子竜螢のレビュー一覧
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2016年7月刊行。 沖縄知事選で沖縄独立を掲げる知事が思いの外高い得票率を持って誕生した。 その影に中国の息のかかった民族学の大家である大学教授そしてその後ろで手を引く中国特使と名乗る謎の人物。その知事の初登庁に時を合わせて沖縄本島並びに尖閣諸島にて中国の軍事行動が起こり、航空自衛隊と海上保安庁が対処するが、これは完全な罠であり中国に口実を与えるような状況が出来する。危急な状況と認識した総理大臣ご前線である石垣島を訪れたのを好機と捉えた沖縄知事は琉球国設立を宣言し独立国実現に向かったが、これは中国の描いた沖縄併合へのシナリオであり、大挙して空挺部隊を本当に導き入れる事態が出来する。事前に本島
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2017年1月上梓。シリーズ3作目で完結編である。このシリーズの背景にあるのは、沖縄の基地負担と沖縄の地政学上のリスク対応のバランスの問題である。このシリーズの発表後に発生したウクライナ問題は、地政学上不安定な地域にある地域が旧宗主国から独立を目指した場合は茨の道を歩まねばならないという厳然とした事実を突きつけた。沖縄においても中国という領土拡大を標榜する大国に隣接し、大国が軍事拡大を遂げて領土野心を隠さなくなった現在においてはウクライナの事案とリスクは同様であり、中国の野心を押し留めるカウンターバランスを持たない限り安寧とはいかない。現在では先島諸島に自衛隊駐屯地も作られて自衛隊の南西シフト
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2016年11月上梓。沖縄県が琉球国として独立するという知事の宣言は、その知事を選出した選挙からして中国の策謀であった。その宣言に即時、反応して中国軍の空挺部隊が沖縄本島に降り立ち、日本国の行政機関を解体していった。沖縄に駐屯する航空自衛隊の部隊は前線となる石垣島を中心とする先島諸島に展開中であり、完全に虚をつかれ状態となり、反撃攻勢の戦力確保のため陸上自衛隊も石垣島を目指して退避するに至り、本島在留はレンジャー2個中隊120人と密かにヤンバルにて訓練展開中のヒトマル式戦車一個大隊20両のみとなった。降下した中国約2000名と1/10のはんてを持って対峙しなければならない状況はどうみても劣勢で
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ロシアがウクライナに攻め込んで
ロシアがウクライナに攻め込んでいる今、この様な仮想戦記を読むとゾッとするような印象を受ける。仮想戦記では華々しい戦闘シーンを中心に描き出しているが、その裏側にある 政治 外交は、果たして最善を尽くしたと言えるのだろうか?この作品もその点をあくまで仮想戦記というカテゴリーの中ではあるが、かなり意識して描かれている作品だと思う。荒唐無稽な所も多いが。
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どっちつかずの労作
対英米戦を題材とした仮想戦記は、政治 外交 戦略 戦術 兵器など、ほぼすべての面で負けてしまった先の大戦の鬱憤を晴らそうとした作品群である。この作品は荒唐無稽なものが多い仮想戦記の中で「大戦艦同士の砲戦」という夢を実現させながら、しかもある程度のリアリティを保とうと苦労した様子がうかがえる。しかし、どっちつかずの労作 といった感は免れない。
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それでも栗田ターンは回る
太平洋戦争にて旧日本海軍が誇る連合艦隊が敗れ事実上壊滅したレイテ海戦。もしそこに大和型より超デカくて超対空カテぇ超ツエぇ浮沈戦艦がいたら?で始まる仮想戦記。
もし旅順軍港に広島・呉より巨大な建造ドッグを造り、大和型3番艦改め"悲劇の空母"信濃や未完に終わった大和型4番艦の代わりに大和型を超えるモンスター戦艦を作ったら?
…それでも作戦目的であったレイテ湾突入を行わず史実通り「謎の反転」をして戦場を離脱してしまう栗田艦隊の「歴史復元力」が味わい深い。
ま、ともかく、ドイツ降伏後も日本海軍が健在だった別世界線だから起こる対戦カード等、あまり深く考えずに大い -
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