嶺岸信明のレビュー一覧
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麻雀の奥深さを学べる一冊
激闘篇の序盤。哲が強豪集う大会に挑む。嶺岸の迫真のバトル描写が、牌の衝突を視覚化。イカサマ師 vs 正統派の対立が白熱。
原作の名シーンを忠実に再現し、哲の苦悩と勝利の喜びが伝わる。
社会の暗部も織り交ぜ、深層心理を探る。麻雀の奥深さを学べる一冊。シリーズのクライマックスへ向かう勢いがあり、没入度が高い。
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ドラマチック
風雲篇へ移行し、哲の旅が本格化。
新たな敵役登場で、地方の雀荘を巡る。嶺岸の筆致が、田舎の風景と麻雀のコントラストを描く。心理戦の深化が魅力で、哲の戦略進化が見どころ。原作の続編要素を取り入れ、緊張の連続。人間の欲と野心が露わになり、ドラマチックである。 -
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麻雀を知らない人も楽しめる
哲とドサ健の絆が試される。凄腕の玄人たちとの連戦で、哲の腕が飛躍する。嶺岸のダイナミックな構図が、麻雀のスピード感を強調している。
イカサマの巧妙さと正統派の対比が面白い。原作のエッセンスを凝縮し、哲の冒険が広がる。脇役の個性が物語を豊かにし、ユーモラスなシーンも散見。博打の哲学が語られ、読後に余韻がある。劇画の魅力全開で、麻雀を知らない人も楽しめる。
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ギャンブル漫画を超える深みがあ
哲がバイニン・出目徳から秘伝のツミコミを伝授される。
ドサ健の雀荘を舞台に、複雑な人間関係が展開する。嶺岸の劇画が、汗と煙の充満した部屋の雰囲気を再現される。
イカサマ対決のスリルが高く、牌の配置や手の動きが詳細に描かれる。
原作の風刺的な視点が活き、戦後の混沌が印象的に描かれている。哲の内面的葛藤も掘り下げられ、単なるギャンブル漫画を超える深みがある。
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激突
哲が出目徳や他の強敵と激突。
イカサマの極意を学び、自身のスタイルを確立していく。戦後社会の闇を背景に、友情と裏切りが交錯する。
嶺岸の表現力で、牌の音や表情の微妙な変化が緊張を生んでいます。特に大規模な雀荘での対局シーンは圧巻ですね。
原作のエピソードを巧みに漫画化し、初心者も引き込むストーリーテリングが冴えています。
博打の興奮と人間模様が融合した一冊ですね。シリーズ中盤の転機として重要で、読み応え抜群です。
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シリーズの導入部として完璧
勤労動員で博打の味を知った哲が、終戦後一家を支えるためチンチロや麻雀の世界へと足を踏み入れていくことになる。
嶺岸の劇画タッチが、闇市の空気や牌の緊張感を活き活きと描き出しています。
イカサマ師ドサ健との出会い、スリリングな心理戦の駆け引きなど、麻雀のルールを知らなくても楽しめる人間ドラマが魅力となっています。
原作のピカレスク精神を忠実に再現し、哲の成長と博打の厳しさを描く。シリーズの導入部として完璧です。
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麻雀にはあまり詳しくないのですが、それでも面白かったです
リアルな雀荘と丁寧な描写とキャラクター
派手ではないのですが、これからを期待させる展開でした -
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現在でも通用する
かなり以前の作品であるが、ストーリー漫画としての値打ちは現在でも下がっていないと思う。扱っているテーマの一つ一つが現在でも通用する重大な問題をはらんでいると思う。スマホやSNSがない時代でも人の心は現在と変わっていないと思う。とはいうものの、流石に絵柄は古い。でも読みにくくはない。
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麻雀の打ち筋とか運ではなくて、別のものを描いている感じ。様々な麻雀の「場」を描いているというか…麻雀といえば、ヤクザっぽい作品が多い中、いろんな人の人間模様が見られて面白い。
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ありがとう
ずっと読み続けました。
大好きな漫画家と原作者のコンビでした。
登場人物に憧れました。またいつか、瞬や黒沢さんに会える時が来ることを楽しみにしています。
お疲れ様でした。 -
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児童虐待
・「あなた、まだ子供もいないんでしょ?それで何がわかるっていうの?」
