ステファン トゥンベリのレビュー一覧

  • 兄弟の血―熊と踊れII 上

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    アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ『兄弟の血―熊と踊れII 上』ハヤカワ文庫。

    待望の続編の上巻。父親の暴力の呪縛から逃れるかのように銀行強盗を繰り返し、遂には刑務所に収監された3兄弟。長兄のレオも刑期を終えて塀の外に……傑作北欧犯罪小説『熊と踊れ』の続編である本書はこうしたシーンから始まり、一気に激しさを増していく。

    なかなか読ませてくれる。果たして、暴力と犯罪にまみれた家族の物語は下巻で完結するのか……

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    2018年10月03日
  • 熊と踊れ 下

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    緊迫の下巻。
    もう読んでてわかる、結末の感じに胸が締め付けられる。
    破滅への速度は緩まることなく加速していくだけ。
    これが実話を基にしているというのがまた驚きだ。

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    2025年07月21日
  • 熊と踊れ 上

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    スウェーデンを舞台にしたクライムサスペンスとでも言うべきだろうか。
    崩壊した家庭を生き抜いた三人の兄弟と
    読むからに危険思想な幼馴染を入れた四人組。
    その四人組がどん底を抜け出すために一世一代の強盗劇を繰り出す。

    実話を元にしていると言うが、これが実話だと言うのなら事実は小説よりも奇なり。
    ここまでぶっ飛んだ計画を立て、実行できるメンタルがすごい。
    上巻は、スピード感溢れる崩壊への序章といったところか。

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    2025年03月21日
  • 熊と踊れ 下

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    少ない登場人物ながらも、それぞれ個性的であり、生きている。
    フィクションを基にしたからこそ生きている気がする作品。再読。

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    2025年02月19日
  • 熊と踊れ 上

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    スウェーデンの話は初めて読みました。スウェーデンも靴を脱いで家に入るんだなあ。なんて話の筋とは関係ないところで関心したり・・・。実際にあった話を元に作られているそうで本当にドキドキします。下巻も楽しみです。

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    2024年09月20日
  • 熊と踊れ 下

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    クライム系で結構スピード感もあり兄弟の絆とかもいい

    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)最後のオチが悲しい

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]実話をもとにしてるから仕方ねえだろ

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    2024年08月29日
  • 熊と踊れ 上

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    クライム系で結構スピード感もあり兄弟の絆とかもいい

    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)最後のオチが悲しい

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]実話をもとにしてるから仕方ねえだろ

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    2024年08月29日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    幕切れは呆気ないが、とても面白かった。
    最悪の親父だが子供への愛は本物だったね。
    チクリ野郎という言葉が最後までレオの鎖となっていたんだね。

    お母さんがどんな心境だったのか知りたかったな。

    これだけの犯罪を犯した三兄弟が刑期を終え釈放されて普通に暮らしているというのがまた…

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    2024年06月30日
  • 熊と踊れ 上

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    ネタバレ

    面白い。翻訳とは思えないくらいスラスラ読めた。
    ただ、時代背景が今ひとつわからないが、こんな簡単に強盗は成立しないのでは?と思う。

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    2024年05月30日
  • 熊と踊れ 上

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    三兄弟と親友4人で軍の武器を奪い銀行強盗を実行。長いけどスピード感があって面白い。最後に不意に爆弾が爆発し、下巻にも期待。

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    2024年02月12日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下

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    ネタバレ

    いつも解説に共感しすぎてしまうから、読む前にさらっと感想を。

    創作って知ってるから割と心中穏やかなまま読めたが、結末…うーん…せつない…
    大切にしたいものは2組ともに兄弟(片方は母も含むが)、そして暴力を防ぎたい側と使うことに抵抗のないもの。
    ただ結末は大きく違い…
    切ない。最初に強盗に手を染めた理由が個人的にはなんとも否定し切れないが故にさらに…
    きっと読み返すことはないと思うが、久々に読んだ犯罪小説、暴力についてかなり考えさせられた。

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    2024年01月08日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上

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    『兄弟の血』は『熊と踊れ』とは違い、創作らしい。
    よかった、、レオがどんどん理解できない人になっていった気がする…
    ちょっと冗長な気もするけど、2組の兄弟どちらもメインとして進むようになるこの話も興味深い。

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    2024年01月08日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    読み終わってしまった…
    割とあっけない幕切れ…
    と思ったが、史実に基づいているし、こういった終わり方の方がある意味リアルなのかも知れない。

    父も少年時代の周りの人も兵役も込みで、暴力というものに触れさせられ続けていると感覚が変わってしまうものなのか。
    個人的には最終手段として持つのは良いと思うが、ひけらかすとなると、、
    守りたいものがあったとしても考えてしまうものはある。

