山田昭男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(2013/2/21)
カンブリア宮殿で話題になった未来工業創業者の経営の考え方を綴った本。
タイトルはなんだかエキセントリックだが、本質はこの未来工業の社是ともいえる、
「常に考える」
にある。
カンブリアで村上龍が命令形の「考えよ」でなく「考える」という現在形にしたことがすごい、とべた褒めした
エピソードが載っているが、(実はたまたまらしいが)本当にそれは実感する。
管理職になったからとか、大会社だからとか、もともと自分にないものを前提に行動するから
おかしな管理をしたり、エラそうな行動をしたりするわけで、
もともと自分に備わっている良心、理性でものを考えて行動すれば、
まともな方向 -
Posted by ブクログ
非常に面白い経営論。
日本で1番休みが多い会社の社長が持論を分かりやすく書いてくれている。1文が短いのでテンポよく読める。
ホンレンソウ禁止など、驚くべきことがたくさん。
しかし、理由を聞くと納得する。
自分は相談役の肩書きだけどホンレンソウ禁止だから誰も相談に来ない、とか、ご本人は真面目に書いてあるかもしれないが、思わず笑ってしまうところが結構ある。
これはすべての働く人たちに読んでもらいたい本だ。
「喜ぶか、喜ばないか。ここが大事だ。喜べば、社員が100%自分の力を出そうと思うだろう。そこまでしてもらったのだから、がんばらないといけない、と思う。」
(p120)
いろいろ革新的なことが -
Posted by ブクログ
未来イズムについて知りたくて読書。
現在の社長は著者の創業者の長男。それだけ見ると、典型的な一族経営の会社なんだと思いがちだけど、現社長は4代目。間に2人社長がいたことになる。
残念ながら著者は本書の2年後に亡くなっているが、文章からも著者の性格がにじみ出ていて面白い。自身を愛くるしい顔、仏面など称していて笑わせてもらった。
本書を会社員など企業で働く立場で読むのか、経営者の立場として読むのかで感想や氣づきは違ってくると思う。
未来イズムの源は、「常に考える」。それから派生して節約倹約、朝令暮改大いに結構、改善の改善、試行錯誤を恐れないへとつながっていくのだろう。
同社は、ブラック企 -
Posted by ブクログ
ネタバレ売上目標さえ立てれば、会社は本当に儲かるのか? それなら経常利益がわずか年間4000万円をコンスタントに超える会社が、どうして日本にはこれほど少ないのだろうか
? 未来工業には、「お客さんの前に立ってこそ営業職」という考え方がある、あなたがお客さんなら、電話一本で注文をとろうとする人と、自分の会社や現場まで毎回きちんと足を運んでくれる人と、どちらを取引相手としてより信頼するだろうか、そこに営業という仕事の本質がある。もし、やってみて自分には合わないと思えば、捨てる前の状態にいったん戻し、あらためて考え直せばいい、その試行錯誤も未来イズムのひとつだ。小さな達成感と、新たに手にする楽しみの積み重ね -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目8箇所。世の中の97%と同じ働き方をしていたのでは、いつまでたってもうまくいかない、ならば、その方法の真逆をとことんやってみるまでだ。すぐれたアイデアに知識や才能はいらない、必要なのは「なぜ?」と思う感覚だ。未来工業の製品には、”日本初”がたくさんある、みな既存の製品にちょっとした工夫を加えただけだ。金儲けをしたかったら、ムダな金を使わないことだ、携帯やネットに使う金はムダ以外のなにものでもない、と私は思う。日本人は新しいものを発明する頭はゼロだけど、世界一腕がいい、と私は思っている、だから人がやっているものを真似して、さらにいいものにつくりかえて、どんどんばらまいている、たとえば
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Posted by ブクログ
岐阜県に本社のある、未来工業株式会社の創業者(現在は取締役相談役)山田昭男さんの痛快な経営指南書です。
もう開いた口が塞がらないと言ったらよいでしょうか、常識では考えられない経営学がポンポンでてきます。普通だったら、何バカなことを言ってるんだとなるところですが、何故か物凄く説得力があります。まったくブレのない、自信に満ちあふれた言葉ばかりで、一気に読むことが出来ます。
この本を読み終わって思うことは、今の日本は、常識と思って行動している中で、皆が苦しんでいる。ということは、その常識を疑ったほうがいいんじゃないかということ。常識だと思ってやっていることが、ただ人を縛っているだけで、まったく会