・児童虐待には、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト(保護の怠慢ないし拒否)がある。
児童虐待は再発率や死亡率の高い《疾患》なのだ。
・「しつけ」と「折檻」は違う。一方的な虐待は、子供の心身の発達を遅らせ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などを引き起こす。
・家事、子育てからストレスをため込んで、発作的に暴力をふるってしまうケースが多い。
(だから、家庭を一方的にパートナーに押し付けてはいけない)
・虐待連鎖:親から暴力を受けた子供が親になった時、今度は自分の子供を傷つけてしまう。
親子間の虐待の連鎖。虐待する親の半数以上が、かつて子供の頃、虐待を受けていた。
・児童福祉法では、虐待をしている親からは、家庭裁判所の承認が得られれば、児童を適切な監護者に引き渡すことができる。
・子供は虐待により心、身体を傷つけられながらも、親の愛を求め続けるもの。
・誰もが完璧な母親になれるわけじゃない。
・『白雪姫』:毒りんごを食べてしまうお姫様の話。王妃が実の子である白雪姫を殺す。
そこには、母親が子供から捨てられる不安がある。
母親は自分が捨てられる前に「私(母親)が娘(白雪姫)を殺してやろう」と思う。
そんな迫害的な母親と、その母親に育てられた娘。そして、その母娘を傍観する父親との関係を描いた物語。
・迫害的母親と、放任主義の父親に育てられた、若い年ごろの女性は、自分自身では温かい家庭を築こうとすればするほど、
実母と同様に支配的で攻撃的な母親になってしまう。
・「子供が波に消えても、あなたの心の傷は消えないわよ。
あなたはただ過去に臆病なだけ。恐怖からの反動が、罪のないわが子を傷つけてしまっているのよ」
・「娘や、私が悪かった。お前は愛らしい娘だった。
この腹を痛めて産んだ子がどうして可愛くないわけがあろう。
魔がさしたのだよ。許しておくれ。あの時わたしは悪魔に取り憑かれていたのだよ」
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インターネット依存症
・インターネット依存症:現実の生活よりも、パソコンの中のネット上の生活の方がリアリティを持ち、
その世界が全てのベースになってしまう。食事は必要最小限のインスタントやレトルトなどで済ませ、
ネット外の生活を《オフラインの生活》と呼ぶ。
・特徴:①睡眠時間が削られる、②ネット以外の活動を無視する、③周囲からネット利用について苦情を言われる、
④接続していない時もネットのことばかり考えている、⑤ネットから抜け出そうと思っても、どうしてもできない
⑥少しだけ、と思って始めても、すぐに何時間も経ってしまう。
・コンピューターの中は、自分だけの電脳空間。
電脳空間でありながら、パソコンは心理的な機械だから、ちゃんと人間と会話ができ、
いつも明確な答えを出してくれる。それに慣れてしまうと、曖昧で感情的な人間関係がまどろっこしくなってしまう。
・ネット社会は匿名性が高く、本当の自分を隠して身を潜めていられるから、
子ども時代の第一反抗期に培われた個人人格要素がはっきりと出てしまう。
・ネット依存症になるタイプ:論理的傾向が強く、自己中心的な性格。
経済的には恵まれていても、心はいつも暗く閉じ込められている。
・ネット上では、誰もが心に抱いている変身願望を満たしてくれる。
・多重人格やドッペルゲンガー、解離性同一性障害の患者に共通すること:
心の奥に巣くっている強い憎しみと悲しみ。女性の性的な行為に対して異常な憎悪を抱く例の場合、
ほとんどが幼児期から少年期における両親との性的葛藤や虐待が原因。
・「お願い、怖くないから、そこから出てきて」
・ネットの世界は、大人になれない人間たちの《ネバーランド》。でもパソコンは魔法の箱ではない。
そのフレームの向こう側には、何千人もの同じ、孤独で淋しがり屋のアダルトチルドレンがいる。
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憑依
・憑依:人間の自我意識が失われ、自分の中に他の人格が入り込んで共存したり、
一方的に支配されたりすること。人格変換体験。同時的ニ重人格と継続的ニ重人格がある。
一過性に人格変換をきたし、本人はその信仰する神、タブー、悪魔、あるいは狐、狸などに相当する言語動作を行い、
平常の人格とは全く異なった状態を呈するもの。
・同時的ニ重人格:他の人格に支配されていることを病者が理解している。
・継続的ニ重人格:自己の人格が全く消失してしまう。
・鑑別が必要なのは、作為体験、化身妄想。
・作為体験:自己の行為が他者によって動かされ支配されている。
・化身妄想:自分は神であるなどと勝手に思い込む。
・憑依の特徴:ものが憑いたという妄想、興奮、錯乱、幻視、幻覚、自分が動物になったかのような行動。
そして意識狭窄と混濁による変化。
・コックリさん:一種の催眠現象。集団ヒステリーによる心因反応が、睡眠下で起こる自動書記や自動描画を引き起こしている。
若い女の子は占い遊びのつもりで気軽に行うが、実際は手足の不随意運動など様々な疾患を誘発する危険な行為。
