伊藤武のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
意外に低い評価があったのでバランスをとる意味で高めに。
まず「ハタヨーガ」の淵源をここまで調べあげ血肉化した熱意に敬服します。数年インドにヨガ留学したくらいでは決してこの理解まで届かないでしょう。
特に従来の高級な「ラージャヨーガ」に対して地位の低い「ハタヨーガ」、という説に対し、ハタヨーガの側から批判を加え、それをアーリヤ系バラモンのサーンキヤ/ヴェーダンタ思想とドラヴィダ系のタントラ/後期密教思想の対立という視点から捉え直す作業をし、さらにそれを学術書ではなく一般書として分かりやすく解説する、などの芸当は、好悪の判断を越えて高く評価されるべきと思います。
確かに文体に独特の味というか臭みがあるので、馴染めない人もいるでしょうし、はっきりかかれている性ヨーガとハタの関連に食傷してしまう、幻想を破られて傷つく人もいるかもですが、ハタの出自がそこにあるという事実は事実でしょう。
口触りのよい、通り一辺倒の知識を越えてヨーガ、あるいはインドの知識を得たい方に強くお薦めします。
ちなみに多くあるイラストの中でインド滞在中に描かれた寺院の詳細なスケッチに惹かれました。建築についての本が出版されるのを待っています。 -
Posted by ブクログ
※この本は仕事の資料として読みました。
食中毒(細菌、ウィルス、植物やキノコの毒)について
イラストとともに解説した本
コラム欄も充実していて、おもしろかったです
メアリーという家政婦さんが保菌していた(本人は無症状)チフス菌による被害の話が特に興味深かったです。無症状でも人にうつす可能性があるので、食品にかかわる人は症状がなくても、気を付けないとダメですね…。
化学物質による食中毒として挙げられていた「ヒスタミン中毒」は全く知らないことだったので勉強になりました。青魚の温度管理が悪いと、魚に含まれる必須栄養素のヒスチジンが細菌によって、ヒスタミンが作れてしまうのです。このヒスタミンが原因でアレルギーのような症状がでるのだとか…。
食品についての衛生管理の知識や技術は年々進歩していますが、自分でも正しい知識を持つことが大切だな、と思いました。 -
Posted by ブクログ
これは良い本です。入門書、というとちょっと違うかな。何冊か普通のヨガ教本を読んで、一歩深い理解に至りたい人向けという感じ?
この本の素晴らしい点として
1.ヨーガをファッションではなく、その思想的背景を踏まえて学ぶことができる。アーサナを単なる動きではなく、動きの時にどこに集中点を置けばよいのか、そのアーサナの期限となる神話はなにか。その効能はどういうものか、が理解できる。
2.同時に決して宗教がかった言い回しにならず、くだけた文体(クセがあるとも言う)で書かれてあり親しみやすい。
が挙げられます。逆に
1.ハリウッド的なオシャレなヨーガがしたい。
2.とにかくシェイプアップが目的でホットヨガとかしてみたい。
3.カレー臭い(インドっぽい)~60年代のチラシ的表現が苦手。
という方にはたぶん向きません。それでも勉強にはなりますが。
著者の博覧強記はインドオタクを通り越してもはやマスターの域に達しています。その辺を十分に堪能したければ「図説ヨーガ大全」に進まれるがよろしいかと。「図説ヨーガ大全」はインドの宇宙観から始まるすさまじいもので、特に仏教(後期密教)とヨーガの関連を押さえている一般書として異例の詳しさです。