絹田村子のレビュー一覧
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ちょっと根暗で気弱な神社の息子とナンパな教会の息子、気弱な寺の息子の宗教法人トリオが活躍(?)する奈良が舞台の日常コメディ。
爆笑!という感じではないけどじわじわくる笑いが魅力。主役級の三人にそれぞれ個性が付与されてるのもいい。ぽーっとした恭太郎に要領のいい工、女に弱い孝仁。この三人がほぼ駄弁ってるだけだったり実家絡みのトラブルに巻き込まれたり。大きな事件が起こるわけでもなく、ただそれだけっちゃそれだけの話なんですが、読めば読むほど味がでるというか、しみじみ侘び寂びを感じさせる面白さ。
奈良が地元の方は共感する部分も多いのでは?
三人の中では何かと貧乏籤を引きがちな恭太郎ですが、二巻における -
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ネタバレ終わってしまってさびしいです。だけど、とってもいい最終巻でした。
今までの巻より、ちょっとシリアスに、3人それぞれが一人で立つために前進します。ギャグ要素はほぼないです。工くんはホラーやオカルトを見ていないし、孝仁くんもお化けに出会わず、恭太郎くんもほとんど甘いものを食べていません(笑)。
これまでのお話では、とっくに社会人の年齢でありながら、地元の3人組で仲良くわいわいしてるのが、楽しくもあり、うらやましくも、ほほえましくもあったのですが、最終巻で脱皮していく様は、最終巻らしく、すがすがしかったです。
読む前から最終巻とわかっていたので、「あと一巻で終わらせるなんて、強引に話が進んじゃ -
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お払いの回、孝仁君と工君、二人声を揃えて、暴露しちゃったとこがすごく面白かったです。そして、他人の家のことで、真剣に相談して、修羅場を見て寒くなって・・・と、相変わらず人のいい3人。
海辺のアバンチュール?は、旅館の若女将、みさきさんが素敵!この作品で初めて好感を持った女性キャラかも。
恭太郎くん、頼りないって言われてるけど、一般的に大学卒業して2年とか、家業をしょってるとか、考えたら、すごくがんばってると思う。孝仁君も、工くんも、本当にこういう人たちがいたら、応援したいと思う。氏子さん、檀家さんのおじいちゃんやおばあちゃんの気分。(私は30代後半ですが)
やっぱり20代っていいな~ -
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最高の最終巻。
でも終わってほしくない。
ネタバレあります
初見で読んだ感想は、泣いて笑って、さんすくみのいいところが全部詰まってる。
恋愛の話が主だったけれど、それは彼らの人生の流れがそうだったからにすぎない。
いままで三人でふざけてきた夏休みも楽しく、いつまでも続いて欲しかったけれど、やっぱり夏休みはおわってしまう。新しい人生が始まるから。
工くんの「一番大事なことってなに?」が孝仁に言ってるけれどまさに自分に刺さってしまった。痛い。孝仁くんはやっぱり進んでいくのが早い。
孝仁くんが恭太郎くんに別れをいうシーンでは2人の辛そうな表情に泣いてしまった。
恭太郎くんは神葬祭で歩みを進め -
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毎度発売を楽しみにしていたさんすくみも、とうとう最終巻に…寂しさでいっぱいです。
最後はハッピーエンドです。良かったです。
でもやっぱり展開が駆け足だったなーという感想はありますが、それ以上にとっても素敵な最終巻でした。泣いてしまいました。
一巻からずっと楽しみに読んできましたが、楽しい時はいつか終わりがくるんですね。別れや出会いを繰り返してそして決心して、前に進んでいかなくてはいけない。最終巻にして、自分の立場と照らして考えてしまいました。
この絶妙なバランスの3人が好きでした。願わくばその後の3人の続編も描いていただきたいくらいです。
さんすくみ、大切にして行きたいと思います。 -
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とても良い最終巻だった。
「笑って見送る」の場面では、笑顔になれたのはもちろん、孝仁も笑顔で応じてくれてさらに良かった。
神葬祭も良かった。泣いてしまった。
真弓さんの変化は可愛かった。登場したての頃に男のくせに触るなと怒っていたのが懐かしいほど。
厳しい性格の真弓さんと、叱られつつも主導権を握っている恭太郎の組み合わせが可愛い。
主役の三人は当初から自身の職(本分)には誠心であたっていたように思う。自身の責任に目が向いて、前に進めて良かった。
最終回に向けて展開はめまぐるしくもあったが、だからこその前進だったと思うので、良かったと思う。 -
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完結してしまった~
寂しいけど、おめでとー!
お幸せに!
不幸体質だけど案外のほほんとしてる恭太郎くん
マジメすぎて壁にぶちあたりやすい孝仁くん
自由奔放で周りを振り回す小悪魔な工くん
三人それぞれの良いところ悪いところ(面白いところ)を足したり引いたり掛けたり割ったり
それぞれ跡取り長男の悩みを共有したり手伝いあったり
誰かひとり、つまづいたり落ち込んでも
三人寄って、なんだかんだで上手くいったり(いや、そうは上手くいかなかったりw)してたのが面白かったなー
いつかそのうちお子さんたちも加えて、禰宜、副住職、副牧師という中間管理職の三十路四十路の立場ならではの宗教あるあるの話が読めたら -
購入済み
三人がかわいすぎ
私が中学生のころ キリスト教の子 お寺の息子 と一緒に仲良くしてました。
クリスマス会をお寺でしたり、でも本当のキリストの誕生日はこの日ではないというクリスチャンのうんちくを聞いたり楽しかったです。
三人のこれからがまた楽しみです。