悍ましい姿の弟と。「うわっ!」  幸宏は、驚きと同時に、去年読んだ芥川龍之介の『蜘蛛の糸』が頭をよぎった。  階段下に、餓鬼がいる。「に ーちゃ ~ん!」  いや、やっぱり、弟だ。「お前、大丈夫か?!」」

    —『浅田家! (徳間文庫)』中野量太著

    「「そしたら、十秒後にシャッター切れるから。じゃあいくで、押した!」  セルフタイマーの音が、ピッピッピッと鳴り始める。  政志は、急いで自分のポジションに戻った。  もし、一生にあと一枚しかシャッターを切れないとしたら、僕は、家族を撮る。せっかくなので、最も浅田家らしいと思う姿で。  それが、 21歳の政志の出した答えだった。『カシャ!』」

    —『浅田家! (徳間文庫)』中野量太著

    「幸宏だって、警備会社の仕事が政志に合っているとは、正直、思っていない。でも、これ以上、親に心配を掛けたくはなかった。それに、自分には無いものを持っていると思う弟が、前に進もうとしないことが腹立たしかった。「母ちゃん、言葉には出さんけど、お前のことが心配で仕方ないって顔しとんで」 「……」「社長さんには、俺からも頭下げといたから、明後日の十三時に面接行け」 「……」  パンフレットを見たまま返事をしない政志に、幸宏は、悔しいが本音を言う。「お前の役割は何や?」  その言葉に、政志はやっと顔を上げた。「政志、また二人を喜ばしてやれよ。まずはちゃんと就職して」 「……」  政志は、再びパンフレットに目を戻し、納得したのか?  してないのか?  わからないくらい小さく頷いた。「明後日の十三時な、遅れんなよ。おやすみ」  幸宏は、優しく諭すようにそう言って、奥の部屋に戻った。」

    —『浅田家! (徳間文庫)』中野量太著

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    2026年02月14日
  • 浅田家!

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    ネタバレ

    フィルムがもっと好きになった本だった。

    携帯で簡単に撮れる写真。今の携帯だけでも、24,000以上の写真が入ってる。

    簡単に、何も思わずぱしゃっと撮れてしまう携帯と比べて、フィルムの良さは、1枚1枚を大事にできるところだと思う。現像するまでにちょっと時間がかかるから、現像したタイミングで思い出を振り返れるところも良い。

    不自由だからこその良さというか
    家族との思い出をもっと残したいなと思ったし、色んな人の笑顔の写真をもっと残したいとも思った。

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    2025年06月19日
  • 湯を沸かすほどの熱い愛

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    主人公、双葉は1年前に夫が失踪し経営していた銭湯は休業状態。学校でいじめられている娘を強く育てようとポジティブに奮闘していた。そんな時、体に異変を感じ病院に行ったときはすでに末期癌で余命2カ月だと宣告される。【絶対やっておくべきこと】を決めて動き出す。家族とは何か?病院の窓から見た家族で作ったピラミッドの場面は号泣!

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    2025年04月24日
  • 浅田家!

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    映画がとても良かったので長らく積読していました。
    お話はわかっているのにやっぱり何箇所も泣けました。


    登場人物が全員魅力的でした。
    特にお兄ちゃん最高だな。苦労も多いけれど、幸せ。
    我が家も男子二人なので、自分が老いてこの世を去るときにもこんなふうに子どもたちがお互い信頼できる関係だったら素敵だなと思います。

    余談ですが…
    読書中の私の脳内では、他のキャストはそのままなのに主人公が何故か仲野太賀くんになってました。なんか憎めない放蕩息子って感じがピッタリで。
    もちろんニノも良かったです!また何年か経ったら映画をもう一度観たいです。


    2011年
    その西暦を見るだけで胸がギュッとなりますが、その中でも2月までと3月以降では大きく世界が違っていて、物語の日付が進むほどに悲しみが先回りして心が辛かった。

    私の生まれ育った地域では、プレートとかの関係でいつか大きな地震が来ると昔から言われて避難訓練も多めだったのですが、まだそれは訪れていません。
    まだ被災したことのない私にできることは、喪失や憤りや葛藤や絶望の中でも何かできることをって頑張った人たちのことを知って、忘れずにいることだなと思います。

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    2024年07月31日
  • 浅田家!

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    一気に読んだ
    素敵な人たちに守られて、助けてもらって好きなことを全力でする、なんて素敵なの。
    優しさ、はやっぱり強さだった。

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    2021年12月23日
  • 浅田家!

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    ネタバレ

    家族たコスプレして写真を撮った写真集「浅田家」

    主人公の浅田政志が写真家として写真に向き合いながら前に進んでいく物語

    ・1枚しか撮れないとしたら何を撮るのか
    ・写真を通して誰を幸せにしたいのか
    ・父はどんな気持ちで写真を撮っていたのか
    ・写真が明日を生きる活力になるのか

    自分自身の葛藤、売れない時代の苦労、幸せな家族の写真、病気の息子を抱えた家族の写真、そして東北の震災。

    様々な経験の中で、写真を撮る意味に向き合いながら前を向いていく葛藤が心に残った。

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    2021年10月17日
  • 浅田家!

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    通学の電車で読んでいましたが、思わず涙がこぼれてしまった本です。
    写真1枚とっても、たくさんの人の想い出や気持ちがぎゅっと凝縮されている、そう気づきました。

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    2021年09月23日
  • 浅田家!