・自身の身体に他の人格を憑依させることは、一種の防御反応。
人格を変換させることで、かろうじて精神のバランスを保って生きている。
・「治療はまだまだ続く。簡単には終わらない。
ただ一つだけ大きな進歩は、この絵が、誰かが憑依して描いたものではなく、
小学生の憑介クン自身が描いた絵だということ…」
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沈黙の叫び
・絵には不思議な力がある。
どんなに隠しても、必ずその人の深層心理が見えてしまう。
たとえ同じ絵でも、見る人によって好みや解釈はさまざま。
・スタンダール症候群:絵の中に引き込まれたり、絵を見ているうちに気を失ったりする現象。
作家のスタンダールがフィレンツェで、聖クローチェ教会の絵を見た時に、
冷や汗や吐き気に襲われ、不安感を覚え、幻覚を見た。
そのことから、絵を見ているうちに強い感情に支配され、自分を惨めに感じたり、
こんなことは早く忘れたいと思ったり、うつ状態になって人格が変化したりする現象。
・見る側の絵を揺さぶるからこそ、名画として後世に残っていく。
・問題は、その絵を見た人間が、抑圧されていた潜在的な性的倒錯を刺激された場合。
被害者側のマゾヒズムが、加害者側のサディズムを誘発し、結果的に犯罪事件を引き起こす可能性があること。
・心の病が逆にたぐいまれな傑作を生み出している例はたくさんある。
有名なのは、精神病院の入退院を繰り返し、37歳で拳銃自殺したヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。
・特に注目すべきは『叫び』を描いたエドワルド・ムンク。
彼の様々な絵からは、病的な不安神経症、高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症、被害妄想などがうかがえる。
・絵画というのは、口にできない心の中の声。それは、誰かに救いを求める《沈黙の叫び》。
・「目を逸らさないでッ!怖がらずに見つめるのッ!
逃げないで心の声を聞くの。逃げればまた絵に支配されてしまうわよ」
・「現代人は、誰もが何か心の病を抱えて生きている…それは決して恥ずかしいことじゃないの」
・ムンクの『叫び』には、絵の上空の一部に、ほとんど見えないくらいの小さな文字で、こう書かれている。
「これは狂人だけが描けた絵である。
私は二人の友人と道に沿って歩いていた。
太陽が沈んだ。空は血のように赤くなった。
私は一抹の憂鬱を感じた。そこに立ち止まり、死んだように疲れ果て、欄干にもたれた。
黒く青い入江と町の上には、血まみれの舌のような形の炎がかかっていた。
友人は先を行き、私は恐ろしさに震えながら後に残った。
その時、自然を駆け抜けるような大きな、終わることのない叫びを聞いた」
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カニバリズム
・カニバリズム:人間の肉を食べること。
・食人の風習は世界各地でみられた。それは特定の集団の中で、特定の食べ方のみが許される、
きわめて呪術的、共同幻想的行為で、治療行為としての儀礼に他ならなかった。
・神話や文学の中で、屍体への性的愛着がファンタジーとして、何度も描かれている。
・実際にあった事件としては、遭難した筏でのメデューズ号事件。
小説にもなったヨット・ミニョメット事件。
アンデス山中に墜落した飛行機の乗客が、しんだ仲間の肉を食べて生き残った事件。
・動物の共食いは珍しいことではない。
・誰でも閉ざされた極限状態に置かれると、隠していた人間の本性が剥き出しになる。
・「私は人肉の、味覚への不思議な好奇心を、どこかにひそかに匿(かく)しているように思われる。
それは永遠に未知であることが知られている。
思えば肉欲の至高の表現は、愛する者を滅ぼし、これを食いつくすことにありはしないだろうか」
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ギャンブル依存症
・「あなたを選ぶか、ギャンブルを選ぶか、二つに一つ」
・理屈では分かっていても、抑えることのできない依存欲求というのは、独立性や自主性のない幼児的な甘えからきている。
・その原因は、依存の最初の対象である母親の愛情不足、あるいは愛情過多。
その依存の対象が、具体的人物から象徴的なものにスライドする。
そういう人間は適度に楽しむということができない。アルコール依存症然り、ギャンブル依存症然り。
・身体が刺激に馴れていく。刺激と快楽がどんどんエスカレートして、自分でも抑制が効かなくなる。
・「あなたのこれまでの人生は笑っていますか?それとも泣いていますか?」
・どんな病気でも、一時的に良くなったような気がすることがある。
でも、本当に治癒したわけではなく、その病気の根本的な部分が身体や心の奥底に隠れてしまっている場合がある。
後で本人がそのことに気づいても、手遅れになってしまったら、もう医者にはどうすることもできない。
・人の心という家の中には、天使と一緒に悪魔も棲んでいる。
そのどちらが顔を出すかは、誰にも自分自身にも予測がつかない。