    そして誰がドアを開けたせいで母が殴られたのかに関して、それぞれ自分のせいと本心から思っているあたり、本当に家族のことを思っていたんだなと…

    ただ、父親は最後印象が少しはかわったものの、不器用がすぎてもはや同情できなかっ

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    2024年01月06日
  • 熊と踊れ 上

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    実際にあった事件が元なのか…
    スウェーデンの話をきちんと読んだのは初めて。
    没入感がすごい。
    両親(主に父親)のせいでこんなにも兄弟仲が固く結ばれることがあるなんて…
    みんな憎めないが、たくさんの人を(そこまでの悪意はなさそうに)巻き込んでおり、なんとも言えない気持ちにもなる。
    割とページ数はあるが続きが気になって気になって暇さえあれば読んでしまう。
    下巻も楽しみ。

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    2024年01月04日
  • 熊と踊れ 上

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    【ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品】凶暴な父によって崩壊した家庭で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセントの三人兄弟。独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。その目的とは史上例のない銀行強盗計画を決行することだった――。連続する容赦無い襲撃。市警のブロンクス警部は、事件解決に執念を燃やすが……。はたして勝つのは兄弟か、警察か。スウェーデンを震撼させた実際の事件をモデルにした迫真の傑作。最高熱度の北欧ミステリ。

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    2022年11月24日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    最初から、最後は破滅で終わるのだろうと思っていた。
    だってこれ、実話をもとにしているのだもの。
    怪盗ルパンや二十面相とは違う。
    犯罪者をヒーローにするわけにはいかない。

    だけど、彼らは本当に成功し続けた強盗だったのか?
    確かに警察に尻尾は掴ませなかったが、いつも目標を下回る金額しか奪うことができなかった。
    そのことについてレオは一度でも考えたことがあるのだろうか。

    そしてレオは、家族は一致団結するのが当然と考えていたけれど、レオと弟たちは団結していたが、最初から一致なんてしていなかった。
    レオにはそれが見えていなかった。
    フェリックスが言ったとおり、彼らを統率するのが父親から長兄に代わった

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    2022年02月12日
  • 熊と踊れ 上

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    ネタバレ

    実際の事件をモデルにした、父親の暴力で育てられた兄弟が起こした、などの事前情報をついうっかり読んでしまって、読み始めるのがちょっと億劫だったけど、ページを開いたら一気呵成に読み終えてしまった。

    確かに父親の暴力シーンは読んでいて辛かった。
    まだたったの10歳のレオ、7歳のフェリックス、3歳のヴィンセント。
    父の暴力は子どもたちに向かうわけではない。
    けれど、少なくともレオとフェリックスは、父の暴力の気配を怖れながら育ったように見える。

    特にレオは、暴力を抑えられない父を、暴力に支配された男とみる。
    だから自分は決して暴力に支配されることがないよう、自分を律して生きてきた。

    で、何でそれが

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    2022年01月30日
  • 熊と踊れ 上

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    <上下二巻、併せての評です>

    過去と現在の出来事が、交互に語られる。親子の物語であり、家族の物語であり、類い稀な犯罪小説でもある。人はなぜ理に合わない犯罪に走るのか。やむにやまれぬ強迫観念に突き動かされた行為の裏に隠された過去が、記憶の鍵をこじ開け、じわりじわりと顔をのぞかせる。子ども時代からこだわり続ける抜け落ちた記憶。本当は誰がしたのか。物語が進むにつれ、次第に明らかになる真実。

    冒頭、四年ぶりに家族のもとに父が帰ってくる。ドアが開くなり、父は母親の顔を殴り、腹を蹴り、髪をつかんで引きずり倒し、なおも蹴り続ける。二人の間に体を入れ、止めようとする長男。その長男に「あとは頼んだぞ、レオナ

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    2021年09月12日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下

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    ただひたすらに復讐遂行に身を投じていく長兄レオ。練り上げられた奇襲作戦は着々と成功を収め、いよいよ「史上最大の強盗」は最終段階に突入した。そして、レオの協力者の正体を知ったブロンクス警部もまた、警官としての領域の限界へと突き進む。この戦いを終わらせるために…。暴力で繋がれた父と子の、そして流血に縛られた兄と弟の物語は、前人未踏の終着点へ!

    続編は完全なフィクションだとのこと。結末には意見が分かれるようだが、これはこれでよいと思う。

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    2021年05月12日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上

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    獄中で男たちが出会った。ひとりは連続銀行強盗犯。ひとりは終身刑の殺人者。共通点はふたつだ。“兄”であること。そして市警のヨン・ブロンクス警部を心の底から憎んでいること―時を経て、檻の中で育まれた復讐計画は史上最大の略奪作戦としてついに始動する。狙われる「存在しないもの」とは何か。そして彼らの“弟”たちもまた、暴力の舞踏へと駆り立てられてしまうのか?

    未読だった第二作を読む。このタッチがたまりません。下巻に続く。

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    2021年05月09日