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    映画で見た買ったけど、見れなかった作品
    ★★★★★
    自分が、末っ子(3番目)ということで小さい頃の写真あんまりない。姉と兄で親のカメラ熱は盛り下がったらしい。いろんな写真残したい。

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    2021年08月17日
  • 浅田家!

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    久々に好きな本に会えました( ¨̮ )
    私も毎年年賀状写真を取っていたので、
    自分の家族が増えたらちゃんと
    毎年とりたいと思いました。
    後半は3.11の内容が書かれていて、
    心がいたみましたが最後は納得できる本でした。
    映画も見たい!

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    2021年07月13日
  • 浅田家!

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    映画を見に行きたかったけど、すぐ終わっていて見に行けなかったので、まずは本を。
    とても、よかったです。器用にいきられない政志を信じて見守り、ときにキメの一手を打ってくれる家族や周りの人あっての人生なのがよく伝わってきます。あまり、描写されてはいないけれど、ひしひしと伝わってくる。ご本人の写真集も拝見したいです!

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    2021年03月06日
  • 浅田家!

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    映画が話題になったので読んでみた。家族思いを写真で表現する、オリジナルを生み出し、震災を機に写真を見つめなおすことなる。一貫して人間思いで優しいストーリー

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    2020年12月23日
  • 浅田家!

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    自分のしごとの存在意義を考えることって、
    誰しもあると思うし、それをどう乗り越えるかって、岐路ですよね。
    ・
    家族写真で賞を取ったカメラマンが主人公のフィクション。
    コミカルに進む前半と、東日本大地震を描く後半で色が全然違います。どちらも好き。
    ・
    震災に打ちのめされ、写真が持つ意味を問い、カメラを持てなくなる苦悶よ。
    ・
    映画化もされてます。
    嵐の二宮くん&妻夫木くんで♡

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    2020年12月10日
  • 浅田家!

    購入済み

    写真と文字の力。

    浅田政志さんが撮る写真が明るく暖かいように、この小説を通して、浅田政志さんの温かく愛にあふれた人柄が伝わってくる。
    写真の力、言葉の力を感じた作品でした。

    それから自分の家族らしさについて考えました。

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    2020年11月09日
  • 湯を沸かすほどの熱い愛

    購入済み

    小説を映画化したのではなく、映画ができてから小説を書いたとのこと。
    私は映画を見たあとにこの小説を読みましたが、心情がより詳しく描かれていて購入して良かったと思いました。小説を読んだ後でまた映画も観たくなります笑

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    2020年09月25日
  • 湯を沸かすほどの熱い愛

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    銭湯を営む家のお話
    夫は1年前に「パチンコに行く」と言って失踪、高校生の娘はどうやら学校で軽いいじめに遭っているよう
    お母ちゃんはお母ちゃんで最近体調不良、そして一緒に住むことになった10歳の鮎子

    血のつながらない家族ものに殊更弱いんだよなぁ…
    特に、親に捨てられる系のがね
    あと、いじめものとかもね
    でもまぁ、これはそんな事とは関係なくよい話です


    視点がコロコロ変わる
    基本的に一つの章でお母ちゃん+もう一人、場合によってはプラスαといった感じ
    じっくりと落ち着いて読めないのはマイナスかな

    原作として映画が先なのか、小説が先なのかは謎
    でもどっちかって言ったら映画のノベライズという感じはするかな
    映画は省略されている部分が多い
    特に心情的な部分が小説よりは伝わってこない


    君江さんと話すところも良かったなぁ
    辻仁成の「冷静と情熱のあいだ」で芽実さんが親子なのにお父さんと共通言語を持たない事に感じた何かの逆バージョンに思った


    最後のところ、ホラーと解釈する人もいるという前情報があったのである程度展開は読めた
    個人的には愛なんじゃないかと思う
    最近見た映画の「万引き家族」に通じるものがある
    タイトルに偽りなしなんじゃないかな


    ただ、映画だけだと、なぜ家族がそんな行動を選択したのかが伝わってこないのでホラーに感じる
    お母ちゃんが銭湯をどれだけ大事に想っていたかが感じ取れるかどうかかね

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    2019年08月16日
  • 湯を沸かすほどの熱い愛

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    主人公のお母ちゃん、幸野双葉さん。これほど強くて暖かくて凄い人っているのでしょうか。ずいぶん泣きました。
    余命2ヶ月を宣告されたお母ちゃんが、死ぬまでに絶対やっておくべきことを次々に実行していく愛に溢れた物語です。登場人物みんなが暖かいです。

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    2019年04月24日
  • 湯を沸かすほどの熱い愛

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    少しの狂気めいたものがなければ愛は語れない。
    お母ちゃんは偉大だな。
    何度も涙が溢れそうになった。

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    2019年03月06日
  • 湯を沸かすほどの熱い愛

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    映画も本も本当に最高でした。
    お母さんのでっかくって深くて熱い愛に脱帽です。
    あ母さんに惹かれて近寄ってくる人たちがお母さんのお陰でどんどんといい方向に変わっていくのがとてもステキでした

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    2018年10月01日
  • 湯を沸かすほどの熱い愛

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    とにかく人の暖かさを感じた本。
    あんなふうに血が繋がっていなくても人のことを心から考えられる人間になりたい。
    散りばめられた暖かいストーリーにとにかく泣けた。

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    2017年05月28日